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沖縄グルメ”タコライス”の発祥の地「キングタコス」に密着!メニューの詳細や県内6店舗へのアクセスもチェック

  • 2022.12.4
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沖縄には個性的なグルメがいくつもありますが、その代表格のひとつが“タコライス”!ご飯の上に山のように盛られたレタスやチーズ、ミートは見た目のインパクトも強烈です。そんなタコライスの発祥店「キングタコス 金武本店」へ出かけてみました。

そもそも「タコライス」って?

キングタコスの「タコライスチーズ 野菜」700円
「キングタコス」の「タコライスチーズ 野菜」700円
キングタコスの「タコス 4個」700円
「キングタコス」の「タコス 4個」700円

タコスはトウモロコシを使用した皮・トルティーヤでひき肉などの具材を包んだメキシコ料理。メキシコの隣国のアメリカでも親しまれていますが、アメリカではトルティーヤを油で揚げているためパリッとした食感のハードタイプが主流です。沖縄では戦後27年間アメリカの統治下にあったため、ハードタイプのタコスが広まりました。キングタコスのトルティーヤもこのタイプです。タコライスとは、そんなタコスの具材をご飯の上にのせたメニューです。

タコライス誕生の歴史に迫る!

キングタコス金武本店の外観
「キングタコス金武本店」の外観
タコライス発祥店の表示板
タコライス発祥店の表示板

「キングタコス」は沖縄本島に、6店舗を展開するタコス・タコライスのチェーン店。本店は本島北部、金武町にあり、こちらの店舗がタコライスの発祥の店とされています。店内に入るとカウンターの一角に、タコライス発祥の文言が書かれた表示板が置かれていました。どのようにしてタコライスが誕生したのか、3代目オーナーの島袋小百合さんにお話を伺いました。

創業者の儀保松三さん(左・故人)とオーナーの島袋小百合さん(右) 写真提供:キングタコス
創業者の儀保松三さん(左・故人)とオーナーの島袋小百合さん(右) 写真提供:キングタコス
「パーラー千里」は2015年に惜しまれつつ閉店 写真提供:キングタコス
「パーラー千里」は2015年に惜しまれつつ閉店 写真提供:キングタコス

島袋さんの祖父にあたる、キングタコスの創業者・儀保松三(ぎぼまつぞう)さんは、昭和59年(1984)、金武町の米軍施設近くで「パーラー千里(せんり)」というお店をオープンしました。オープンするにあたり目玉になる新メニューの考案に着手。場所柄、アメリカ人の利用が多くなるため、「安くておなかが満たされるメニューを」と考えられたのがタコライスです。

ライスの上にミートのみをのせた「タコライス」500円
ライスの上にミートのみをのせた「タコライス」500円

儀保さんはかつて経営していた店舗でタコスを提供した際、アメリカ人客の多くがタコスから野菜を取り除く姿を見て、タコライスはご飯の上にタコスミートのみをのせたものにし、トッピングとしてチーズ、野菜、チーズ&野菜を用意しました。苦労して考案したタコライスですが、当初はまったく売れず飲んだ帰りに立ち寄れるようにと深夜まで営業するなど苦労を重ねたそうです。ある夜、1人のアメリカ人がふらりと入ってきてタコライスをオーダー。気に入ったその客が後日、友人を連れてくるようになり、そこからタコライスが評判になっていきました。そして金武町からやがて沖縄中にタコライスの名が広まっていったのです。

「キングタコス金武本店」へ行ってきました!

1階はオーダーカウンター
1階はオーダーカウンター
2階でイートインも可能
2階でイートインも可能

タコライスの評判を受け、「パーラー千里」のすぐ近くに「キングタコス金武本店」をオープン。今では沖縄各地へと店舗を広げ”キンタコ”の愛称で県民に親しまれています。金武本店は2階に座席がありイートインもOK。また、テイクアウトしてビーチで食べるのもおすすめです!

味の決め手となるタコスミート
味の決め手となるタコスミート

タコライスは地元客、観光客問わず人気を集めています。その味の決め手となるのがタコスミート。合ひき肉を使用し、創業者から受け継いだレシピでスパイスを調合しているため、ひき肉にしっかり味がなじんでいます。

フードパックからはみ出しそうな「タコライスチーズ野菜」
フードパックからはみ出しそうな「タコライスチーズ野菜」700円

なお、記事中の写真はお皿に盛り付けていますが、現在は、上記の写真のように全メニュー、フードパックで提供しています。

タコライスだけじゃない!アメリカンサイズのフルボリュームなメニューの数々に驚き

「チキンバラバラ」900円
「チキンバラバラ」900円

「キングタコス金武本店」は、アメリカ人客も多いため、タコス以外のメニューも驚くほどのボリュームとなっています。今回は代表的な2品を紹介しましょう。

まずは「チキンバラバラ」です。ネーミングのインパクトがありますね。オリジナルスパイスで仕上げた鶏のから揚げで、モモ、ムネなど5つの部位がセットになっています。オーダーを受けてから揚げるため、20分程度かかりますが、これがとってもおいしい! 皮の部分はパリッ、サクッとした食感で芳ばしく、鶏肉には塩コショウがよくなじんでいます。見た目よりさっぱりとしているので1人で1パックを平らげるという人もいるそうです。

「タコチーズバーガー」400円
「タコチーズバーガー」400円

こちらは、巨大なバンズにタコスの具を挟んだ「タコチーズバーガー」。実際に計ってみたところ、直径約13cm、高さは約11cm。完食するにはかなり時間がかかりそうです。とにかく大きいので豪快にかぶりつきましょう。

ほかには、タコライスチーズ野菜のライス部分が、フライライス(チャーハン)になった「タコチキンフライライスチーズ野菜」900円も大人気のメニューです。

キングタコスは沖縄本島に6店舗。アクセスや営業時間をご紹介!

■キングタコス 金武本店
キングタコスの総本山。ホットチキンなど本店にしかないメニューもある。

住所:沖縄県金武町金武4244-4
TEL:090-1947-1684(案内番号)
営業時間:10時30分~21時
定休日:無休
アクセス:沖縄自動車道金武ICから車8分
駐車場:近隣
専用駐車場有
イートイン/あり
テイクアウト/OK

■キングタコス 与勝(よかつ)店

2020年に移転リニューアル。海中道路に近くドライブのお供にぴったり。

住所:沖縄県うるま市与那城784
TEL:080-6483-1984
営業時間:10時30分~21時
定休日:無休
アクセス:沖縄自動車道沖縄北ICから車30分
駐車場:10台
イートイン/なし
テイクアウト/OK

■キングタコス あげな店
うるま市役所に近く、うるま市の中心部に位置。地域密着型の店舗。

住所:沖縄県うるま市みどり町4-20-1
TEL:098-974-4038
営業時間:11時30分~22時30分
定休日:無休
アクセス:沖縄自動車道沖縄北ICから車15分
駐車場:10台
イートイン/なし
テイクアウト/OK

■キングタコス 北中(きたなか)店
イオンモール沖縄ライカムから車で数分。県道22号沿い。

住所:沖縄県北中城村島袋307
TEL:070-3800-8728
営業時間:11時~21時30分
定休日:無休
アクセス:沖縄自動車道沖縄南ICから車15分
駐車場:なし
イートイン/なし
テイクアウト/OK

■キングタコス 普天間(ふてんま)店
国道330号普天間三差路近く。普天満宮もすぐ目の前。

住所:沖縄県宜野湾市普天間1-24-6
TEL:098-892-0705
営業時間:10~22時(10~11時まではテイクアウトのみ)
定休日:無休
アクセス:沖縄自動車道北中城ICから車10分
駐車場:3台
イートイン/あり
テイクアウト/OK

■キングタコス 長田店
那覇市に最も近い店舗で、国際通りから車で20分程度。 大学が近くにあり学生の利用も多い。

住所:沖縄県宜野湾市宜野湾3-1-1
TEL:098-893-0286
営業時間:10時30分~23時30分
定休日:無休
アクセス:沖縄自動車道西原ICから車5分
駐車場:8台(店舗から徒歩5分ほどの所にあります)
イートイン/なし
テイクアウト/OK

タコライスのレジェンドといっても過言ではないキングタコスについて紹介しました。「キンタコ」の愛称からも、地域の人に親しまれているということがわかりますね。ボリューム満点なだけではなく、ミートやオリジナルソースなど、味にもしっかりとこだわっています。沖縄を代表するローカルグルメにぜひチャレンジしてみてくださいね。

Text:伊東一洋(トラベローグ)
Photo:仲本潤
※写真の一部はキングタコス提供

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