1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【京都】〈西本願寺〉の天然記念物「逆さ銀杏」を拝む|本山順子の迷子のお守り。

【京都】〈西本願寺〉の天然記念物「逆さ銀杏」を拝む|本山順子の迷子のお守り。

  • 2022.12.3

モデル・本山順子が訪れた神社仏閣、教会や寺院をご紹介する本連載。第95回は京都の下京区に街詣で。京都は紅葉の季節真っただ中。お西さんの愛称で親しまれる〈西本願寺〉にお邪魔して参りました。それでは早速!詣でましょ〜う!

以前このコラムでも訪れたことのある〈東本願寺〉から歩いて5分ほどの場所にある〈西本願寺〉。本願寺派のお寺は東京でも〈築地本願寺〉を訪れたことがあります。人手を避けるために少しだけ早起きして〈西本願寺〉に向かうと、比較的穏やかな混雑具合でホッとひと安心。威風堂々のこちらは阿弥陀堂。

そんな〈西本願寺〉はイチョウの木がちょうど見頃を迎えていました!イチョウと言っても〈西本願寺〉のイチョウは普通ではありません!“逆さ銀杏”と呼ばれ、枝が低い位置から横にのびていて根っこを空に向かって広げたような形になっています。こちらのイチョウは天然記念物に指定されており、推定樹齢は400年を超えるのだとか。太陽に照らされて黄金に輝く、神々しいイチョウがとても眩しく美しい。

境内の左手には、豪華絢爛な装飾が施された鐘楼が。こちらの鐘楼は普段は非公開の国宝・飛雲閣の鐘楼です。中央の部分には躍動感のある緑の獅子が彫刻してあり、とってもチャーミング!飛雲閣は庭園の中にあり遠くから眺めることしかできませんが、金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つに数えられています。

振り返るとデデン!と大きな御影堂。早速その中へ。なんと豪華絢爛な堂内も撮影可。〈築地本願寺〉にお伺いさせていただいたときもそうだったのですが、どうぞ撮ってください!と、浄土真宗は本当に懐の深い宗派だなぁと毎度思わされます。

堂内を見上げてみると、細かい彫刻や極彩色の彩色が。柱などには金箔が贅沢に施されていますが、決して華美になりすぎることのない奥ゆかしさを感じます。襖絵は松竹梅でとっても縁起のいい絵柄です。中央には親鸞聖人の木像が鎮座しております。人で賑わう堂内ですが、不思議と空気は静かで癒されます。

御影堂を出てみると可愛らしい小人たちを発見!こちらは1.5m四方の雨水受を380年以上支え続けている“天邪鬼(あまのじゃく)”さんたち。全員で8人の天邪鬼を見つけることができましたよ〜。いつもは四天王に踏んづけられたりしていますが、こちらでは役割を得て頑張る姿を拝見できて、なんだかほっこり。

〈西本願寺〉を訪れたら絶対に立ち寄っていただきたいのはこちらの唐門。桃山時代の豪華な装飾彫刻をモリモリに盛って2021年に修復を終えたばかり!彫刻の見事さに日が暮れるのを忘れてしまうことから「日暮らし門」とも呼ばれているのだとか。

ぐるりと裏に回って、境内の外からも眺めていただきたい。こちらには中央に立派な孔雀が鎮座しています。昔の方が日が暮れるまで眺めていらっしゃったのもわかるくらいの豪華さでなおかつ大胆。ダイナミックな彫刻は今にも動き出しそうな躍動感を感じます。

雄大な境内と同じくドドーン!っと、いつでも参拝者を懐深く受けいてれてくれるような寛大さのある〈西本願寺〉。紅葉シーズンの混雑を避けつつも立派で眩いイチョウを拝み、素晴らしい彫刻や装飾の数々を眺め秋をしっかり満喫できるような参拝となりました。京都の秋、最高です。それでは皆様も良いお参りを〜!

元記事で読む
の記事をもっとみる