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都市型、移動式、カスタマイズ……。サウナーたちが辿り着いた究極のマイサウナ

  • 2022.12.3

住宅地

センスが詰まった都市型コンパクトサウナ

谷和レオさんが造ったサウナ
縦長のドアが可愛らしい。水風呂はアメリカ製の馬の水桶を利用。(photo:Tetsuya Ito)

マイサウナは欲しいけど、小屋を建て薪ストーブを入れてとなると、自然の中でのスペースが必要だよな、と多くの人が想像すると思うけど、都市部でもマイサウナの夢をあきらめちゃいけない。

東京に暮らすステンドグラス・アーティストの谷和レオさんが造ったサウナは、軒下に造られたコンパクトサイズのまさに都市型自宅サウナ。「あ、うちにもこんなスペースあるな」と思った人も多いはず。

「家の中でもスペースを探したんですけど、サウナから水風呂に入ってバーベキューして、という流れにしたかったから外かなと。ストーブは立地やサウナ準備の時間のことを考えて、悩みに悩んで電気にしました。これは15分くらい待てば入れます」

サウナ小屋の製作は妻と2人で行った。「結婚10周年なので、その記念モニュメント的なものでもあるんです。指輪じゃなくてサウナ(笑)」。週末を使って3週間で完成。今ではお子さんと、同居のご両親の皆で楽しんでいるという。

「施設のドライサウナがあまり好きじゃないから、家にロウリュができるサウナがあったらいいなと思って。セルフビルドが好きで、ロイド・カーンなどにも影響を受けています。自分でなんでも作れたりした方が暮らしを楽しめると思うんですよね」

費用:約50万円
製作期間:3週間
オーナーのサウナ歴:約1年

サウナ室からの眺め
「隣の庭園の森を借景にしたくて、サウナ室の窓は大きめにしました」(photo:Tetsuya Ito)
サウナ室の様子
ストーブはフィンランドのミサ製。コンパクト空間のため暖まりが速い。(photo:Tetsuya Ito)
サウナ小屋の外観
リビングから眺めるサウナ小屋。サウナがインテリアの一部になっている。(photo:Tetsuya Ito)

乗り物

好きな場所で宇宙と繋がるサウナ?

サウナ小屋
野沢温泉村をベースにモバイルスタイルで営業中!(photo:Kenya Abe)

「自然と一体になれるサウナで過ごす時間では、物質的ではなく、精神的に満たされる感覚を強く抱けるんです。そんな感覚で満たされる人が増えれば、より美しい世界になると思いました」

7年前のフィンランドでのサウナ体験は高野隼人さんをサウナの別次元に連れていってくれ、そこで得た感覚を広めるためにサウナを造ろうと決めたそうだ。選んだのは場所に縛られないモバイルサウナ。ワークショップ形式で延べ80人のボランティアの人たちとともに〈The COSMIC SAUNA〉を造り上げた。

茶室からインスピレーションを受けたという、ビスが見えない組み木が美しいサウナ室は、外側からは想像できない世界を見せてくれる。

費用:非公開
製作期間:約1ヵ月
オーナーのサウナ歴:12年

サウナ小屋の中の様子
予約はこちらから。cosmic-view.com
サウナ小屋_外観
移動式ならこんな場所でも! 憧れの雪ダイブ〜。

カスタマイズ

水風呂の水を掘ったら、冷泉が湧いてきた?

サウナストーブ
サウナストーブは2台!最高室温170℃を記録。

下関某所にすごいDIYサウナがあるという噂は聞いていたが、オーナーの白川則行さんに話を聞くと豪快なエピソードに驚いた。

「施設サウナが混雑しすぎているから自分で造ろうと思ったんです。バレルサウナはロシア製。ストーブを1台増やして、どこまで高温にできるかな?とやってみたら170℃まで上がったんですけど、ドアを開けた瞬間に熱風が来て目の粘膜がやられて入るのをやめました(笑)」

白川さんのカスタム熱はサウナ室だけでなく、水風呂にまで飛び火。

「チラー導入のコストを考えたら掘った方がいいなとなり、掘ったら出てきた水が硫黄の臭い。それで温泉分析してみると、なんと冷泉だったんですよ。年中18℃。最高です」

費用:非公開
製作期間:3ヵ月
オーナーのサウナ歴:25年

サウナの様子
まるでサウナ施設。2,000枚の丸太板で装飾。
サウナ外観
自宅から徒歩30秒の倉庫を改装して造られた。
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