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【2022年→2023年】「年末年始にピッタリ!」実録犯罪ドキュメンタリー3選《Netflix独占》

  • 2022.12.28
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画像:Tero Vesalainen/Shutterstock

こんにちは!

1年間の映画鑑賞本数が400本を超えたことがある映画マニアのライター、休みの国です。映画をはじめとするエンタメ作品が大好物の私が、おすすめ作品をご案内します。

「真実は小説より奇なり」という言葉の通り、ときに、フィクションよりも現実の方がずっとドラマチックである場合もあります。

動画配信サービスでは、思わず耳を疑うような事件を扱ったドキュメンタリー作品が数多くラインアップされています。中には、人間の底知れない悪意や狂気を感じさせる、心底ゾッとする内容のものも少なくありません…。

そこで、ホラー映画よりも恐いかもしれない、おすすめの実録犯罪ドキュメンタリー3本をご紹介します。時間のある年末年始にピッタリな見応えバツグンの作品ばかりです!

キラーナース: その狂気を追跡する(2022年・アメリカ)

Netflix映画『キラーナース: その狂気を追跡する』独占配信中
あらすじ:ニュージャージー州の病院で患者の不審死が相次ぐ。ICUに勤務するベテラン看護師のチャールズ・カレンは、実は複数の医療施設で多くの患者を殺害している連続殺人鬼だった。同僚の内部告発によってカレンは逮捕されるが、犯行を立証することが難しく捜査は難航する…。関係者へのインタビューから事件の全貌を探る。
Netflixにて独占配信中

患者を治療する立場の看護師が、実はシリアルキラーだったとしたら…。そんな恐ろしい内容のドキュメンタリー作品です。

犯人のチャールズ・カレンは2003年に逮捕されるまでの16年間にわたり、勤務する病院で患者の命を奪い続けました。正確な犠牲者の数は不明ですが、少なくとも数百人におよぶとみられています。

この前代未聞の事件の全容を、当事者のインタビューから解き明かされます。取調室の映像で、自らの犯行を「人助けだった」と悪びれることなく話すカレン本人の姿が恐ろしいです。

本作を観て興味を持った方には、同じ事件をベースにした劇映画『グッド・ナース』(2022年・アメリカ)もおすすめです。

ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語る(2022年・アメリカ)

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Netflix映画『ガール・イン・ザ・ピクチャー: 写真はその闇を語る』独占配信中
あらすじ:1990年、オクラホマ州の道路脇で1人の女性がひん死の状態で発見され、搬送先の病院で死亡する。女性の身元は、夫と息子と暮らす20歳のストリッパー、トーニャ・ヒューズだった。しかし、記録を照会したところ、その名前は20年前に死んだ赤ん坊のものであることが明らかになる。なぜ彼女は別人になりすましていたのか。夫を名乗る男は一体何者なのか…。悪夢のような真実に迫るドキュメンタリー。Netflixにて独占配信中

「亡くなった女性は誰で、彼女はなぜ死ななければならなかったのか」という謎を解き明かす過程がとてもスリリングです。

トーニャという偽名を使っていた被害女性は、高校時代はシャロンと名乗っていましたが、捜査が進むにつれて実はそれも本名でないことが判明します。しかも、当時の同級生は、同居していた男は彼女の夫ではなく父親だと証言するのです。

こうして徐々に、事件の中心にいる謎の男の凶悪な正体が暴かれていきます。また、事件の全容が見えてくるにつれて、被害女性の壮絶すぎる人生と、それでもなんとか生き伸びようと懸命に努力するひたむきな姿勢に打ちのめされます。作品のラストで、彼女の本名がついに明らかになる場面では、思わずこみ上げるものがありました。

実際にあった事件なのですが、あまりにショッキングな内容なので、観るのに覚悟が必要な作品です。

我々の父親(2022年・アメリカ)

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Netflix映画『我々の父親』独占配信中
あらすじ:ある女性がDNA検査サービスを利用したところ、複数の異母きょうだいが存在していることが発覚する。しかも、その人数は日増しに増えていく。彼らに共通しているのは、かつて母親が不妊治療の権威である医師のクリニックを受診していた事実だった…。当事者の証言を集めて真実を追う、衝撃のドキュメンタリー。Netflixにて独占配信中

この作品は、インディアナ州で不妊治療を行う医師、ドナルド・クラインが、彼のクリニックを訪れた母親たちの卵子に無断で自身の精子を人工受精させていたという、実際にあったおぞましい事件を追ったドキュメンタリーです。

1人の女性、ジャコバ・バラードさんが家庭用DNA検査キットを使用したことから、事件が明るみに出ます。作中では、当事者のインタビューと再現映像で、事件が発覚してから後のできごとを時系列に沿って描いています。被害の規模が予想外に大きいことが徐々に明らかになっていく様子はとてもサスペンスフルです。

そしてついに、バラードさんは医師本人に直接会って、真相を問いただします。果たして、彼は一体何のために、このようなグロテスクな犯罪行為を行ったのか…。深い闇を感じずにはいられません。

最終的に判明する異母きょうだいの人数は、明らかになったものだけで、なんと100人近くにおよぶというから驚きです。その後、事件がどのように顛末を辿ったのかは、ぜひご自身で映画を観て確かめてください!

 



著者:休みの国(やすみのくに)
フリーライター。日本大学芸術学部映画学科に在籍していた当時、1年間に400本超の映画を鑑賞していた映画マニア。編集プロダクション勤務を経てフリー転向。Webおよび紙媒体にてカルチャー全般に関する記事の執筆を担当する。特に得意とするジャンルは映画、マンガ、アートなど。蒐集した映画DVDとマンガ単行本に埋もれる日々を過ごす。