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「silent」は視聴者を“沼らせる” 鳥肌が立った伏線&“小ネタ”

  • 2022.12.1
川口春奈さん
川口春奈さん

俳優の川口春奈さんが主演を務める連続ドラマ「silent」(フジテレビ系、毎週木曜 午後10時)の人気が、SNSを中心に初回から勢いを増しています。同作は、川口さん扮(ふん)する主人公の青羽紬が、かつて本気で愛するも、別れることになってしまった佐倉想(「Snow Man」目黒蓮さん)と8年の時をへて再会。耳に難病を抱える想と“音のない世界”で新たに心を通わせていく姿を描いたラブストーリーです。

紬と想、そして、鈴鹿央士さん演じる戸川湊斗、夏帆さん演じる桃野奈々らの恋愛模様、俳優たちの手話を交えた演技力の高さが人気に火を付けているところは間違いないところ。それらに加え、「silent」は緻密な伏線、ラブストーリーとしては異例の考察、そして数々の“小ネタ”も人気を支えている要因の一つにあります。第8話が放送される前に、これまでに登場してきた伏線や“小ネタ”をおさらいしてみます。

「うるさい」「てんとう虫」「スピッツ」…緻密な伏線

「silent」は、若手脚本家の登竜門といわれる「フジテレビヤングシナリオ大賞」で、昨年大賞を受賞した脚本家の生方美久さんが脚本を担当するオリジナルストーリーです。

第1話の「うるさい」で鳥肌が立った視聴者も多かったことでしょう。高校時代、耳が聞こえていた想が紬にじゃれるように発した「うるさい」というセリフが、同話のラストでは、想が紬に手話で「うるさい お前、うるさい」と感情をむき出しにした手話で伝えました。同じ意味の言葉なのに、8年の時を経た2人の関係性の変化を巧みに表現し、視聴者の脳裏に焼き付くほどのインパクトを与えました。

劇中では、ロックバンド「スピッツ」の楽曲が度々、登場しています。生方さんは自身の公式ツイッターで「スピッツ」のファンだと思わせるツイートを投稿しています。今年の3月には「『楓』みたいなお話書いてるので毎日泣いてます」と投稿。この投稿を発見したファンからは、silentのストーリーが「楓」の歌詞と「リンクしている」ようといった声が多数上がり、話題にもなりました。

また、紬が親友の横井真子(藤間爽子さん)に、想と再会したことを告げるシーンで、スピッツの「魔法のコトバ」の歌詞を引用したセリフも登場。その後の、想と紬の高校時代の回想シーンで、2人で「魔法のコトバ」を聴く姿も描かれました。

さらに、印象的となったのが、第3話で湊斗がてんとう虫を逃がすシーン。第7話では、図書館で想が子どもを抱っこして絵本を取ってあげました。その絵本の表紙のイラストがてんとう虫だったという展開で、放送後にはSNSが大いに沸きました。

「silent」「サクラソウ」…ラブストーリーで異例の“考察合戦”

ドラマの節々に登場するセリフやアイテムが伏線として登場し、見事に回収されていく“silent”ですが、ドラマのタイトルも「listen」のアナグラムになっていると、SNSで話題になりました。

劇中で紬の誕生日が4月28日だと判明すると、誕生花が「サクラソウ」だとし、佐倉想を想起させると指摘する投稿がSNSで注目も集めました。

そのほかにも、サクラソウの花言葉、キャラクターの名前に色が関係している、洋服やバッグの色にブルーが多いといった数々の“小ネタ”が登場し、さまざまな考察がされています。

ミステリードラマでは、もはや恒例となったSNSでの“考察合戦”ですが、ラブストーリーとして異例の“考察合戦”が盛り上がっているのも、本作の特徴です。

実際にある撮影場所が現実味を増幅 聖地巡礼も

作品を楽しませる緻密な伏線や考察もさることながら、ファンの楽しみとなっているのが“聖地巡礼”です。ドラマでは、小田急線の世田谷代田駅やタワーレコード渋谷店などが舞台の一つになっています。劇中に登場するカフェやショップも実在しており、作品の世界観を追体験できるのも本作の見どころになっています。

毎話、放送されるたびに、SNSで伏線の回収や考察に「鳥肌立った」「震えてる」「脚本すごすぎ!」という声であふれるsilent。「FIFAワールドカップカタール2022」の中継で一週お休みとなりましたが、いよいよ12月1日から放送が再開。15分拡大版で放送される第8話では、どのような伏線や“小ネタ”が登場するのか……。楽しみで仕方がありません!

オトナンサー編集部

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