白くて甘い「グラニュー糖」と「砂糖」にどんな違いがあるの？

「グラニュー糖」と「砂糖」どちらも料理やお菓子作りには欠かせない甘みのある調味料です。一般的に砂糖と呼ばれている「上白糖」と「グラニュー糖」は、共に白いだけあって見た目では違いがわかりません。

そのため違いがあるようには見えないこの2つの調味料ですが、実は違いは随所にあります。では、「グラニュー糖」と「上白糖」はなにが違うのか、レシピに「上白糖」と載っていた場合「グラニュー糖」で代用していいのかといった疑問まで解説します。

原材料となる「サトウキビ」や「テンサイ」の絞り汁からミネラルや不純物を取り除くことで『原料糖』と呼ばれる高純度の『ショ糖』が精製されます。この『原料糖』を結晶化させることで完成するのが「グラニュー糖」です。

『原料糖』にブドウ糖が含まれている『転化糖』をまぶすことでできるのが「上白糖」です。

高純度の『ショ糖』でできている「グラニュー糖」はサラサラしていて、甘味もさっぱりとした味わいです。

「上白糖」には『転化糖』がまぶされている分、コクの有る深みのある甘さをしています。

サラサラしている「グラニュー糖」には『溶けやすい』という性質がありますので、紅茶やコーヒーなどの熱い飲み物に入れるのに適しています。 -他にはさっぱりした甘味が欲しいケーキのスポンジやクッキー・ビスケットを作るのにも向いています。

上白糖を料理に使うとコクが出ます。そのため各種料理に使うのは「上白糖」が適しているとされます。

特に和食の煮物の味付けではコクのある甘味を引き出すことができます。また、焦げやすいという特徴があることから焼き色を付けたい料理に適しています。

「グラニュー糖」を使った洋菓子は軽い口当たりになるのに対し、「上白糖」を用いるとしっとりした食感になります。どちらがいい悪いではなく好みの違いになりますので、同じお菓子でもどちらがより好みか作り比べてもいいのかもしれませんね。

日本では一般的に砂糖といったら「上白糖」を想像しますが、世界的には砂糖といった場合「グラニュー糖」のことを指します。ただし、日本国内でも沖縄県だけは事情が違い「グラニュー糖」の方が普及しています。

「グラニュー糖」のカロリーは100gあたり387kcalです。「上白糖」もほとんど同じで384kcalです。

カロリーは同等ですが、甘さを同等にする場合、上白糖の方が甘味を強く感じることからグラニュー糖の方が量を必要とします。上白糖9gと書いてあった場合、グラニュー糖で代用すると12g必要になります。

グラニュー糖と上白糖は製造工程が違うことから味わいも違います。そのためより向いている使用方法も代わりますが、お菓子作りに関してはその違いから自分好みに応じて使い分ける事もできます。

しかし、分量はグラニュー糖と上白糖で代わりますので、使い分ける際はしっかり分量を計算してから使用してください。