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「あんな家にしたい!」......それ、本当にあなたの理想ですか?

  • 2022.11.28
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あなたの家は、落ち着く場所だろうか? 便利な家具・家電を揃え、インテリアの趣向を凝らし、理想の家に近づける......そんな努力を重ねても、なぜか「自分の家に満足できない」という人はいないだろうか。

自分の家に心から満足したいなら、ものを減らそう――アメリカのミニマリスト、ジョシュア・ベッカーさんはそう説く。

日米でベストセラーとなった『より少ない生き方』(かんき出版)の実践編、『より少ない家大全』(かんき出版)の日本語版が発売された。ミニマリズムの第一人者が教える、本当に充実した人生を送るための暮らし方とは?

ジョシュアさんは、「自宅に満足できないのは、ものが足りないからでも、整理整頓ができないからでもなく、誰かに押しつけられた『理想の家』にとらわれているからだ」と考えている。あなたは、「あんな家にしたい、こんな家具があるといい」と理想を求めて、ものを買い集めてはいないだろうか?

ものが増えると収納の工夫が必要になり、きれいな状態を維持するのにも時間・お金・エネルギーがかかる。ものを減らせば、部屋が散らかっている・ものが多いというストレスから解放され、もっと自分がやりたいことのために時間を使えるようになるのだとジョシュアさんは言う。

ポイントは、たくさんのものを持たないだけでなく、たくさんのものを欲しがらないようになるということだ。ミニマリストのマインドを身につけるには、何をどう手放せばいいのだろうか。

本書では、リビング、寝室、クローゼット、バスルーム、キッチンなど、部屋ごとにミニマル化のコツを具体的に解説している。「棚に飾るのは本当に大切なものだけ」「子どもの寝室をミニマル化するときの考え方」「いちばん大切なのはお互いの顔を見て食事をすること」など、家族の暮らしに寄り添った提案をしているので、生活の中で実践しやすい。

「これは単なる片づけの本ではない。
それぞれの部屋が何のためにあるのかを思い出し、
わが家を地球上でいちばん大切な場所だと感じられるようになることが目的だ。
ガラクタが減れば、 心の豊かさが増える」
――ケイト・フランダース (『The Year of Less』著者)

うち、ものが多すぎるかも......と思ったら、余計なものを手放して、ジョシュアさん流のミニマルライフを始めてみてはいかがだろうか。ミニマリストの哲学をわかりやすく解説した前著『より少ない生き方』も合わせてチェックしたい。

【目次より】
PART1 なぜものを減らすのか
第1章 ミニマリズムでわが家を大改造する
第2章 ものを減らして豊かになる「ベッカー・メソッド」

PART2 部屋ごとにものを減らしていく方法
第3章 家族ですごす時間を取り戻す
―リビングルームのミニマル化
第4章 心地よく休息して健康になる
―寝室のミニマル化
第5章 自分らしいスタイルを見つけて維持する
―クローゼットのミニマル化
第6章 機能を優先して家族の清潔さを保つ
―バスルームとランドリールームのミニマル化
第7章 食事を楽しみ「おもてなしの心」を育む
―キッチンとダイニングルームのミニマル化
第8章 ストレスをなくし頭脳を解放する
―ホームオフィスのミニマル化
第9章 過去に別れを告げるとき
―物置部屋とおもちゃ部屋のミニマル化
第10章 わが家の見た目を変えて理想に近づける
―ガレージと庭のミニマル化

PART2の付録
―ミニマリストのためのメンテナンスガイド

PART3 ミニマリズムで広がる未来
第11章 小さな提案
―小さな家に引っ越す
第12章 ミニマリズムはすべてを変える
―人生の新しい可能性

■ジョシュア・ベッカーさんプロフィール
現代のミニマリズム運動を代表する1人。ミニマリズム生活を紹介するウェブサイト「ミニマリストになる(BecomingMinimalist.com)」の創設者、編集者。ものを減らして豊かに生きることを提唱するこのサイトの訪問者は1カ月に100万人を超える。人気オンラインマガジン「Simplify」創設者でもある。『より少ない生き方』(かんき出版)をはじめ、複数の著作が『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙、『USAトゥデイ』紙、『パブリッシャーズ・ウィークリー』誌、アマゾン、オーディブルなどのメディアでベストセラーを記録した。雑誌『フォーブス』に寄稿し、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙、「ハフィントン・ポスト・ライブ」「CBSイブニング・ニュース」などのメディアでも活躍する国際的な講演家でもある。
ネブラスカ大学オマハ校経営学部卒。ミネソタ州セントポールにあるベセル大学神学部で神学修士号を取得。卒業後は、ネブラスカ、ウィスコンシン、バーモント、アリゾナの教会で15年にわたって牧師を務める。妻のキムとともに、世界中の孤児に本物の家庭のような環境を提供するNPO「ホープ・エフェクト」を設立。現在はアリゾナ州フェニックス近郊に在住。妻と2人の子供とともに暮らしている。

■桜田直美さんプロフィール
さくらだ・なおみ/翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書は『より少ない生き方』『FLAMIN'HOT 逆境に打ち勝つ「弱き者」の成功法則』(いずれもかんき出版)、『アメリカの高校生が学んでいる経済の教室』『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』(いずれもSBクリエイティブ)、『The Number Bias 数字を見たときにぜひ考えてほしいこと』(サンマーク出版)、『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。

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