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「暖かい」と「温かい」はどちらも『あたたかい』と読むけれど・・その違いは何?使い分けのポイントは?

  • 2022.11.27
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私たちが普段から何気なく使っている「あたたかい」という言葉ですが、漢字表記には、「暖かい」とも「温かい」があります。 この2つ、漢字の成り立ちも違うことから、意味合いも若干変わってきます。

日本では使うシーンも漢字によって変わるのですが、英語だとどちらも同じ言葉だったりします。

「暖かい」と「温かい」の成り立ちから見る意味の違い

 

「暖かい」と「温かい」、この2つは実は漢字の成り立ちが根本的に違います。 まず「暖かい」「温かい」それぞれの成り立ちから見ていきましょう。

「暖かい」

「暖かい」に使われている偏の「日」は太陽の象形文字であり、つくりの「爰」は上下から手を引き合う様子を指す象形文字となっています。 ちなみに「爰」には緩やかという意味があります。

その意味が転じて日が出て温度が高まった様子を指すようになったのが「暖かい」という言葉です。 暑くもなく寒くもなく、どちらかというと「程よい気温」を指します。

「温かい」

「温かい」の旧字は「溫」で偏の「氵」は水の流れを意味しています。 「囚」には加熱された食べ物や保温された状態の食べ物の他、水蒸気などの意味があります。 「皿」は「器」の象形文字です。

熱くもなく冷たくもない「ちょうどいい温度」を示すのですが、他にも「穏やかや和やか、優しさ」といった気性についての意味も含まれています。 また、あまり一般的ではありませんが大切にすることや復習することなどの意味もあります。

主に飲み物や食べ物など、口にするものや手にするものを「温かい」で表現することが多いですね。

「暖かい」と「温かい」の対義語の違い

 

漢字の「暖かい」と「温かい」の違いは、対義語を見るのが一番わかりやすいかもしれません。

「暖かい」の対義語

対義語は「寒い」になります。 主に「気温の低さを表す際に使われる言葉」です。

対比すると「今日は温かい⇔今日は寒い」などの表現ができます。

「温かい」の対義語

対義語は「冷たい」です。 主に「ものの温度が低いことを表す際に使われる」他、思いやりの有無を表現する際に使われる言葉です。

対比する表現として「温かいコーヒー⇔冷たいコーヒー」、「心が温かい人⇔感情の薄い冷たい人」などがあります。

英語表現はどちらも同じ?!

 

英語圏では「暖かい」「温かい」どちらの意味も含む言葉として「ウォーム(warm)」が使われています。 日本のように状態によって使い分けるのではなく「あたたかい状態」を総じて表す言葉です。 似た表現に「ホット(hot)」がありますが、これは「あたたかい」ではなく「熱い」を意味します。

ウォームは温度を表す際に使われる他、「ぬるい」などにも対応できる万能な言葉となっています。 ちなみに、人の思いやりなどを示す時にはウォームネス(warmness)やウォームス(warmth)など変形した単語を使うこともあるそうですよ。

「暖かい」と「温かい」使い分け

 

ここまで、「暖かい」と「温かい」について、成り立ちや対義語での違いを見てきましたので、使い分けについて意味も含めてご紹介します。

身体全体で感じるなら「暖かい」だけど、手や指や足や舌といった身体の一部なら「温かい」になります。 ただし、これも状況によってというイレギュラーが存在し、「手が暖かい」「足が温かい」など、その部位内で全体を表す際には両方使えます。

≪Point≫  暖かい:寒くもなく暑すぎもしない気温・体全体で感じる場合に用いる 温かい:冷たくないし熱くもないちょうどいい温度・体の一部で感じる場合に使用する

「暖かい」と「温かい」の使用例

「暖かい」と「温かい」はシーンによって使い分けがされます。

1.色の場合: 〇暖かい色⇒暖色 ×温かい色

2.人柄の場合: 〇温かい人柄⇒温和 ×暖かい人柄

3.料理の場合: 〇温かい料理=シチューなどの加熱された料理やステーキなど焼いた料理、できたての料理 ×暖かい料理

4.部屋の場合: 〇暖かい部屋=暖房などで暖められた部屋 ×温かい部屋

5.服の場合: 暖かい服=防寒性に優れた服 温かい服=炬燵などで温めた服や脱いだ直後の温もりのある服

6.両方の漢字が使われる場合: 〇温暖地⇔寒冷地

まとめ

「あたたかい」という言葉を漢字表記する際、どちらも意味が似ているので迷うこともあると思います。

どちらが正解かわからなくなった時には、対義語の「寒い」と「冷たい」をイメージするとわかりやすいですね。 「寒い」と「冷たい」に入れ替え、適切になる方が正しいという見極め方もできます。

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