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「子どもを生んだら変わったね」前みたいに戻れって?夫の心無い言葉に妻呆然。虚しくて…

  • 2022.11.28

妻が離婚を決意し実家へ娘を連れて帰ってしまった。しかし別居中に妻子が地震にあってしまう。仕事第一だった夫は家族との時間を取り戻すため、仕事を長期で休み、娘と向き合うように。娘を大事にするようになった夫の姿を見て、妻は離婚すべきかどうか決めかねていた。

夫は「以前と今とでは自分の感覚が変わった」、なかでも子どもがかわいそうな目にあったニュースも、映画も、ドラマも、見られなくなってしまったという。

子どもが悲しい目に合ってしまう、そんなニュースに心を痛めて涙する妻と、気にも留めない夫。妻にとってはこんな些細な違いさえ、切なかった。

「男の人は産んでないし、そういうもの」「いつか変わってくれるはず」

自分にそう言い聞かせて、父親らしくなるのを待っていたけれど、ずっと「いつか」は来なかった。さらに、すれ違ってしまうのには、理由があって……。

なんでこんなに変わらないの?夫に不満が募っていた

私は変わったのに、カズ君は出会った頃のまま。ずっと「もっと父親らしくなってほしい」と願っていた。

一方、夫は妻に「前はもっと優しかったのに、子どもを生んだら変わっちゃたね」「前の雪穂に戻ってよ」と言い、変わったことを嫌がっているようだった。

「子どもを生んでいない、過去の私」を求められることが、どれだけつらいか……虚しくて、苦しかった。

ねぇ、なんで、逆にあなたはこんなに変わらないんだろう。

変わろうとしてくれないの?

夫が変わることを望む妻と、妻が変わらないことを求める夫。思いがすれ違い、当時の生活に歪みを生じさせてしまっていたのだった。


著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち

ベビーカレンダー編集部

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