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夫の不倫相手は新婚妻で… 30代妻が下した「不倫カップルへの天罰」【後編】

  • 2022.11.26

結婚10年目にして、夫が部下と浮気していることを知った恵美さん(仮名)。不倫の証拠をもとに、恵美さんは相手の女性に慰謝料を請求することを決意します。しかし事態は、想像もしていなかったとんでもない方向へと進むことに…。メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。

浮気相手もまさかの「既婚者」

「私から、浮気相手の女性に連絡を取って『会いたい』と伝えました。私がもともと勤めていた会社にいる女性なので、相手の連絡先を知るのは難しくありませんでした。私からの電話に最初は動揺していましたが、『わかりました。会いましょう』と言ってくれて。その2日後に、職場近くのファミレスで会って話をしました」

浮気相手と対面した恵美さんは、今すぐ不倫関係を解消して夫とは二度と私的に会わないこと、慰謝料を支払うことを求めました。しかし、相手女性からは、「実は新婚で貯金もなく、慰謝料は払えません…」というまさかの返答。さらに、「家庭は絶対に壊したくないから、私の夫には言わないでほしい」と懇願してきたのだとか…!

「夫の浮気相手がまさか既婚女性だったなんて、呆れて何も言えませんでした。しかも、新婚早々浮気をするなんて、その話を聞いたときは言葉を失ってしまいました。結婚前から夫とは関係があったみたいで、相手女性の旦那さんも気の毒だなって思いましたね。
それと同時に、“こんな女性に情けはいらない”“きっちり慰謝料をもらって、夫とも別れさせなくては”と改めて思いました」

2組の夫婦で話し合いの末、慰謝料を勝ち取る

「その後も浮気相手の女性に何度か連絡を取ったのですが、『お金がない』の一点張りで、いっこうに慰謝料を払おうとしません。それで、このままだと話が進まないと思ったので、相手女性の旦那さんに連絡をとりました。夫も連れて行き、2組の夫婦で話し合うことになったんです」

ここまで話が大きくなって、ようやく浮気相手の女性も慰謝料の支払いを認めたそう。話し合いの末に「分割で全額支払う」ことに合意しました。夫の浮気が発覚してから、ここまでくるのに7か月を要したと振り返ります。

「慰謝料の合意がとれて間もなく、私は夫と離婚しました。浮気が発覚した時点で、このゴタゴタが解決したら離婚すると決めていたので、ためらいはなかったですね。夫は最初こそ『別れたくない!』とゴネましたが、最終的には合意してくれて、協議離婚できました。もちろん、夫からも慰謝料をもらいましたよ。
浮気相手の女性の旦那さんも、新婚の妻が自分を裏切り続けていたことが許せなかったようで、その後すぐに離婚したと聞いています。相手女性も会社を辞めたようで、今、どこで何をしているのかは知りません。
結果的に慰謝料をもらって離婚もできたけれど、正直スッキリした終わり方ではなかったですね。今も浮気相手からの慰謝料の支払いは毎月続いているので、完全に縁が切れたわけではないのも関係あるかもしれません。次の恋愛に私が前向きになれるのはまだまだ先だと思いますが、浮気夫と縁を切れたことに、ひとまずほっとしています」

非常識な言い分を通そうとした浮気女性に制裁が下った形で、ようやく決着がついたと話す恵美さん。しかし「今も心は晴れない」と、暗い表情の日々が続いているそうです。不倫は周囲の人を巻き込み、不幸にしてしまいます。絶対に足を踏み入れるべき世界ではありません。

©solidcolours/Witthaya Prasongsin/gettyimages

文・並木まき

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