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「優しいね」えっ、悲しくないの?涙する妻に夫がかけた言葉。夫婦の感覚の違いを思い知り愕然!

  • 2022.11.27
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妻が離婚を決意し実家へ娘を連れて帰ってしまった。しかし別居中に妻子が地震にあってしまう。仕事第一だった夫は家族との時間を取り戻すため、仕事を長期で休み、娘と向き合うように。娘を大事にするようになった夫の姿を見て、妻は離婚すべきかどうか決めかねていた。

夫は「以前と今とでは自分の感覚が変わった」、なかでも子どもがかわいそうな目にあったニュースも、映画も、ドラマも、見られなくなってしまったという。

以前、妻がすごくつらくて悲しい子どものニュースの話をテレビで見て泣いていると、夫は「雪穂はやさしいね」と声をかけてきた。カズ君は、悲しくないの……?

夫との感覚の違いに戸惑った過去があるからこそ、今ようやく「自分と同じ感覚」になってくれたことが嬉しかった。

「些細な違い」が悲しくて、切なかった。

子どもが悲しい目に合ってしまう、そんなニュースに心を痛めて涙する妻と、気にも留めない夫。妻にとってはこんな些細な違いさえ、切なかった。

私は結が生まれたその瞬間から自分自身の一部が別物に変わったような感覚があったけど、カズ君はそれが無かった。

「男の人は産んでないし、そういうもの」

「いつか変わってくれるはず」

自分にそう言い聞かせて、父親らしくなるのを待っていたけれど、ずっと「いつか」は来なかった。

「父親らしく」なってほしい妻。しかし、夫はそのことに気づかない。さらに、すれ違ってしまうのには、理由があって……。


著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち

ベビーカレンダー編集部

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