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ひとりを愉しむ達人が伝える「ひとり時間」のつくり方

  • 2022.11.26

長引くコロナ禍で、ひとりで過ごす時間が増えた。気楽ではあるものの、世の中から隔絶されたような気持ちになる、という方も多いだろう。ひとり時間を受け入れて満足に過ごすためには、どのような心持でいればいいのだろうか。

そうしたお悩みに、人気エッセイスト・岸本葉子さんが答える。

2022年11月25日、『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(佼成出版社)が発売された。本書は、岸本さんが日々実践する「今を楽しんで生きるための59のレッスン」を綴った書き下ろしエッセイ。

想定外のことが次々と起きる時代で、自分と向き合い、自分にとって何が大切なのか見極めるために必要なのが、「ひとり時間」。心豊かな「ひとり時間」を過ごすことで、自分で自分を満たし、自己肯定感を高められるという。

たとえば、岸本さんは年中行事を意識して取り入れていて、50歳を過ぎてから雛人形を飾ることを始めたのだとか。日々あわただしく過ごしていると1年はあっという間だが、年中行事を意識することで小さな変化に心がウキウキしそうだ。

また、日々の嫌なことを長引かせないのも岸本さん流。理不尽なことで怒鳴られたり、嫌なことを言われたり......。そんな小さな出来事ほど、しばらく気にしてしまうもの。

しかし、そこであえて「こんなことで不機嫌に過ごしていては自分がもったいない」「こんなことで不機嫌に過ごしていては人生がもったいない」と呪文を唱えるのだという。

「この本では、ひとり時間のつくり方を五つの面から考えます。時間の質を上げる。暮らしの工夫。人間関係の保ち方。いざというときへの備え。心の持ちよう。ひとり暮らしの長いわたしの体験に基づき、今日からでも試していただけそうなことを挙げました」(「はじめに」より)

今を楽しんで生きるためには、細かいことを気にせず、日々のささやかな喜びの瞬間を感じることが大切なのかもしれない。「ひとり時間」を上手につくって、力強くしなやかに生きていきたいものだ。

■目次
第1章 ひとり時間をもっと楽しく
第2章 ゆるやかに暮らしを整える
第3章 心地よい人との関係
第4章 いざというときに備える
第5章 心を健康に、自己肯定感を上げる

■岸本葉子(きしもと・ようこ)さんプロフィール
1961年、神奈川県生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部卒業。保険会社の勤務を経て、中国・北京に留学。帰国後、日常生活や旅を綴ったエッセイで、新聞、雑誌等幅広く活躍している。著書に『がんから始まる』(文春文庫)、『60歳、ひとりを楽しむ準備──人生を大切に生きる53のヒント』(講談社+α新書)、『50代からの疲れをためない小さな習慣』(佼成出版社)など多数。

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