1. トップ
  2. 読めたらスゴいです...。【難読漢字】「射干」はなんと読む?正解は? 

読めたらスゴいです...。【難読漢字】「射干」はなんと読む?正解は? 

  • 2023.7.12
undefined

今回ご紹介する難読漢字は「射干」です。

使われている漢字はどちらも簡単に見えるかもしれません。

ところが、これらが組み合わさると意外と読めなくなってしまうんですよ。この機会に、ぜひお考えください!

「射干」の読み方!

簡単に読もうとすると「しゃかん」「いぼし」などが候補に挙げられるかもしれません。しかし、これらはどちらも不正解なんです。

ただ、答えに近づいていないわけではありません。実は読み方は2つあるのですが、1つは「しゃ〇」と読みますよ。

ただ、これ以上は考えが及ばないと諦めかけている方もいらっしゃるかもしれませんね。

それでは、ここでヒント!

2つの読み方には、それぞれ別表記があります。

「著莪」に「檜扇」、どちらが先ほどの「しゃ〇」に当てはまるのかも併せてお考えください!

どうでしょう、答えの見当はつきましたか?

それでは、正解を発表します。

正解は「しゃが」「ひおうぎ」でした!

「射干」について

「射干・著莪」は「しゃが」と、また「射干・檜扇」は「ひおうぎ」と読みます。

さて、ここからは意味の確認に移りましょう。上記のうち、後者は別表記から「檜」の「扇」のことと推測できるかと思います。ただ、前者はよく分からない…そうお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

それでは、気になる「著莪」「檜扇」の詳細を辞書で確認してみましょう。

しゃ‐が【射▽干/▽著×莪】アヤメ科の多年草。林下に群生し、高さ50~60センチ。葉は剣状。5月ごろ、黄色い斑点のある白い花を咲かせる。種子はできない。胡蝶花。

出典:『デジタル大辞泉』(小学館)

 

ひ‐おうぎ ‥あふぎ【檜扇・射干】〘名〙
① 細長いヒノキの薄板をとじ連ねて作った扇。(中略)衵扇(あこめおうぎ)。
② アヤメ科の多年草。本州中部以西・四国・九州・沖縄の海岸や原野に生え、観賞用にも栽培される。高さ約一メートル。長さ三〇~五〇センチメートルの剣状の葉が左右二列に互生する。(中略)種子は球形で黒く、光沢があり、古く「ぬばたま」または「うばたま」といった。「ひおうぎ」の和名は葉のつき方が①を思わせることによる。漢名は烏扇・射干だが、射干は別種のシャガに転用されている。からすおうぎ。
③ =ひおうぎがい(檜扇貝)
④ 紋所の名。①を図案化したもの。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

「ひおうぎ」は合計4つの意味があり、そのうち②は「しゃが」と同じ…そう流し見してしまった方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、もう一度引用をよく見てください!「漢名は烏扇・射干だが、射干は別種のシャガに転用されている」とあります。そう、「しゃが」と「ひおうぎ」が指すのは別種の植物なんです。

植物の「しゃが」「ひおうぎ」を見分けるポイントは、種子の有無にあります。前者にはありませんが、後者には「射干玉(むばたま・ぬばたま)」と呼ばれる種子があるんです。「射干」という同じ名前を持つ植物ではありますが、明確な違いがあるんですよ。

まとめ

いかがでしたか?

「射干」は「しゃが」「ひおうぎ」と読みます。

「射干」のように、個別に見ると簡単でも、組み合わさると難読漢字になってしまう場合もしばしば。今後もご紹介させていただきますね!