1. トップ
  2. 「油瀝青」はなんと読む?まるで“女の子の呼び名”みたいな植物【難読漢字】

「油瀝青」はなんと読む?まるで“女の子の呼び名”みたいな植物【難読漢字】

  • 2023.5.21
undefined

今回ご紹介する難読漢字はちょっと変わり種! それが、こちらの「油瀝青」です。

「油が青いの…?」と困惑してしまいそうですが、なんと植物を表しているんですよ。

さて、いったいなんと読むのでしょうか?

「油瀝青」の読み方!

ノーヒントで当てるのは、さすがに難しいかもしれません。そこで! まずはヒントを伝えさせていただきます。

実は今回、「油」は「あぶら」と読みます。そう、カギになるのは残り2つの漢字なんです。

しかし、これが一筋縄ではいかなそう…。「瀝青」は「れきせい」や「れきあお」と読みたくなりますが、全く違う読み方をするんです。

たとえば、小さな女の子を呼ぶときに「○○○」と接尾辞をつけたりしますよね? 「さん」ではなく、3文字となると…。

そう、正解は「あぶらちゃん」でした!

「油瀝青」について

読み方を聞いて、むしろ「それって本当なの…?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。たしかに「あぶらちゃん」なんて、ちょっと変わった名前ですよね。

それでは、気になるこの植物の特徴を、辞書で確認してみましょう!

〘名〙 クスノキ科の落葉低木。本州、四国、九州の山野に生える。高さ三~六メートル。樹皮は灰褐色。葉は長さ四~七センチメートルの卵形または楕円形で先が次第に細くなってとがる。雌雄異株。材は器具、燃料とする。むらだち。ずさ。じしゃ。

出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館

 

ちなみに、この植物からは「油」をとることができ、それは「油瀝青油(あぶらちゃんゆ)」と呼ばれているのだそう。はじめと終わりに同じ漢字が使われていて、なんだか不思議な字面ですよね…。

そして、なんとこの変わった名前の由来も「果実から油をとり、また材が油を含みよく燃えることによる」のだとか(『日本大百科全書』小学館)。ただ、そうなると「なぜ、ちゃんを瀝青と書くの?」と気にならずにはいられませんよね。

実は「ちゃん」は「瀝青(れきせい)の英語Chian turpentineをあてたもの」なのだとか(『日本大百科全書』小学館)。この機会に、併せて覚えておきましょう!

まとめ

いかがでしたか?

「油瀝青」は「あぶらちゃん」と読みます。

今回も、かなり難易度が高かったですよね…。正解することができなかった方は、次回は当てることができるよう、頑張ってください!