Disney+配信『ファースト・レスポンダーズ』脚本家が語った“胸熱チームプレー”の誕生秘話

Disney+で配信中のドラマ『ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム』（SBS）の脚本家ミン・ジウンがドラマの誕生秘話を明かした。

同作は、犯人を捕まえる警察と、火災を鎮める消防という、韓国で最も過酷な職場で働く公務員たちが一丸となって立ち向かう現場の記録だ。スピーディな展開と圧倒的な没入感で視聴ターゲット層の熱い支持を受け、連日話題を集めている。

そんな『ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム』の脚本を手がけたミン・ジウン作家が、執筆の裏話や感想を一問一答インタビューで語った。

Q1.『ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム』はどんなドラマなのか？

犯罪、災難、緊急、緊急の瞬間に初めて出動するファースト・レスポンダー（最初の対応者）たちを描いたドラマだ。誰も行きたくない、みんなが恐れる凄惨な事故現場や、炎が立つ火災現場、そして残酷な犯罪現場に全速力で駆けつける消防士、警察官たちの話だ。

Q2.『ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム』を企画した背景やきっかけは？

最初に思いついたきっかけは、実際に消防署と警察署が隣同士にあることを釜山（プサン）で目撃した瞬間だった。

夜遅い時間まで明るかったあそこで、市民のために昼夜を問わずに出動する消防士と警察官たちの姿が浮び上がった。出動から帰ってきた彼らがカップラーメンで疲れを癒そうと立ち寄ったコンビニで会ったら、言葉がなくても気持ちは通じ合うんじゃないかな、と。

彼らが働く汗の匂い、人間味あふれる現場はどういう姿だろう。24時間当直で夜を明かし、他人を守るために青春を注ぎ込んだ彼らの人生において、お互いはどんな存在だろうか。

時には信念と原則の違いて喧嘩することもあるだろうし、時には慰めになってくれるのではないか。朝は喧嘩しても、夜になれば温かいご飯を食べながら自然と仲直りする家族のような関係ではないか。そういう想像を膨らませながら取材を重ね、執筆することになった。

Q3.「2009年から作っておいた事件フォルダがある」と聞いた。描かれるエピソードはその「事件フォルダ」にある内容なのか？

実際に発生した事件・事故、過去のニュース、周辺の人々から聞いた彼らの体験など、ドラマや映画の素材になりそうな事件を整理するフォルダがある。今も容量が増え続け、私にとっては源になってくれている。

また、現役の消防士、警察官、国立科学研究所の職員たちとの取材も、ドラマの事件を構成するのに大きく役立っている。

Q4. 劇中のキャラクターと、主演俳優キム・レウォン、ソン・ホジュン、コン・スンヨンのシンクロ率は？

各キャラクターのMBTIを仮で決めていた。ホゲはENTP、ドジンはENFJ、ソルはISFJだ。3人のシンクロ率は100％を超え1000％だと言っても過言ではない。

Q5. 前作『ジャスティス－検法男女－』に続き、今回も“共助”の物語だ。共助が持つ魅力があるとしたら？

自分の分野で高度なキャリアを持つ専門家たちが共助する話の魅力は、彼らがぶつかり合いながらも同じ目標に向かって協力することにある。葛藤の理由はお互いの職業的な信念が違うから。しかし、市民の安全を守るという大きな目標は同じなので、熱くて粘り強いチームプレーがなされると思う。

Q6. 『ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム』は、すでにシーズン2が決定した。シーズン制を選んだ理由は？

韓国で毎年警察署に届けられる通報件数は約1300万件、消防署への通報件数は約1000万件に及ぶという。その数多くの事件の中には、人々の葛藤、欲望、愛情、憎悪など、多様な感情が渦巻いているはずだ。

その現場に出動した消防士と警察官たちは、その瞬間に対応し、事件を解決しながらし烈な生活を送っている。その出動の瞬間が存在する限り、シーズン制としての可能性は無限だと思った。

そして多くの事件に触れながら、主人公たちも成長し、変化していく。その過程をもう少し長い呼吸でお見せしたく、シーズン制を企画することになった。

Q7. 制作発表会の時、主演俳優キム・レウォンがシーズン2ではホゲとソルのロマンスを期待していると明かした。期待しても良い部分なのか？

犯罪者を捕まえるのは得意でも、気に入った女性を捕まえる方法は知らない警察。火災は数えきれないほど鎮圧しても、心に燃え上がった炎は消す方法が分からない消防士。他人の傷は見事に治すのに、自分の心の傷は治せない救急隊員がいる。彼らはお互いを呼べるだろうか…。

ロマンスの行方は、今後、視聴者と一緒に作っていくべき宿題だと思う。

Q8. 『ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム』の今後の見どころは？

多様な人間群像と共に繰り広げられる様々な事件における、警察と消防の活躍を見守っていただければと思う。事件が変わると、警察と消防の活躍も振れ幅が変わっていくはずだ。犯罪者との頭脳戦から肉弾戦、騙し騙される心理戦、火災調査、人的捜査、科学捜査、法医学まで。多様なディテールを盛り込もうと頑張った。一緒に推理しながら、見守っていただきたい。

Q9. 最後に、『ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム』はどんなドラマとして記憶されたいか

私たちの平穏な日常は、356日、24時間、見えないところで社会の安全網を構築するために走り回る消防士、警察官の方々がいるからこそ保たれている。

人のために“二つの心臓”を持って現場の最前線で活躍する彼らの献身と苦労に迷惑をかけず、胸いっぱいの活躍が光るドラマとして記憶に残ってほしい。

『ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム』は、毎週金・土曜22時に韓国SBSで放送中。Disney+でも同時配信中。

（記事提供＝OSEN）