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「アナーキーな状態」ってどういう状況?アナーキーの意味や使い方について解説

  • 2022.11.21

アナーキーという言葉をご存じですか? ちょっとパンクでカッコいいイメージがあり、使ってみたくなるカタカナ語ですよね。

しかし「あの人はアナーキーなタイプだ」「アナーキーな状態になったな」などと言って、ニュアンスは伝わるかもしれませんが、では実際にはどんな人物なのかというと説明が難しいですよね。 そこでここでは、「アナーキー」の意味や語源について見ていきましょう。

アナーキーとは

 

アナーキーの意味と由来をここでは見ていきましょう。

意味

アナーキーとは、「無政府状態」または「無秩序」をあらわす語句です。 社会集団において正しい順序や決まりがないということや、物事の筋道がないことをあらわします。

由来

アナーキーの語源は、古代ギリシャ語の「anarchos」です。 これは、指導者がいない状態を指して使われる言葉でした。

古代ギリシャは家父長制社会であり、家族の中でも家長が絶対的な権限を持ち支配をするという形態でした。 そのような社会構造を背景にして生まれた言葉なのかもしれません。

アナーキーから派生した言葉

 

アナーキーから派生した言葉には「アナーキズム」と「アナーキスト」があります。

アナーキズム

アナーキズムとは「無政府主義」のことです。 現在の国家権威を否定する主義主張で、個人の自由と平等を重視する社会を目指す政治思想のことを指すこともあります。

アナーキスト

アナーキズムを志操として掲げる人物たちの総称として「アナーキスト(無政府主義者)」があります。

他の意味でも用いられる「アナーキー」

 

アナーキーの語源は「指導者がいない状態」ですが、現代日本では他の意味でも用いられます。

無秩序な状態・混沌

秩序がなく、物事が入り混じっている状態を指すときに使われます。 人や場所に対して「無秩序な人だな」「混沌とした職場だ」などというときに「アナーキーだ」と表現することができます。

社会秩序や権威の無い自由・支配者のいない自由

政府にも支配者にも従わない自由を訴えるときに使われます。 国際政治について興味のある方は、アナーキーな思想を目にすることがあるかもしれませんね。

アナーキーの類義語

無政府状態とは別の、現代日本で用いられるアナーキーと似た意味を持つ言葉をご紹介します。

無法者

社会の秩序を守らない者という意味が込められています。 「行儀の悪い者」や「不届き者」と言い換えて使われることもあります。

アウトロー

英語で「outlaw」は法を無視するという意味。

少しカッコよく聞こえる言葉ですが、日本語に訳すと「ならず者」となる場合もあります。 ならず者とは、ごろつきや悪者とも言い換えられるため、あまりいい印象は持たれないかもしれません。

アウトサイダー

英語の「outsider」には「部外者」「組織の枠にとらわれない人」という意味の他に、「社会の枠組みにとらわれない人」という意味もあります。

不良といわれる人たちを集めた総合格闘技大会「THE OUTSIDER」というのがありますね。 この大会は不良たちに格闘技を通じ更生の道を用意すると共に優秀な格闘家を発掘しプロデビューさせることを目標にしている大会です。

常識外れ

一般的な道理とされる行動や思考とされる枠組みの外に出てしまうことをあらわしています。 「常識にとらわれない」「破天荒」という意味があります。

カオス

「カオス」はギリシャ語で「無秩序、混沌」という意味です。 様々な要素が混ざり合ってよくわからなくなった状態、「これはもうめちゃくちゃだ!」というときに使われます。

まとめ

日本でアナーキーの意味をひと言でまとめると「無秩序」ということになります。 日本語で「秩序がない」と伝えるよりも、アナーキーと表現した方が合っている場合もありますね。

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