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【値段クイズ】生涯のスマホ料金はいくら?キャリアと格安SIMで驚きの差が

  • 2022.11.22

スマホ料金は、以前に比べて安くなってきたとはいえ、家計から毎月出ていく固定費であることに変わりありません。スマホは、いまや中学生からシニアまで利用していますが、支払う料金の総額はいくらになるのでしょうか?

今回は、三大キャリアと格安SIMを一生涯使用した場合のスマホ料金について考えてみましょう。

■生涯払うスマホ料金の総額はいくら?

問題です。13歳から80歳になるまでスマホを利用する場合、その67年間で携帯会社に支払うスマホ料金は総額でいくらになるでしょうか(※)?次から選んでください。

※スマホ料金は、通信会社や機種、料金プランなどに応じて変わりますが、ここではスマホ利用者の平均額を用い、80歳になるまで料金が変わらないものとして計算します。

1.約218万円
2.約265万円
3.約468万円

正解は、3番の約468万円です。

総務省の「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査(2021年5月31日)」によると、一般の携帯電話利用者(調査対象6,000人)が月々携帯会社に支払う料金の推計平均額は5,824.8円でした。

つまり毎月5,824.8円を67年間(804ヵ月)支払い続けると総額468万3,139円(5,824.8円×804ヵ月)になる計算です。

株式会社NTTドコモ・モバイル社会研究所の調査データ「モバイル利用トレンド2022-2023」によると、子どものスマホ利用率は中学生で9割前後、小学6年生でも6割を超えています。またシニア層では、70代の約7割がスマホを所有しています。

そう考えると生涯におけるスマホ利用期間は、今後も長期化する可能性があり、スマホ料金の生涯総額も上がることが予想できるでしょう。

■キャリアと格安SIMでこんなに違う!

ここからは、キャリアと格安SIMでスマホ料金がどれだけ違うか見てみましょう。

ソニー生命が2019年に実施した「スマートフォンに関する意識・実態調査2019」によると、三大キャリア(※)を利用している人の月額利用料金の平均は7,516円、格安SIM(MVNO)の場合は平均2,830円でした。

※「docomo」「au」「SoftBank」

この金額を上記のように67年間(804ヵ月)支払うと仮定すると、総額では次のようになります。

・三大キャリア:約604万円(7,516円×804ヵ月)
・格安SIM:約228万円(2,830円×804ヵ月)

両者の差は、なんと約376万円です。これだけ支出額に差があれば将来の資産額にも影響しそうですね。

■スマホ料金を下げるには?

スマホの種類によって異なりますが、いまやスマホ料金は、住宅・老後・教育に次ぐ人生で4番目に大きな支出といえそうです。通話やメールはもちろん、SNSや情報検索、動画、ゲームなど利便性の高さや利用時間を考慮すると「月々数千円の支出はあまり高くない」と考える人もいるかもしれません。

それでもやはりスマホ料金は、毎月出ていく固定費であることに変わりありません。前述したように資産形成に影響するのであれば、少しでも支払額を削減したいものです。家族で3~4台分支払っている世帯では、スマホ料金を節約することで教育費や老後資金も無理なく準備できるようになるかもしれません。

次のような方法で、節約を心がけてみましょう。

・現在契約している有料オプションの解約
・データ通信料を減らす(プランの見直し)
・キャリア各社の割安プラン(オンライン専用プラン)への乗り換え
・格安SIMへの乗り換え

■さまざまな工夫でスマホ料金を節約しよう

今回は、月々支払い続けるスマホ料金の平均額や生涯で支払う総額などについて紹介しました。MNP(番号持ち運び制度)手数料の無料化や違約金の撤廃などにより、スマホ契約の乗り換えがしやすくなっています。

いまや人生の大部分の期間をスマホとともに過ごす時代だからこそ、自分に合った契約プランを選択し、スマホ料金の節約を心がけましょう。

文・續恵美子(日本FP協会認定CFP(R))
生命保険会社にて15年勤務した後、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。

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