【小倉南区】何歳からでもいきいき活動　語り朗読「どんどはれ」

2022.11.21
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こんにちは。リビングふくおか・北九州web地域特派員のバーバラ福田です。今回ご縁があって7月に北九州で劇「ツナガッタ/ツナガッタ」～金子みすゞと母と子と～に出演させていただきました。その時の脚本・演出をされたのが坂根啓子さん。今回その坂根さんが代表兼講師をされている「どんどはれ」を訪ねてお話を伺いました。

語り朗読「どんどはれ」の活動

語り朗読「どんどはれ」は「いきる」をテーマにした著作品を「やさしく・ふかく・たのしく」朗読・朗読劇などを通して表現する活動をしています（毎週火曜日に、小倉南区生涯学習センターで）。興味を持った方はどなたでも大歓迎だそうですよ。坂根さんが2008年8月に立ち上げました。メンバーは50代から80代まで現在10名です。今は11月23日に下関で行う劇「ツナガッタ/ツナガッタ」～金子みすゞと母と子と～の稽古をしていました。みなさんいきいきと活動されていて、自分の好きなことを持つことは大事なことなんだと改めて思いました。

坂根さん（前列右端）と「どんどはれ」の皆さん。素敵な笑顔を向けてくださいました

ある日突然に劇団に入る

坂根さんは若いときに役者をしていて結婚と同時に辞め、それからずっと二十数年もの間、演劇の世界を封印していたそうです。ある日、旦那さんが単身赴任になり子供が独立したときに芝居に誘われたのです。その芝居を見たとき「あの舞台に立ちたい」と。そして思い立ったら即行動。50歳過ぎて北九州で有名な劇団に入り役者を経験。大工、小道具、衣装、裏方をほとんど経験して勉強したのだとか。それで芝居を作ることに違和感がなかったそうです。

2018年には公害記録映画「青空がほしい」を舞台化。演劇「セピア色の町青空を取りもどした女たち」で坂根さんは脚本・演出を行いました。そして第二弾として劇「ツナガッタ/ツナガッタ」～金子みすゞと母と子と～の脚本・演出を行いました。

指導に熱が入ります

ときにはホワイトボードを使って

どうして金子みすゞだったのか

坂根さんは金子みすゞに触れていたらその中で置いていかれたふさえさんに凄く興味を持ったそうです。「その人生に。そして昭和62年にふさえさんにお目にかかる機会がありました。金子みすゞは子どもをおいて自死した。何が彼女をそうさせたのでしょうか。それを知ろうと金子みすゞの詩を読んだり、矢崎さんが書いた書物を読んでいきました。又、金子みすゞの講座を受けにいって金子みすゞの一生を知り、私なりのみすゞの一生が出来上がり、芝居にしてみたいと思った」と坂根さん。

劇出演者提供写真いかに良い舞台にしていくかアイデアをだしていきます

劇出演者提供写真練習風景

2022年7月10日劇「ツナガッタ/ツナガッタ」～金子みすゞと母と子と～北九州で公演

2021年12月にこの劇の参加者の初顔合わせがありました。「どんどはれ」のメンバーを中心に劇団に所属している人、前回の「セピア色の町青空を取りもどした女たち」に出演した人、私みたいに全くお芝居の経験がない人、さまざまでした。それから毎週土曜日に稽古が始まったのです。半年近くの稽古で、途中脚本が変わったり、役どころが変わったり。最初は役どうしお互いにぎこちなかったですが坂根さんの指導のもと、どうにか形になりました。当日、幕が開くと満席のお客様。本当に割れんばかりの拍手をいただきみんな感激しました。私は舞台に立てたこと本当に良かったと実感しました。

お客様提供写真 7月10日北九州公演劇「ツナガッタ/ツナガッタ」～金子みすゞと母と子と～

劇出演者提供写真楽屋風景

そして2022年11月23日下関で再演決定

7月10日に北九州市男女共同参画センター・ムーブで行った劇「ツナガッタ/ツナガッタ」～金子みすゞと母と子と～の評判がとても良く、金子みすゞが関わりのあった下関での再演が決定しました。配役は少し変更になりましたが、9月下旬より稽古を始めています。

どのシーンになるのか？

劇出演者提供写真練習風景

劇「ツナガッタ/ツナガッタ」～金子みすゞと母と子と～ ■日時 2022年11月23日（祝）開演14：00 開場13：00 ■場所下関文化会館中ホール山口県下関市竹崎町4丁目5-1 下関駅より徒歩7分 ■入場料大人2,000円 / 小人1,000円当日券もございます ■主催/語り「どんどはれ」・みすゞ同好会 ■お問い合わせ 090-8620-6194（坂根啓子）

今後やってみたいこと

「私の波乱万丈の一生を芝居にしてみたい！自分がやってみたいことを実現できるのは協力してくれる仲間がいるからこそ。それがとても幸せ」と坂根さん。 84歳というお年を聞いて、本当にびっくりしました。どこからそんなパワーが湧いているのだろうと。そんな坂根さんを見ていると何歳でも好きなことに突き進むって素晴らしいと思わせてくれます。今後も「どんどはれ」の坂根さんから目が離せません。