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【善福寺】鎌倉殿ゆかりの地!遅野井川親水施設

  • 2022.11.21

地域特派員のよだまゆこです。 2つの池と緑に囲まれた都立善福寺公園はむさしのエリア有数の癒しエリア。一年を通して、たくさんの人が訪れる場所です。今回はこの公園内にある遅野井川親水施設をご紹介します。

出典:リビングむさしのWeb
鎌倉殿ゆかりの地

「善福寺」は公園名だけでなく、この辺りの地名、そして杉並区・中野区を流れ神田川に合流する一級河川の名称にもなっています。でも「善福寺川」と国に指定されているのは公園を出たところにある美濃山橋から下流。公園内を流れる部分には「遅野井川」という別名があるんです。

「遅野井川」の名称は、善福寺池の湧水の「遅の井」に由来します。ここは、1,189年に源頼朝が奥州征伐に向かう際に飲料水を求めて立ち寄ったといわれているところ。干ばつでなかなか水が出なかったため、源頼朝自らが弓の筈で土を掘ったところ、遅れて水が湧き出たためこの名がついたそうです。

こんな身近な場所にも鎌倉殿ゆかりの場所があったんですね。

地域の子ども達の声がかたちに

そんな遅野井川一部、上の池と下の池をつなぐ部分はもともと柵に囲われたコンクリート三面張りの水路だったそうです。

しかし、川の清掃活動に取り組んでいた井荻小学校の子ども達から「善福寺川で遊びたい!」という要望があり、杉並区が善福寺公園との一体的整備に着手。2018年に遅野井川親水施設がオープンしました。

現在は、都立の公園と区立の親水施設という管轄の異なる2つの施設が草地で緩やかに繋がっています。

出典:リビングむさしのWeb
生き物がのびのび過ごせる場所に

親水施設の延長は160mほど。

決して長い距離ではありませんが、その中に緩やかな蛇行と飛石があるがあるため、流れに緩急があります。ポンプアップした井戸水を入れることで、きれいな水質が保たれています。また、管理を担う「遅野井川かっぱの会」を中心に、草刈りなど日々の管理も丁寧に行われており、水際には少し背の高い草が残されていました。

このように、水遊びを主体とした一般的な親水施設とは違い、さまざまな生き物にとって過ごしやすい場所になっています。

私が伺ったのは10月の秋晴れの日。この日も、水際まで降りて生き物を探している子ども達がいました。ハゼの仲間やエビの仲間を見つけたそうです。

今年の水遊びの季節は終わってしまいましたが、生き物の観察は四季折々に楽しめます。バッタやトンボを探しに、お子さんと一緒にお出掛けしてみてはいかがでしょうか?

出典:リビングむさしのWeb

親水施設にはいくつかきまりがあります。生き物がのびのび過ごせる環境を守るためのものです。きちんと守って利用したいですね。

出典:リビングむさしのWeb

遅野井川親水施設 アクセス:JR吉祥寺駅・西荻窪駅徒歩25分 西武新宿線上石神井駅徒歩20分 関東バス善福寺公園前バス停すぐ 住所:東京都杉並区善福寺2-31 主な施設:あずまや・ベンチ・バリアフリートイレ・手洗い場

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