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【国立】三角屋根で待ち合わせ!くにたちと出会う玄関口「旧国立駅舎」

  • 2022.11.20

こんにちは!リビング多摩Web地域特派員のKoharu(こはる)です。

国立駅にある三角屋根の旧駅舎をご存知ですか?今回は学園都市として有名な国立の街のシンボル「旧国立駅舎」について、歴史や構造などをご紹介したいと思います。

国立市指定有形文化財 旧国立駅舎

1926年(大正15年)に箱根土地株式会社(現(株)プリンスホテル)によって建築された「旧国立駅舎」。設計者は近代建築の巨匠として有名な、フランク・ロイド・ライト氏に師事した河野 傳(こうの つとう)氏と考えられています。

出典:リビング多摩Web

2006年(平成18年)に国立市の指定有形文化財に指定され、役目を終えた駅舎は丁寧に解体され、市が部材を保管し、その後2018年(平成30年)から2年かけて再築工事が行われました。2020年(令和2年)に旧国立駅舎として開業されました。

出典:リビング多摩Web

元々は関東大震災で千代田区神田一ツ橋にあった東京商科大学(現、一橋大学)が倒壊したのを機に、国立に学園都市を作る計画がされ、その時にできた三角屋根の「旧国立駅舎」。

出典:リビング多摩Web

この駅舎は分譲地の広告塔としても大きな役割を果たしたそうですよ。今見てもとっても素敵な建物。建設された大正時代当初は、どれだけ目立つランドマークになったことでしょうね〜。

旧国立駅舎の見どころ

イギリスの田園都市住宅の影響を受け、赤い三角屋根に白い壁が特徴的な「旧国立駅舎」。H10年「関東の駅百選」にも選ばれていて、見どころがたくさんあるんですよ!そんな素敵な建物「旧国立駅舎」の見どころを私なりに12箇所ピックアップしてみましたのでご紹介します。

1. まず有名な赤い三角屋根!遠くからでも可愛らしい屋根はとても目立ちます。明治から大正期にかけてよく使われたという典型的な構造技法キングポストトラスという軸組み、小屋組みがよく残っているということで、市有形文化財に指定されています。

出典:リビング多摩Web

2. 建物正面にあるロマネスク風の半円アーチ窓。窓には銀杏の形をかたどったYの字がデザインされているので、是非探してみてくださいね。

3. レール柱受けの真鍮(しんちゅう)はプレートが少し斜めになっている点も見どころです。当初のボルトの穴が少し斜めになっていたようで、そのままの穴を利用して再建されたからだそう。

出典:リビング多摩Web

4. 上の写真では開いていてちょっと見えないのですが、レンガの間に折戸があり、それも見どころです。ヒノキの1枚でできている所もすごいですが、1枚の重さが約40kgもあるというのもびっくりです!

5. 旧駅舎のひさし部分の柱も是非よく見てきてください!

出典:リビング多摩Web

これは古いレールを組み合わせて作られていて、ドイツ、イギリス、アメリカ製で、製造メーカーの刻印も残っているんです。

出典:リビング多摩Web

6. 下の写真の三角屋根の両脇についているドーマー窓は、開業当初は取り付けられていましたが、老朽化のため昭和40年に外されました。

出典:リビング多摩Web

再築工事の際に開業当初のデザインに戻したそうです。現在ある「旧国立駅舎」は大正時代のものをできるだけ忠実に再現されているのがわかりますね〜。(写真の窓には、アーチ窓同様うっすら銀杏のデザインのYが見えますね〜)

7. 昔の切符売り場はノスタルジーを感じる切符売り場のような気もするし、とってもおしゃれで新しい感じもします。

出典:リビング多摩Web

8. 昔の有人改札は木でできた改札です。懐かしいですね〜。昔はここの中に人が立って、切符切りをカチャカチャならしながら一枚ずつ切符を切ってくれていたんですよね。(今の子達は、そんなこと、知らないんでしょうね。)

出典:リビング多摩Web

9.旧手荷物所と旧保管室は現在は展示室になっていて、国立駅の歴史に関わるものがたくさん置かれています。奥に昔の国立駅で撮られた写真が飾ってあるのですが、レトロな格好をした若者たちがこの写真の前で一緒に撮るのが流行っているらしいです(笑)

出典:リビング多摩Web

10. 旧国立駅舎の模型とその台のレールの精巧ぶりも見逃せません。レールには刻印が入っているのが見えますね。

出典:リビング多摩Web

11. ドイツの有名ピアノブランドSCHIMMEL(シンメル)のピアノが置いてあるのもびっくりです。シンメルのピアノは、毎日お昼の12時から午後1時まで、そして夕方の5時30分から6時30分まで誰でも弾くことができるんですよ。今流行りのストリートピアノを体験してみてはいかがでしょうか?

出典:リビング多摩Web

12. 旧駅舎の廃材でできた広間のベンチにも是非座ってきてください。旧国立駅舎は木部材を可能な限り再利用しようということで、埋め木や継手という方法で70%が再利用され、再建築されました。その残った廃材部分までをも利用しようということで、このベンチも作られたそうです。

出典:リビング多摩Web

きっとまだまだ見どころはあると思うのですが、私なりの見どころを12箇所ご紹介させていただきました!

旧国立駅舎まち案内所で素敵なお土産が見つかる!

そして旧出札室だった場所は現在「まち案内所」になっています。今回、私が訪れた時、「国立市観光まちづくり協会」のまち案内所チーフの磯貝さんが丁寧に旧駅舎を案内して、色々と教えてくださいました!(磯貝さん、ありがとうございました!)

出典:リビング多摩Web

まち案内所の中には国立市に関わる素敵なものがたくさん!

出典:リビング多摩Web

国立といえば、三浦友和さんと百恵さんが住んでいらっしゃることで有名な街ですよね。お二人の息子さんでシンガーソングライターや俳優、ラジオパーソナリティをしていらっしゃる三浦祐太朗さんが国立市の観光大使だそうで、ツアーのチラシも置いてありました!

出典:リビング多摩Web

そしてこちらは国立にちなんだグッズがずらり。クリアファイルや箸置き、手ぬぐいなど、とっても可愛らしいものばかりです。

出典:リビング多摩Web

「旧国立駅舎」をかたどったケーキやクッキーもあります。

出典:リビング多摩Web

国立薬膳カレーや国立のお野菜を使った薬味などもありました。まだまだ畑も残るこの辺りは、お野菜もたくさん作られているんですよね。

出典:リビング多摩Web

カプセルに入った国立のキャラクター「くにニャン」のストラップも人気だそうです。

出典:リビング多摩Web

旧国立駅舎のトートバックや駅舎のピンバッチも可愛い〜!

出典:リビング多摩Web

お土産になりそうなものがたくさんで、どれを買って帰ろうか迷ってしまいますね。

ここでは国立市内のイベントも色々と紹介されています。最近では、「禅寺永福寺で瞑想座禅体験とキウイ狩り」や、「国立にある文化財を巡りながら歴史探求お散歩するツアー」、そして「くにたち古民家での十二単の着付け体験」など、面白そうなイベントが行われていたそうです。色々と調べて参加するのも楽しそうです。

出典:リビング多摩Web

国立市の素敵な絵柄のマンホールを探しながらのお散歩もいいですね〜。

普段からよく行く国立駅でしたが、今回「旧国立駅舎」をじっくり説明していただきながら見ることができ、本当に楽しい時間でした!鉄道オタクの方はもちろん、そうでない方もとっても楽しめる場所なので是非行ってみてくださいね。

旧国立駅舎 住所:東京都国立市東1丁目1 営業時間:月曜日〜金曜日 7:00〜22:00 土曜日〜日曜日 9:00〜22:00 URL: https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/kyukunitachiekisha_specialsite

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