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「老後破産」してしまう40代の勘違い行為3つ

  • 2022.11.19
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将来の年金がどのくらいもらえるのかわからない中、老後に貯金が底をつく「老後破産」の心配をしている方は多いと思います。

老後破産に陥る家庭にはいくつか共通点がありますので、とくに40代以降の方は自分が当てはまっていないか確認してみましょう。

■住宅ローンの返済で退職金をあてにしている

老後の生活費の柱は、年金と貯金、そして退職金の3つです。住宅ローンの返済に、この中の1つである退職金をあてにしている人は要注意です。老後資金に回せる退職金が減るのも問題ですが、この場合。繰上げ返済ができない状態の家計、つまり貯金も少ないケースがほとんどだからです。

■老後に必要な資金を試算していない

老後のために用意すべき資金は、受給される年金額、持ち家か賃貸か、都会か田舎かなどそれぞれのシチュエーションにより異なります。ただし、マイホームの返済や子供の教育費などもあり、老後資金を後回しにしている人が多い印象です。

自分が老後に必要になる資金を試算して、自分がいくら貯めないといけないのかをまず意識していきましょう。自分が受給できる予定の年金については、日本年金機構の「ねんきんネット」で確認できます。

■生活コストを下げられない

もう1つ、高年収の方ほど陥りやすいのが「生活水準を下げられない」という問題です。老後を見据えて「このままの支出ではお金が尽きてしまう、なんとかしなくては」という状況になったとき、それまでとくにお金について意識せずに裕福な暮らしをしてきた方は、合理的な節約が苦手なケースがあります。

生活水準を上げるのはかんたんですが、下げるのは難しいものです。たとえば数十年にわたって「月50万円使って生活するのが普通」だった人は、年金収入が月30万円の生活に突入したら、そのままでは毎月20万円の赤字が出ます。20万円×12カ月×30年(60歳~90歳)=7,200万円です。

まずいと思っても、今まで無頓着だったのにいきなり月10万円単位の節約をするとなると、苦痛が伴うかもしれません。

■老後のシミュレーションを始めるところから

老後破産を防ぐには、今の生活だけでなく老後の生活まで見据えてお金の使い方を考えることが大切です。老後、理想の生活を送るために必要な金額はいくらなのか、年金や退職金はいくらもらえるのか、いくらくらい足りなさそうなのか、一度時間を取って考えてみてはいかがでしょうか。

文・fuelle編集部

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