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地域プロジェクトマネージャーとは?仕事内容とどうやって採用するのか募集について

  • 2022.11.18
地域プロジェクトマネージャーとは?仕事内容とどうやって採用するのか募集について

地域活性化を目的とした支援策として、総務省により地域プロジェクトマネージャー制度が発足されました。

制度では地域活性化のための人員配置やチーム編成、人材採用を支援しており、発足に伴い地域プロジェクトマネージャーの採用枠を設ける地方自治体も増えています。

そのため地域をもっと盛り上げたい、地域活性化やDXに力を入れたいと考えているのであれば、地方プロジェクトマネージャーを目指すのも良いでしょう。

今回は地域プロジェクトマネージャーの仕事内容や活躍事例について解説します。

地域プロジェクトマネージャーを採用する際の注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

地域プロジェクトマネージャーとは?求められる人材は?

地域プロジェクトマネージャーとは、地域活性化を目的としたプロジェクトを推進する人材を指します。

総務省が令和3年よりスタートした地域プロジェクトマネージャー制度により採用は進んでおり、地域活性を検討している各自治体も増えています。

地域プロジェクトマネージャーを採用する主な目的は、地方活性における重要プロジェクトを推進することです。

地域プロジェクトマネージャーは人材育成や時間・予算の管理をしながら、プロジェクトを成功に導くことが求められます。

そのため地域プロジェクトマネージャーを採用する際は、以下のポイントを重視しましょう。

・観光やIT技術を使った広報活動に関する実務経験がある
・プロジェクト進行に必要な実務経験がある
・地域活性化に必要な人脈や関係者との信頼関係がある
・地域の実情や強みを深く理解している

上記のように、地域活性化におけるスキル・ツテ・知識を持ち合わせた即戦力を採用することが大切です。

そのため地域プロジェクトマネージャーは、広く人材を募集する場合もあれば、その地域で町興しに携わっている人材を採用する場合もあります。

地域プロジェクトマネージャーの活躍事例

地域プロジェクトマネージャーを採用・地域活性化を目指すなら、採用により町興しに成功した事例を参考にしましょう。

ここでは地域プロジェクトマネージャーの活用事例について、3例ご紹介します。

福島県葛尾村

福島県葛尾村は、地域プロジェクトマネージャーの採用に伴い新たな村の形の実現を目指しています。

葛尾村はかつて東日本大震災の被災地となり、かつての住民は県外に避難しました。

現在は復興が進んでいるものの、避難を機にほかの地域に移住する方も多く、村人はおよそ440人とわずかでした。

そこで葛尾村は制度を活用し、地域プロジェクトマネージャーの呼び込みをスタート。

自転車レースであるツール・ド・かつらおや、かつて村で行われていた祭り・薪能を復活させ、村の機能や魅力を最大限活かしたプロジェクトを開催しました。

これにより村外からの観光客の流入のほか、移住者も増加傾向にあり、村興しがどんどん進んでいる地域として注目されています。

長野県小布施町

長野県小布施町では地域プロジェクトマネージャー制度の導入に伴い、他地方からの人材確保・移住計画を推進しています。

現在ではさまざまな経験を持つ人材が小布施町に移住し活躍しており、街づくりや新規プロジェクトの発足に努めています。

発足したプロジェクトのなかにはコワーキングスペース・ハウスホクサイの運営、リモートワーカーの呼び込みや観光・地域住民の交流も目指したものもあり、時代に合った活動に挑み続けていることが特徴です。

移住してきた実績豊富な地域プロジェクトマネージャーと地域住民のタッグにより、活発な町興しを実現している事例です。

福岡県赤村

福岡県赤村は、2021年の制度スタート後すぐに制度を活用し地域プロジェクトマネージャーの募集を行いました。

赤村には源じいの森と呼ばれる観光スポットがありますが、年々訪れる観光客は減少傾向にあることから、体制刷新を目的に地域プロジェクトマネージャーを採用。

外部から実績ある人材を採用するだけでなく、役場担当者や地域住民との協力体制を整えることで、新たな意見やアイデアを地域に合わせた形で導入できています。

これにより現在はグランピング施設やキャンプ場の建設、SNSを使った広報活動などを実現し、新たな観光客層の流入を目指しています。

地域プロジェクトマネージャー採用時の注意点

地域プロジェクトマネージャーを採用するなら、地域の特徴や目的に合致した形で採用する人物像や雇用形式を検討することが大切です。

また地域プロジェクトマネージャーとして新たなポジションを用意するからこそ、受け入れ体制を整えることも忘れてはいけません。

ここでは地域プロジェクトマネージャーを採用する際の注意点を3つ解説します。

人脈や繋がりを大事にする

地域プロジェクトマネージャーは、1人で企画を立ち上げて1人で町興しするわけではありません。

企画を提案し、町興しのため動くには地域住民やそこに根ざしている企業と協力しながら進めていくことも大切です。

そこで、地域住民や企業との協力体制を築くため、コミュニケーションに長けた人材を採用することはもちろん、すでに地域との人脈を構築している人材を採用するのもおすすめです。

もちろんその自治体を全く知らない、実績豊富な人材を呼び込んで地域の若返りや新たなアイデアの流入を目指すのも良いでしょう。

自治体に必要な人材をよく検討し、人との繋がりを大切にしながら町興しを実現できる人を採用しましょう。

提案できるプロジェクトを準備しておく

地域プロジェクトマネージャーを採用しても、全くアイデアが無い・その地域でできることがわからない状態で丸投げしては、地域に根ざした町興し企画はできません。

そのため、こんなイベントならできる・こういうことをやってみたいなど、提案できるプロジェクトや企画を準備して地域プロジェクトマネージャーの受け入れ体制を整えましょう。

地域プロジェクトマネージャーは地域住民の要望や強みを汲み取り、町興しイベントや施設建設など実現可能な案にしてくれます。

そのため要望や企画したい内容について、地域でもアイデアを募集したり、自治体の町興し担当者で案出ししておきましょう。

地域の特徴を棚卸ししておく

こんなプロジェクトをやってみたいなどのアイデアがなかなか出ない場合は、地域の特徴を情報として揃えておきましょう。

その自治体にはどのような施設や特産品があるのか・伝統工芸品や自然など観光資源となるものはあるのか、リストアップしておくことがポイントです。

その地域で暮らしている住民にとっては当たり前にあるものでも、スキルや実績が豊富な地域プロジェクトマネージャーから見ればユニークで利益を生み出せるものかもしれません。

地域の特色を最大限活かすためにも、地域の特徴や魅力あるものを洗い出して、地域プロジェクトマネージャーと協力して町興し企画を練り上げましょう。

地域プロジェクトマネージャーを採用し地域活性化で活躍してもらおう

地域プロジェクトマネージャーの活躍・採用のポイントについて解説しました。

地域プロジェクトマネージャー制度とは総務省が提言したもので、地方自治体の町興しを目的とした人材を呼び込むことを目的としています。

スキルや実績のある人材を地域プロジェクトマネージャーとして採用するに当たって、補助金やサポートを受けられる制度のため、町興しを考えているのであれば制度もフル活用して街を盛り上げましょう。

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文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部

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