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2023年のグラミー賞ノミネートが発表! アデルVSビヨンセ再び、など6ポイントを解説

  • 2022.11.16

米現地時間2023年2月5日に開催される第65回グラミー賞授賞式のノミネーションが発表に。編集部が注目した6つのポイントをご紹介。(フロントロウ編集部)

主要4部門の顔ぶれが明らかに、最多ノミネーションは誰?

米現地時間2023年2月5日に開催される第65回グラミー賞授賞式のノミネーションが発表されて、年間最優秀レコード賞と年間最優秀アルバム賞、年間最優秀楽曲賞の主要3部門を含む9部門にノミネートされたビヨンセが、今年度最多となるノミネーションを獲得した。

画像: 主要4部門の顔ぶれが明らかに、最多ノミネーションは誰?

ビヨンセは今年7月にリリースした最新作『ルネッサンス』が高い評価を得て、同作が年間最優秀アルバム賞にノミネート。同作からのシングル「Break My Soul」が年間最優秀楽曲賞と年間最優秀レコード賞にそれぞれノミネートされた。

今年度の最多のノミネーションを獲得したビヨンセを追うのは、ビヨンセと同じ主要3部門を含む8つのノミネーションを獲得したラッパーのケンドリック・ラマー。次いで、アデルが7部門ノミネーションで続くほか、ハリー・スタイルズやラッパーのフューチャー、メアリー・J.ブライジ、DJキャレドがそれぞれ6部門ノミネーションで続いている。

ハリー・スタイルズらはビヨンセとアデルに割って入れるか

毎年のグラミー賞で最も注目を集めるのは、もちろん、誰が主要4部門を受賞するのかということ。今年は、2017年にも“どちらが主要部門のトロフィーを持ち帰るのか”が大きな注目を集め、グラミー賞における多様性の議論にまで発展することとなった、アデルとビヨンセが共に主要部門のうちの3つにノミネートされることに。今年度も2人の受賞の行方が大きな注目ポイントになりそうな予感。

画像: ハリー・スタイルズらはビヨンセとアデルに割って入れるか

最有力は2人のうちのどちらかという見方が強いが、第63回グラミー賞でワン・ダイレクションのメンバーとして初めてグラミー賞を受賞したハリー・スタイルズも、今年を代表する大ヒット作となった『ハリーズ・ハウス』で主要部門の3部門でノミネート。今、最も勢いのあるポップスターと言えるハリーや、もしくは他のアーティストがアデルやビヨンセをしのいで受賞するのかにも注目したい。

ビヨンセ&ジェイ・Zが音楽界“最強”の夫婦であることを証明

今回、9部門にノミネートされてビヨンセが今年度の最多ノミネーションを獲得した一方で、夫であるジェイ・Zも5部門でノミネーションを獲得。ビヨンセとジェイの2人はそれぞれ、今年度のノミネーションを合わせて通算88回目のノミネーションを獲得することとなり、これは歴代で最多タイとなる数字。夫婦でグラミー賞の歴史の頂点に君臨することとなった。

画像: ビヨンセ&ジェイ・Zが音楽界“最強”の夫婦であることを証明

テイラー・スウィフトがポール・マッカートニーらレジェンドに並ぶ偉業

ノミネーションで歴代最多記録を打ち立てたのはビヨンセ&ジェイ・Zだけではない。テイラー・スウィフトは15分におよぶショートフィルムも大きな話題になった、『レッド(テイラーズ・バージョン)』に収録の「All Too Well (10 Minute Version) (The Short Film)」で年間最優秀楽曲賞にノミネート。テイラーが同賞にノミネートされたのは今回が6度目となり、ポール・マッカートニーやライオネル・リッチーと並んで歴代最多タイの記録となった。

ちなみに、意外かもしれないがテイラーはまだ年間最優秀楽曲賞を受賞したことがなく、もし受賞すれば初。テイラーはノミネーションを受けてインスタグラムストーリーズを更新。「『All Too Well』の10分バージョンは、これまでに書いた中で一番私が誇りに思っている曲」とした上で、「ソングライティングを称える、私がまだ受賞したことのないグラミー賞の部門にノミネートされたという事実は大きな意味を持っているし、現実じゃないみたい」と綴った。

画像: ©️TaylorSwift/Instagram
©️TaylorSwift/Instagram

バッド・バニーがスペイン語のアルバムで史上初めて年間最優秀アルバム賞にノミネート

マルーマやロザリアなど、近年、多くのラテン系のアーティストたちが世界的な音楽シーンを席巻するようになっているが、今年の「Apple Music アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞したプエルトリコ出身のシンガーであるバッド・バニーが、『Un Verano Sin Ti(ウン・ベラーノ・シン・ティ)』で年間最優秀アルバム賞にノミネート。スペイン語のアルバムが同賞にノミネートされたのはこれが史上初めてとなった。

画像: バッド・バニーがスペイン語のアルバムで史上初めて年間最優秀アルバム賞にノミネート

グラミー賞をボイコットしたあの人がノミネート

前回の第64回グラミー賞では、グラミー賞と縁を切ることを宣言したザ・ウィークエンドがノミネートされたことが話題に。今回は、今年度のグラミー賞にはソロ作品を提出しないことを宣言したドレイクが、フィーチャリングで参加したジャック・ハーロウの「Churchill Downs」と、フューチャーの「WAIT FOR U」のそれぞれで最優秀ラップ楽曲賞にノミネートされることとなった。

ドレイクはこれまでにたびたびグラミー賞と確執を抱えており、2019年には受賞スピーチでグラミー賞を軽視した発言をしたことで、放送中にCMに切り替わる事態に。前回のグラミー賞では、自身の作品を提出した上でグラミー賞授賞式には出席しないという選択を取った。ちなみに、ザ・ウィークエンドは今年もグラミー賞に自身の楽曲を提出していない。

画像: グラミー賞をボイコットしたあの人がノミネート

主要4部門のノミネーションリスト

【年間最優秀レコード賞】

アバ「Don’t Shut Me Down」
アデル「Easy On Me」
ビヨンセ「Break My Soul」
ブランディ・カーライル feat. ルシウス「You And Me On The Rock」
ドージャ・キャット「Woman」
ハリー・スタイルズ「As It Was」
ケンドリック・ラマー「The Heart Part 5」
Lizzo – ‘About Damn Time’
リゾ「About Damn Time」
メアリー・J. ブライジ「Good Morning Gorgeous」
スティーヴ・レイシー「Bad Habit」

【年間最優秀アルバム賞】

アバ『ヴォヤージ』
アデル『30』
バッド・バニー『Un Verano Sin Ti(ウン・ベラーノ・シン・ティ)』
ビヨンセ『ルネサンス』
ブランディ・カーライル『In These Silent Days(イン・ジーズ・サイレント・デイズ)』
コールドプレイ『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』
ハリー・スタイルズ『ハリーズ・ハウス』
ケンドリック・ラマー『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』
リゾ『スペシャル』
メアリー・J. ブライジ『Good Morning Gorgeous (Deluxe)(グッド・モーニング・ゴージャス(デラックス))』

【年間最優秀楽曲賞】

アデル「Easy On Me」
ビヨンセ「Break My Soul」
ボニー・レイット「Just Like That」
DJキャレド feat. リック・ロス,リル・ウェイン,ジェイ・Z,ジョン・レジェンド&フライデー「God Did」
ゲイル「ABCDEFU」
ハリー・スタイルズ「As It Was」
ケンドリック・ラマー「The Heart Part 5」
リゾ「About Damn Time」
スティーヴ・レイシー「Bad Habit」
テイラー・スウィフト「All Too Well (10 Minute Version) (The Short Film)」

【最優秀新人賞】

アニッタ
ドミ&JD・ベック
ラトー(Latto)
マネスキン
モリー・タトル
マニー・ロング(Muni Long)
オマ―・アポロ
サマラ・ジョイ
トベ・ンウィーグウェ(Tobe Nwigwe)
ウェット・レッグ

第65回グラミー賞授賞式は現地時間2023年2月5日に米カリフォルニア州ロサンゼルスにあるクリプト・ドットコム・アリーナ(旧ステイプルズ・センター)にて行なわれる。(フロントロウ編集部)

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