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「知らんけど」「また行こな」「よう言わん」 関東人が誤解している関西弁の「常識」とは?

  • 2022.11.15

2022年の「新語・流行語大賞」にノミネートされた「知らんけど」。もとは関西、とくに大阪でよく用いられることばで、いろいろと興味深い情報を話しておきながら、最後は「知らんけど」で締めるのが一般的な使い方だ。

さまざまな地域から人が集まってくる関東では、会話は何よりも正確性が重視されるため「オチ」は必要ないが、ノリで会話を進める関西では「とりあえず勢いでどんどん話す」のがコミュニケーションの基本。相手を楽しませることを重視するため、大げさに話してしまうことがあるという。

そんな時に便利なのが「知らんけど」。ノリと勢いでどんどん話した内容もあいまいにすることで回収できるのだ。むしろ、「知らんけど」がない方が、無責任という考え方も。

そんな関東と関西それぞれの常識を集めた興味深い書籍が『関西人VS関東人 ここまで違うことばの常識』(河出書房新社)だ。

本書では、会話スタイルの違いから、誤解しがちなフレーズ、標準語に訳せない関西独特の表現、地域でも異なる関西の方言などを取り上げていく。そして、「なぜそうなるのか」まで解説していく。

一度も一緒に行ったことがないのに「また行こな」ってどういう意味?
けえへん、きいひん、こおへん。どう違う?
そういえば関西人は「~じゃん」って言わないけど、なぜ?

などなど、関東人の素朴な疑問に答えてくれる。

目次は以下の通りだ。

関西人も関東人も何気ない「ことば」にご用心!―前書き
1章●互いに誤解しがちな、あのフレーズ
「また行こう」の「また」は
東西で意味がこんなに違う!

2章●関西弁vs関東弁にこだわる関西人のリアル
「~じゃん」という語尾が
関西でほぼ使われないわけ

3章●標準語に訳せない関西弁独特の表現
「よう言わんわ」とは、つまり
"返す言葉がない"ってこと?

4章●会話スタイルでわかる東西の気質の違い
「で、オチは?」のひと言に
関西人は何を求めているか

5章●大阪、京都、神戸...微妙に異なる関西方言
きいひん、けえへん、こうへん。
「来ない」の大阪弁はどれ?

6章●東西で違いすぎる、身近なアレの名前
レジ袋を、関東は「ビニール袋」、
関西は「ナイロン袋」と呼ぶって?!
7章●地元民にもタメになる?!関西弁講座
どあほ、どけち、どすけべ...
負のワードに付く「ど」の法則!

これを読めば、関西と関東で異なる「ことば」の常識に驚くとともに、その知識をビジネスや旅行、友だちづくりまで、幅広く活用できること請け合いだ。知らんけど。

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