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「都道府県魅力度ランキング」で佐賀県最下位 結果どう受け止めた?県に聞く

  • 2022.11.15
毎年11月に行われ、多くの観光客が訪れる「唐津くんち」
毎年11月に行われ、多くの観光客が訪れる「唐津くんち」

民間シンクタンク「ブランド総合研究所」(東京都港区)が、2022年の「都道府県魅力度ランキング」を10月8日に発表しました。昨年最下位だった茨城県が46位になった一方、佐賀県が最下位となり、ネット上では「意外」「いい所たくさんあるのに」「納得できない」などの声が寄せられています。最下位になったことについて、佐賀県はどのように受け止めているのでしょうか。県の広報広聴課に聞きました。

結果に一喜一憂しない

Q.「都道府県魅力度ランキング」で佐賀県が最下位となった結果について、ネット上では「意外」といった声も多くありました。結果をどのように受け止めていますか。

担当者「本県の山口祥義知事は、定例会見で『このランキングを特に意識せず、佐賀県の本質的な価値を世界に向けて打ち出し前進していくことを貫いていく』と表明しました。

また、山口知事は、今回の都道府県魅力度ランキングで下位となった埼玉県、茨城県、佐賀県について、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、サガン鳥栖(とす)といったプロサッカーチームを育んでいる地域で、素晴らしく魅力的だという内容の発言をしています。

県職員としても、ランキングの結果に一喜一憂せず、佐賀県の本質的な魅力を発信できるよう、知事と共に取り組んでいきたいと思います」

Q.佐賀県の魅力としてアピールできるのは、どのような点ですか。

担当者「佐賀県内には歴史や文化、食、自然など、世界に誇るべき魅力が数多く存在しています。一例をご紹介します。

【呼子(よぶこ)のイカ】主に唐津(からつ)市呼子町で水揚げされているイカで、コリコリした食感の、甘く透き通った生き造りが有名です。ここでしか食べられないイカを求めて、平日でも県外ナンバーの車が多く行き交います。週末は、店によっては2時間待ちの行列ができるほどです。

【竹崎カニ】有明海が育んだ濃厚なうまみが特徴のワタリガニで、太良(たら)町を代表する特産物です。夏は筋肉ムキムキなオスのシャキシャキ感、冬は卵とふっくらした身のメスが絶品です。

【海中鳥居】有明海に建てられた鳥居で、神秘的な景色が“インスタ女子”に人気です。

【佐賀インターナショナルバルーンフェスタ】佐賀市で毎年10月下旬から11月上旬にかけて開催されるアジア最大級の熱気球大会です。大会期間中は、80万人以上が来場します。約100機のバルーンが次々と飛び立つ景色は、視界に収まらないほど圧巻です。

【唐津くんち】唐津くんちは、毎年11月2日から4日にかけて行われる唐津神社(唐津市)の秋季例大祭です。巨大な曳山(やま。飾り物を据えた山車を指す)が街を駆け巡るのが特徴で、県内外から多くの観光客が訪れます。

【吉野ケ里遺跡の発掘調査体験】国の特別史跡『吉野ケ里遺跡』の発掘調査が、9月から10年ぶりに再開されました。今回の発掘調査地点は、これまで調査が行われておらず『謎』のエリアとされてきた場所です。発掘調査の再開に伴い、実際の発掘調査作業と同じ道具や手順で調査を体験できるイベントが行われています(イベントは不定期で開催。事前の申し込みが必要)。

これらの魅力には佐賀ならではの価値が詰まっています。この本質的な魅力は、実際に体感することでハマっていただけるものだと確信しています。今後、さまざまな分野で佐賀ならではの価値を磨き上げながら、本質的な魅力を丁寧に全国、世界へと発信していきたいと考えています」

Q.新型コロナウイルスの流行以降、主に首都圏から佐賀県へ移住する人が増えていると聞きますが、事実でしょうか。移住する人は、佐賀県のどのような点に引かれているのでしょうか。

担当者「コロナ禍以降、首都圏からの移住者は増加しています。佐賀県は海や山、川といった豊かな自然があり、福岡市の都市部からも比較的近いです。そのため『田舎と都会のいいとこ取りができる』『農畜産物や水産物の質が高く、食生活が充実している』『地震が少ない』『住む人が優しい』といった部分が、首都圏の人たちには魅力に感じられているようです」

オトナンサー編集部

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