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「靴やバッグの修理ってどんなことしてるの?」本社にある工場に潜入してみた!《大人の社会見学レポ》

  • 2023.3.12

「靴についた汚れが落ちない!」「大切なバッグが色落ちした」「しまい込んでいたらカビが生えていた!」靴やバッグのトラブル、誰でも一度は経験したことありませんか?筆者もあります。

ふと「プロに預けてみたのはいいけれど、一体どうやって修理してるんだろう?」と思い立ち、靴やバッグの修理サービスを提供しているミスターミニットの本社の工場を直撃。

ミスターミニットの一部の店舗で対応しているという、工場修理。実際に預けられた靴やバッグが修理されているという工場を、特別に見学させていただきました!

なかなか見ることのできない修理の現場。修理に預けた後、自分の靴がどんな風に扱われているか、意外と気になりますよね。ミスターミニットの工場では、専門知識と経験豊富な職人さんたちが、一足一足丁寧に向き合っていました。

職人技が光る、カラーリングゾーンを見学!

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今回は調色を担当されている職人さんを追ってみました。

店舗で預かった後、専用クリーナーでシミ・カビなどの汚れを落とし、オゾンで除菌・消臭し、仕上げに脂分を補い保湿を行い、一足一足に合わせたカラーリングに移っていきます。カラーリングは手作業で行うハケ塗りと、スプレーガンを使用して行う2つのゾーンがありました。

どんなところに注意しながら、色塗りをされているか、見ていきましょう!

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まずはハケ塗りのゾーンです。基本的にカラーリングは、革製品のみしか行えないんだそう。

使うハケの種類は豊富。素材や色によって使い分けられているそうです。

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スプレーガンとの大きな違いは、革に触れながら塗れること。小ジワとかシボなどに押し込んで塗れるという利点があるんだとか。

ファスナーなどの細かいパーツや、革じゃない素材がついている靴、複雑なデザインや複数色ある靴は、ハケで塗った方が塗りやすいそうです。

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次はスプレーガンのゾーン。

預けた靴にそのまま色を塗るだけだと、色が剥がれるリスクがかなり高くなるので、塗る前の下処理は大切な工程のひとつ。紙やすりで研磨をしたり、弱い溶剤を下塗りしてから、本番の色を塗っていきます。

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スプレーガンのいいところは、革に触れずに色をつけられること。ムラが出ずに革本来のような自然な仕上がりで色をつけることができるそうです。

こちらはシンプルなデザインの革靴などを扱うことが多そうですね。複雑なデザインの靴だと、スプレーするときに他のところに色がつかないよう、マスキングテープを丁寧に貼らないといけないので、かえって大変になってしまいそうです。

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ビフォーがないのが残念ですが、こちらが完成品!顔料を入れてから、染料を吹いて、グラデーションを出していきます。

こういう加工はなかなかハケ塗りだとできないことだそうで、オリジナルのデザインを残しつつ、キズやスレなどの隠したいところは隠して、仕上げてくださいます。

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冬から春へのシーズンの変わり目の今、シューズも衣替えの季節です。シューズボックスに眠っているお気に入りのシューズを出してみたら、カビが…!くたびれた感じが気になる…!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時はぜひプロにまかせて、新品のようにピカピカになった靴で、新生活を始めてみてくださいね。

 

※記事内の情報は取材時および記事執筆時点の情報です。



筆者:北山礼奈/ライター
女性系メディアやプラットフォームを中心に活躍するフリーライター。女性ならではの切り口でジャンル問わず様々なコンテンツを編集および執筆している。趣味はSNSでの美容情報収集、スタバ通い、韓国ドラマ鑑賞。
撮影:fort 編集:TRILLニュース