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“推し婚”ってどんなもの?登山婚、SL婚、キャンプ婚など自由な結婚式が主流に

  • 2022.11.9

コロナ禍の影響で延期や中止を迫られることが増えた結婚式。「いつかこんな結婚式がしたいな」と思っても希望通り執り行えない状況は辛いですよね。しかし最新の結婚トレンドを見てみると、実はこれまでとは全く違う新しい結婚式が増えているのだとか。

先日、結婚情報サービス「ゼクシィ」と、リクルートが運営する「リクルートブライダル総研」が「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」「結婚総合意識調査 2022」、およびそれぞれの 2022 年 5 ~7 月の追加調査を公表しました。今回はこの調査結果から最新の結婚トレンドについてみていきます。

出典:シティリビングWeb

(C)ルシェルアンジュ水戸 ウエディングシャトー

●2021年からウエディングイベント実施状況が回復傾向に!今後も以前のように戻りそう

新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、大人数を集めての結婚式がなかなか実施できていないことがニュース等でも話題になりました。

ところが、ウエディングイベントの実施率の調査結果を見てみると、コロナ禍初期の2020年で徐々に下がったものの、2021年には75.7%と前年度より4.6%改善。2022年5~7月の追加調査(首都圏・東海・関西) でも実施率は増加していることから、今後はコロナ禍以前の水準に戻ることも十分にありえそうです。

ゲスト数の平均の推移を見てみると2019年は66.3人、2020年は42.8人、2021年は43.2人。挙式、披露宴・ウエディングパーティーの総額は2019年が362.3万円、2020年は292.3万円、2021年は303.8万円。2021年でわずかに増えています。

しかし、人数が限られているからこそゲスト一人ひとりへの思いやおもてなし志向が加速し、料理やギフトのゲスト一人当たり単価は集計開始以来、最高額になりました。料理費用平均は2019年1.56万円、2020年は1.61万円、2021年は1.67万円、一人当たりのギフト費用平均は2019年が0.59万円、2020年は0.68万円、2021年は0.69万円に。

●自分たちが好きなことがなんでもできる!推し婚スタイルが定番に

大きく変化したのはゲストの人数や規模だけではありません。自分たちが大事にしたい人を呼び、自分たちが本当に大事にしたい結婚式は何かを考えるカップルが増えたそう。その結果、トレンドとなっているのが「推し婚」。アイドルやキャラクター、趣味、地元、親、親族など、自分たちが大事にしたい“推し”を結婚式で披露するスタイルです。

実際の例を紹介します。まずは「好きなもの推し」。たとえば航空業界で働く二人が飛行機や滑走路で写真撮影を行いました。写真撮影後は家族も一緒に機内に乗り込み、指輪交換をしたそう。

また、真冬の2月に中央アルプスの山頂で結婚式を挙げたという登山が趣味のカップルも。二人は山の日に婚姻届けを出したほど、登山好きなんだとか。

出典:シティリビングWeb

(C)The Wedding Box

こちらはキャンプが好きな二人。小さなころから今も親しむ地元の公園でキャンプグッズとともに挙式を行いました。

カップル共通の趣味でなくても、新郎新婦どちらかの趣味を推す結婚式もあります。「SLで結婚式をしたい」というSL好きの新郎の夢を叶えた実例も。実際にSLの車内ではゲストに手作りの切符を配り、鬼怒川温泉までの片道の旅をみんなで一緒に楽しんだそうです。

出典:シティリビングWeb

(C)品川プリンスホテル

趣味だけでなく、思い出の場所で結婚式を挙げるスタイルもあります。こちらは二人がデートを重ねた水族館での挙式。共同作業として二人が合図を送ると、いるかがジャンプをして祝福するという感動的なセレモニーもあり、ゲストからの歓声があがったそう。

出典:シティリビングWeb

(C)ハミングプラザVIP新潟

こちらは二人の共通の趣味であるお芝居や剣舞を結婚式で披露した例。ロミオとジュリエットに扮してシェイクスピアを演じてゲストを楽しませる、エンターテインメント色の強い結婚式になりました。

●私たちがいるのはみんなのおかげ!家族やゲストを大事にする家族推し、ゲスト推しも

趣味や思い出の場所だけでなく、家族やゲストを推す形もあります。

幼い頃から犬と暮らし、現在も動物をケアする道に進んだ二人が挙げたのは、愛犬を登場させる結婚式でした。愛犬が新郎新婦に指輪を運ぶ役割「リングドッグ」を務め、挙式中も式後のディナーもそばにいて、さらにはその日のホテル宿泊も一緒に過ごしました。

出典:シティリビングWeb

(C)キンプトン新宿東京

コロナ禍のさなかに、一度目はゲストを呼べずに挙式した例もあります。そのときは新婦友人の呼びかけで座席には参加できなかったゲストの顔写真をプリントして新郎新婦にサプライズを仕掛けました。そして1年後はゲスト全員が集まってウエディングイベントを実施。新郎新婦がゲストへの感謝の気持ちを込めて、挙式で使った全員分の写真にメッセージを書き込んでサプライズのお返しをしたそうです。

コロナ禍では結婚式の「こうあるべき」という先入観にとらわれず、フォーマルな結婚式も含め、自分たちがやりたいスタイルの挙式やウエディングイベントを自由にできるようになったという変化がありました。この傾向は今後も主流になっていきそうです。

(富士みやこ)

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