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<長男の嫁って?>「いいわね?」母に嬉しい報告をするも無情な選択の強要を。傷ついた妻はまさかの…

  • 2022.11.27

「“嫁いだ女は、死ぬまでみんなのご飯を炊く”って決まっているのよ」と古い風習を告げる義母。言われた通り、朝と晩、姑と台所に立つのがつくしの義務になり、毎日一緒に食卓を囲むことになったのですが……

「お得意さんの田中さん……孫ができたって。うちは……いつかしらね?」笑顔で嫌味たっぷりに言う義母。すると、つくしの気持ちを察した夫が、別の話題を振ってくれました。そんな夫を慕うつくしは、夫に見捨てられたらひとりぼっちになると思っていて……?

女手一つで育ててくれた母が…

お母さんが亡くなっているつくしは、天涯孤独……。

物心ついたとき、お父さんはすでに病気で他界。

お母さんは、女手一つで育ててくれていました。

恩返ししたくて、いい学校に入り、いい会社に入ったつくし。

がむしゃらに働いたお陰か、本部のチームに入れることに。

評価が上がれば来年は絶対昇進できる。

そうすれば、お母さんへの仕送りも増やせて、行きたがっていた温泉旅行も行ける……。

ようやく恩返しできるという喜びを抑えきれず、その晩にお母さんへ電話すると……お母さんはつくしが本部に行くのと同じときに入院することが決まっていました。

「私……チームの話、断る」

残業も出張も今よりずっと増える。

そしたらお見舞いに行けないし、最悪手術の日も……。

しかし、つくしのお母さんは、

「ダメ……絶対ダメ。断るなんて。仕事は絶対あなたを支えてくれるから」

つくしが反論しようとすると、

「大丈夫よ簡単な手術だから。もし手術の日に仕事が被っても仕事優先させなさい。いいわね?」

そう言われてしまいました。

本部に入ったものの、お昼休みに会社を抜け出し、出来る限り病院へお見舞いに行ったつくし。

しかし、手術の日だけ急な出張が入って行けませんでした。

「大丈夫よ」

お母さんは前日にそう言っていたものの、あっという間に骨になり、小さな箱に入れられてしまったのです……。

“夫に見捨てられたらひとりぼっち”というのは、お父さんが早くに亡くなり、お母さんは夫と結婚する前に亡くなったことがきっかけでした。お母さんは女手一つで育てたからこそ、何かあったときのために娘にも仕事を大事にしてほしかったんですね。


著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ

息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。

ベビーカレンダー編集部

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