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スマホ、PC、太陽光…「ブルーライト」の体への影響は?医師が答えます

  • 2022.11.7
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携帯やパソコンの画面、また太陽光から発せられる「ブルーライト」。果たして体への影響はないのでしょうか? ブルーライトについて、定額制美容皮膚科「HADA LOUNGEクリニック」の総院長を務める竹村昌敏先生に伺いました。

ブルーライトとはどのようなものでしょうか?

光には、ヒトの目で見ることのできる光(可視光線)と見ることができない光(紫外線や赤外線など)があります。可視光線は波長により色が変化しますが、可視光線の中でも波長の短い青色の光のことをブルーライトと呼んでいます。これより波長が短くなると紫外線となりヒトの目には見えなくなります。ブルーライトのしっかりとした数字で表すと波長としては380nm~500nm程度とされています。この数字には一部の紫外線も含まれます。

体への影響を教えてください

人体に与える影響としては、主に肌に対する影響と目に対する影響が一般的に知られていると思います。肌に対する影響はPCやスマートフォンのようなIT機器から発するものはほぼ影響がなく太陽光に含まれるものから紫外線と似たような影響を受けます。目に対する影響に関してはさまざまな研究が現在もされていますが太陽光に含まれるブルーライトに関しては目の網膜や角膜といった重要な器官にダメージを与えることがあるとされています。

ブルーライトのメリットを教えてください

太陽光のブルーライトに限定しての話にはなりますが、人体の健康や生活習慣の調整において重要な役割を果たしています。 よく知られているのは朝の太陽の光のブルーライトは体内時計をリセットする働きがあり、脳や体の状態を睡眠モードから活動モードへ目覚めさせてくれる役割を果たしているとされています。また、一部のホルモンの分泌にも関わっているとされており日中の活動や睡眠習慣に影響を与えています。

ブルーライトによって引き起こされる症状はありますか

太陽のブルーライトを浴びないことによる健康被害に関しては、睡眠障害や日中の活発な運動を妨げたりすることがあります。PCやスマートフォンのブルーライトは関係ないですが、太陽光に含まれるブルーライトは紫外線が肌にもたらす酸化ストレスと同様に肌にダメージを与え、光老化と呼ばれる肌の老化に繋がります。

ブルーライトへの対策を教えてください

基本的に肌に影響を与えるほど強いブルーライトは太陽光やジェルネイルライトなどだけと考えていいと思います。ですので、基本的な対策としては日焼け止めの対策に似通ってくると思います。気になる方はブルーライトカットの日焼け止めも現在市販されているので使用されてもいいと思います。目に対するブルーライトの影響はあるものの、現在はブルーライトカット眼鏡等には否定的な説が有力となっておりブルーライトカット眼鏡等を使用する必要はないとされています。もちろん目の保護に夏の野外で一般的なサングラス等を使用することは良いと思います。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

竹村昌敏先生

「オンライン診療」という言葉を生み出した医療×IT分野の第一人者。定額制美容皮膚科「HADA LOUNGEクリニック」の総院長を務め、自身のインスタグラムでも科学的に裏付けられた美容情報を日々発信している。

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