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爆弾テロ予告にファン失神。NCT 127ジャカルタ公演、そのとき関係者たちは…

  • 2022.11.7
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全世界で人気のK-POPが今、海外で厳しい目にさらされて岐路に立っている。世界的にファンダム(熱心なファンたちの集まり)の規模が大きく期待が高いため、意図せずとも何かと目についてしまう様子だ。

2つのグループで最近に起こった事象を通じて、K-POPの課題を考える。後編はボーイズグループNCT 127だ。

ボーイズグループNCT 127は最近、インドネシアのジャカルタで開かれた2回目のワールドツアー『NEOCITY:Jakarta-THELINK』公演で何度も緊張し、胸をなで下ろさなければならなかった。

というのも、11月4日、現地公演を控えた中でコンサート会場に爆弾テロを仕掛けたという主張が提起されたのだ。現地警察が公演会場を隅々まで捜索した結果、爆発物が見つからず、公演は予定通り行われた。

(写真=SMエンターテインメント)

しかし、公演の終盤に多くの観客がステージに押し寄せ、観客30人以上が失神する事態が起き、公演が中断された。

「NCT 127とSMエンターテインメントに謝罪する」

このとき、関係者たちの脳裏を過ったのはふたつの事故だった。

ひとつは韓国の梨泰院(イテウォン)で発生し150人以上の犠牲者を出した雑踏事故。もうひとつがインドネシアで10月に起こったサッカー会場での惨事だ。観客が暴徒化し、135人以上が死亡した。このふたつの事故のこともあって安全管理に敏感だった関係者たちの神経が尖ったのは言うまでもない。

現地公演業者は公式ソーシャルメディアを通じて「公演を円滑に進行できなかった点と関連観客はもちろんNCT 127メンバーたち、そしてSMエンターテインメントに謝罪する」と明らかにし「事故が繰り返されることを防ぐために、2回目の公演では救急・安全人材を増やし地域警察と緊密に協力する」と強調した。

実際、11月5日に同じ場所で開かれた2回目の公演は、事故なく大盛況で終わった。主催側は1回目の公演の時に問題になったスタンディング席とステージとの間隔を10m強に広げ、観客が公演中に休める休憩スペースも用意した。また、インターミッションを導入し、会場の雰囲気を換気する時間を設けたりもした。

(写真=SMエンターテインント)

NCT 127はインドネシアのジャカルタ公演に続き、12月3~5日はタイのバンコクなどでワールドツアーを続けるが、K-POPは今後、海外ライブなどでも安全対策には万全を期すことが課題となる。

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