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ソウル雑踏事故の余波はサッカーW杯にも…韓国で街頭応援の中止が決定「国民感情に合わない」

  • 2022.11.5
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韓国でサッカーカタールワールドカップの“街頭応援”が実施されないことになった。先月にソウルで起きた大規模な雑踏事故の影響だ。

韓国サッカー協会(KFA)は11月4日、光化門(クァンファムン)広場使用許可申請取消公文を、ソウル市体育政策課及び広場使用許可関連部署に提出する予定だと明らかにした。

韓国では先月29日に痛ましい事故が起きた。

当時、ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で多くの市民や外国人観光客がハロウィンフェスティバルを楽しんでいたところ、梨泰院の中心にあるハミルトンホテル付近の幅4メートルの狭い路地に大勢の人が殺到。大規模な雑踏事故が発生する事態となり、死者156人、負傷者157人を出す惨事となった。

2002年日韓W杯から続いた“祭典”が中止に

 

KFAは「2018年ロシアW杯のように、今回もソウル市と光化門広場での街頭応援を事前に準備していた。ただ、深い議論の末、今大会で街頭応援を開催することは正しくないと判断した 」とし、「梨泰院惨事(事故)が起きてから1カ月も経過していない時点で、同じ管内で街頭応援を行うことが国民感情に合わないと判断した」と伝えた。

続けて、「遺族、そして痛みを負った多くの方々の慰労になることを願う意味で、最終決定を下した」と付け加えた。

(写真提供=韓国サッカー協会)ロシアW杯当時の街頭応援

韓国における街頭応援は、2002年日韓W杯から4年ごとに続いてきた韓国サッカーファン最大の祭典だった。

過去にはスポンサーや企業など民間が主導となっていたが、前回の2018年ロシアW杯からはKFAとソウル市が共同で主催していた。

カタールW杯は来る20日から開幕する。雑踏事故が起きてから1カ月も経過していない時点で大会が行われるため、KFAは国民感情を考慮して街頭応援を中止することで決定した。

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