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発達障害を持つ子の親は孤独に陥りやすい...話題のSNSが1冊に!

  • 2022.11.5
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2022年10月31日、話題のSNS「虹色の朝陽」を書籍化した『虹色の朝陽 発達障害を持つ息子との8年間』(主婦の友社)が発売された。

人それぞれの「発達障害を持つ子の育児」

「朝陽」とは、著者・中尾きみかさんの三男で軽度知的障害、自閉スペクトラム症を持つ息子、朝陽くんの名前。中尾さんはSNSに「虹色の朝陽」と名付け、発達障害を持つ子の育児について発信してきた。そこには、同じように発達障害を持つ子を育てる保護者が集まっている。

発達障害といっても、困りごとや程度の強弱はさまざまで、住んでいる地域によって制度や支援もいろいろ。SNS「虹色の朝陽」は、ともすれば情報難民になって孤独に陥りやすい保護者の、情報交換の場であり憩いの場にもなっている。このSNSに持ち寄られた情報の数々を1冊にまとめたのが、本書『虹色の朝陽』だ。

・かんしゃくやパニックを起こしたときの対処には何が効いた?
・ひどい偏食の子にはどんなものをどうやって食べさせている?
・愛用のサポートグッズは?
・きょうだい児のケア、どうしてる?
・おうちでどんな療育をしてる?

など、さまざまな情報の中に、あなたの子育てにマッチするものがあるかもしれない。

また、地域により異なる部分はあるものの、学校の合理的配慮の様子や支援学級の内容、療育で行われていることについても、実際に利用している人の声を多数掲載。現場の実際を垣間見ることができる。親自身がどうやって自分のケアをしているのか、というコラムも参考になる。

子どもの障害を受け入れるまで

中尾さんが朝陽くんの発達障害と向き合う過程も記録。何かおかしいと思いつつ「育ちは人それぞれだから」と認めたくない気持ち、それでも集団に入れば、まったく溶け込めないわが子の姿にショックを受け、他の保護者の目が怖いと思い、誰もいないところで涙を流す......。

そんな辛い時期を乗り越え、療育や支援学級でのびのびと過ごす朝陽くんを見て「これでよかった」と心から思う中尾さんの姿は、いままさに悩んでいる保護者に希望を与えてくれる。悩んでいるのはあなた一人ではないと、そっと励ましてくれる1冊だ。

■中尾きみかさんプロフィール
保育士、幼稚園二種免許取得。3人の男の子の母。日産ミスフェアレディ(現日産PRスペシャリスト)として4年間勤務。三男(朝陽)が発達障害と診断され退職。2019年、SNS「虹色の朝陽」で発達障害の育児について発信を始める。

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