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豊かな香りを楽しむ"栗とハーブのピラフ"

  • 2022.11.7
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主役はあくまで栗とご飯ですが、スパイスとハーブを入れることで複雑なニュアンスが出て、奥行きのある味に炊き上がります。秋のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

豊かな香りを楽しむ"栗とハーブのピラフ"

■“栗とハーブのピラフ”のつくり方

ピラフは米を炒めてから炊き込むご飯。スープに溶け出た具の旨味を米が吸うことで、いろいろなおいしさが生まれます。ここでは秋の味覚の代表格の栗をふんだんに使い、スパイスとハーブを加えて炊き上げます。和食の栗ご飯とはまた違ったおいしさ。ごちそう感のあるひと皿です。

使ったスパイス&ハーブは
クローブは薬のような強い清涼感と独特の甘い風味を合わせ持つ。フェンネルはすがすがしく甘い香りが特徴、シナモンも甘い風味が特徴。ローリエは加熱すると独特の香りが出るので煮込み料理によく使う。ローズマリーはすきっとした強い香り。タイムは爽やかさとほろ苦さがあり、ブーケガルニに欠かせないハーブ。

スパイス、ハーブ
スパイス、ハーブ

◇材料 (つくりやすい分量)

米:2カップ
栗:12~15個(300g)
ベーコン:50g(ブロック)
マッシュルーム:3パック
玉ねぎ:1/4個
オリーブオイル:大さじ1
バター:15g
フェンネル:小さじ1/2
クローブ:2粒
塩:適量
ローズマリー:1枝
タイム:2枝
ローリエ:1~2枚
シナモンパウダー:ひとつまみ


(1)栗の皮をむく
栗はぬるま湯に30分ほどつけてふやかし、鬼皮と渋皮をむく。水につけてアクを抜き、渋皮が残っていれば取り除く。

栗の皮をむく
栗の皮をむく

(2)ベーコンと野菜の下準備
ベーコンは7~8mm角に切り、マッシュルームは石突きを取って薄切りにする。玉ねぎはみじん切りにする。

(3)炒める
鍋にオリーブオイル、バター、フェンネル、クローブ、栗を入れて弱火で3~4分炒め、スパイスの香りが立ったら、マッシュルームとベーコンを入れてさらに炒める。玉ねぎと塩ひとつまみを加え、玉ねぎがしんなりして甘い香りがするまで炒め合わせる。

炒める
炒める

(4)米を加えて炒める
米を加えて熱くなるまで炒め、ローズマリーとタイムを枝ごと入れ、塩小さじ1/2強、熱湯2カップを注ぎ入れる。鍋底から大きくかき混ぜ、ローリエをのせ、シナモンパウダーをふって蓋をする。

米を加えて炒める
米を加えて炒める

(5)炊く
鍋の縁から湯気が出てきたら、ごく弱火にして10分ほど炊き、最後に10秒ほど強火にし、火を止める。10分ほど蒸らしてさっくりと混ぜる。

炊く
炊く
完成
完成

――教える人

「小堀紀代美 料理家」

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしくつくれるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。


※この記事の内容は、「四季dancyu 秋のレシピ」に掲載したものです。

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

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