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日本で叶えたい「大きな夢がある」ラテンの伝道師マルーマが語る“コロンビア代表”としての揺るぎなき誇り【来日インタビュー】

  • 2022.11.4
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シンガーとしてマドンナやザ・ウィークエンド、マルーン5のアダム・レヴィーンら多くの大物アーティストたちを魅了し、俳優としても映画デビュー作『マリー・ミー』でいきなりジェニファー・ロペスの恋人役に抜擢されるなど、幅広い分野で世界的に活躍しているコロンビア出身のマルーマが待望の初来日。日本に滞在中のマルーマに会うことができたので、音楽の話はもちろん、ラテン系のレプリゼンテーションについてや、多大なインスピレーションを受けたというここ日本での「大きな夢」について語ってもらった。(フロントロウ編集部)

初来日を果たしたマルーマにインタビュー

「お会いできて嬉しいです。遠い日本という国で、昔から僕の音楽を聴いてくださっている方々がいることをとても幸せに思っています。これからラテンのカルチャーをアジア圏にもっと広めていきたいと思っています」。初来日を果たしたマルーマに対面でインタビューするにあたり、こちらが彼に挨拶をすると、彼は謙虚ながらも志の宿った真っ直ぐな眼差しでこちらを見つめながら、力強くそう語った。

画像: 最新シングル「Ojalá(オハラ)」でコラボしたザ・ルードボーイズの2人に挟まれる形で写真に収まる、マルーマ(中央左)と、アダム・レヴィーン(中央右)。
最新シングル「Ojalá(オハラ)」でコラボしたザ・ルードボーイズの2人に挟まれる形で写真に収まる、マルーマ(中央左)と、アダム・レヴィーン(中央右)。

インスタグラムでのフォロワー数は6,200万人以上を数えるなど、今やワールドワイドなスーパースターとなったコロンビア出身のマルーマ。10月21日にリリースしたマルーン5のアダム・レヴィーンらとの最新シングル「Ojalá(オハラ)」では、アダムもスペイン語での歌唱を披露しているように、スペイン語圏を飛び出した存在となった今も、マルーマは自身のコロンビア人としてのルーツや、母国語であるスペイン語への強いこだわりを持ち続けている。

コロンビアを舞台にしたディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』でマリアーノ役の声優も務めた彼は以前、米Allureとのインタビューで「(コロンビアと聞いて連想することとして)暴力や薬物が話題に上がらないようになりましたよね。それは素敵なことです。今、人々が話題にするのは『ミラベルと魔法の家』であり、マルーマなのです」と、同作や自身がコロンビアに対する世界中の人々のステレオタイプを変えたと話したことがあったように、自分自身が世界でコロンビア人のレプリゼンテーションを高めていることへの責任に、ストイックに向き合ってきた。

インタビューの冒頭から、ラテン系を代表することへの誇りを感じさせるような、実にマルーマらしい言葉で挨拶してくれた彼に、マドンナやジェニファー・ロペス、シャキーラといった女性アーティストたちとの仕事で学んだことや、ラテン系のアーティストたちが大勢グローバルで活躍している現状への思い、そして、大好きだという日本で実現したいと思っている「大きな夢」について話してもらった。

マルーマは若者たちの正真正銘の現実を歌う代弁者

日本滞在中には東京・国立競技場で開催されたJリーグYBCルヴァンカップの決勝戦を観戦に訪れるなど、幼少期にはサッカー選手を志していた時期もあったサッカー少年だったマルーマだが、彼がシンガーソングライターを志すようになったのは、学生時代に友人たちのためにラブレターを代筆していた時。

日本ではJリーグのヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手とも対面を果たした。

「学生時代に大勢の友人からラブレターの代筆を頼まれるようになって。自分でも楽しみながら書いていたところ、すべてとは言わないまでも、そのほとんどが実を結んだんです。そうした経験が、ソングライティングの礎になったと思っています」とマルーマはフロントロウ編集部とのインタビューで振り返る。「ソングライティングというのは筋トレと似ていると思っていて。トレーニングを続けなければ、筋肉は衰えてしまうわけです。僕はその時以来、ほとんど毎日のように楽曲を書き続けていますよ」

マルーマは2022年6月にリリースした最新アルバム『The Love & Sex Tape(ザ・ラヴ&セックステープ)』でも、そのタイトルが示しているように愛についての名曲を続々と誕生させており、ラブレターを執筆する天性の才能は今なお健在。

学生時代にラブレターを執筆して以来、ソングライターとしての腕を磨き続けてきたというマルーマの楽曲が多くのオーディエンスを惹きつけているのは、彼の楽曲がリアルであるからに他ならない。

「意識しているのは、若者たちが日々直面している現実を楽曲に反映するということです。もちろん、それは自分が体験したことであることもあれば、友人の身に起きたことを聞いて、それを楽曲にすることもあります」と話すマルーマは、表に立つアーティストとして、若者たちのリアルな現実を歌にして世界に伝えることを、自分の大切な役割として捉えているという。

「若者たちが感じていることを“声”にすることが自分の使命だと思っています」。マルーマはそう断言する。「それを世界に伝えるということが、僕の義務なのです。楽曲を作る上で大切なのは、正直であることです。正真正銘のものでなければ、曲は伝わりません。正真正銘のものであってこそ、その感覚を聴き手にも伝えることができるのです」

マルーマがマドンナやジェニファー・ロペス、シャキーラから学んだこと

現在28歳のマルーマは、最新シングル「Ojalá」でのアダムと同じく、2020年にはザ・ウィークエンドともスペイン語曲「Hawái(ハワイ)」のリミックスでコラボして、米Billboardのシングルチャートで自身最高位となる12位を記録するなど、これまでに数多くの著名なアーティストたちとのコラボ歴を持つ。

マルーン5のアダムやザ・ウィークエンドがわざわざマルーマとのコラボ曲ではスペイン語で歌唱しているという事実が象徴するように、今ではまさにコラボレーターを選び放題と形容できるほど、北米で活躍するアーティストたちからも引っ張りだこの存在となっているマルーマだが、彼が本格的にスペイン語圏以外でもその名を広めるきっかけとなったのは、2019年にマドンナのシングル「Medellín(メデジン)」に参加した時。

2016年には、現在までYouTubeでのミュージックビデオの再生回数が驚異の27億回以上を数えるシャキーラの「Chantaje(チャンタへ)」に参加したり、昨年には映画デビュー作となった『マリー・ミー』でジェニファー・ロペスの恋人を演じたり、偉大な女性アーティストたちと共演してきた彼に、彼女たちから学んだことについて訊いてみると、「素晴らしい質問ですね」とこちらにサムズアップした上で、次のように答えてくれた。

「スーパースターであるマドンナやジェニファー、シャキーラからは、規律や道徳、倫理観といったものを学びました。正直にお伝えすると、僕にとって女性アーティストとの共演は簡単なことではありません。男性アーティストのほうがシンプルで、女性アーティストのほうが美しさがあり、深みがあると僕は思っています。もちろんそれは本当に素晴らしいことではあるのですが、コミュニケーションを取る際に自分は苦労してしまうことがあるので。彼女たち3人は自分よりも長いキャリアの持ち主で、大きな成功を収めているアーティストだったこともあり、緊張することもあったのですが、過ごしたすべての瞬間が素敵なものでしたよ。本当に多くのことを学びました」

マルーマが語るコロンビアというルーツへの誇り

映画『ハスラーズ』で主演を務めたり、シャキーラと共にスーパーボウルのハーフタイムショーでヘッドライナーを務めたりと、俳優としてもシンガーとしても高い地位を築き上げたジェニファーは、アメリカのショービジネス界においてラテン系のレプリゼンテーションを高めた1人。

同じくラテン系にルーツを持つシンガー/俳優のカミラ・カベロは以前、実写版『シンデレラ』で自分がラテン系のシンデレラを演じられたのは、ジェニファーのような先駆者たちの存在のおかげだと語っていたが、今では、ジェニファーやカミラ、マルーマはもちろんのこと、ロザリアやJ.バルヴィン、バッド・バニーなど、多くのラテン系のアーティストがグローバルに活躍している。

マルーマにこのことについて話を振ってみると、カミラやジェニファーには敬意を払いながらも、「カミラ・カベロやジェニファー・ロペスと自分の違いは、もちろん彼女たちもラテン系の家庭の生まれではあるのですが、彼女たちはアメリカ育ちだということです」と、あくまでも2人はアメリカに生まれたラテン系のアーティストだと強調する。「反対に、(同じコロンビア出身の)J.バルヴィンや(プエルトリコ出身の)バッド・バニーや僕のようなアーティストは、アメリカのカルチャーにルーツを持っていません」

「キャリアをスタートした時、僕は英語を喋ることもできなかったので、英語の先生をつけて英語を習ったほどです。そのくらい、アメリカ文化とは接点が無かった。ましてやアメリカの市場のことについての知識なんてもちろん無かったですし、そういった点でも(アメリカへの進出は)難しかったのですが、コロンビア人というのは、秩序やガッツの持ち主なんです。そうした思いを持ち続け、夢を諦めなかったことが今の状況につながっていると思います」

コロンビア人であることへの誇りを滲ませながらそう語ったマルーマ。ファッションブランドRoyalty by Malumaや、香水ブランドRoyalty by Maluma、映像制作会社Royalty Filmsを立ち上げるなど、実業家としても活躍している彼は、自身やラテン系のアーティストたちが活躍している現状について、力強くこう続けた。

「かつては『アメリカで成功できるわけがない』と言われたこともあります。それでも、今ではこうして自分のチームを作り、自分で事業もいくつも立ち上げ、音楽だけでなく、全方位でビジネスとして取り組むことができています。それは、どんなことを言われようと僕が前を向いて進み続けてきたからに他なりません。今はラテン系のアーティストたちのパワーが、ポジティブに作用している状況にあると思っています」

ファッションは日本などアジア圏から大きな影響を受けている

コロンビア人という自身の出自に忠実に活動し、若者たちの正真正銘の現実を歌にするという、アーティストとして自分自身やコミュニティに誠実であろうとするマルーマの姿勢は、ビビッドなカラーを取り入れるなどする、ジェンダーに捉われることのない自由なファッションにも表れている。

画像: ファッションは日本などアジア圏から大きな影響を受けている

「ファッションというのは、着る人に力を与えてくれるものだと思っています。自分らしさや着心地の良さを感じることができるファッションを自由に着るというこが大切で、僕はそういうことを重視しています」とフロントロウ編集部に明かしたマルーマ。そうした彼のファッションへの姿勢は、日本を含むアジア圏から大きな影響を受けているという。

「僕のファッション好きな側面は、アジア圏からものすごく影響を受けていて。僕が初めて行ったアジアの国はタイだったのですが、タイの人たちのファッションに衝撃を受けたことを覚えています。すべての人たちが好きなように服装や色使いで思い思いに表現していて、本当に驚きました」

日本からの影響については次のように話す。「それから、日本の方々も“自分の魅せ方”というところに、すごくこだわりを持っていますよね。そういう部分にものすごく影響を受けています。ちょうど今、(自身のブランドであるRoyalty by Malumaの)新作のコレクションをデザインしているところなのですが、新しいコレクションも、アジア圏からインスピレーションを得ているデザインが多いものになっていますよ」

マルーマが抱く日本での「大きな夢」

コロンビアというルーツに誇りを持っている彼は、他の国の文化にも最大限の敬意を払うことを忘れない。今回の取材場所となったホテルの部屋には、マルーマ本人の希望で用意された盆栽が置かれているなど、日本文化に対して深い愛情を持っている彼だが、待望されている初来日公演については、「まずは自分が日本文化を理解して、日本の音楽カルチャーにも触れてみた上で、きちんと計画を立てた上でライブができたら嬉しいですね」と、最初に日本文化をきちんと理解した上で計画を練りたいと話す。

「そのためにも、今回の滞在では、“日本のファンが僕にどんなことを求めているのか”というところのフィードバックも、直接訊いてみたいと思っています。“どういうコンサートを求めているのか”、“どういう曲を聴きたいと思っているのか”ということを日本のファンに訊いてみたいですね」

画像: マルーマが抱く日本での「大きな夢」

コロンビアを筆頭としたスペイン語圏だけでなく、アメリカなど欧米でも大きな成功を収めたマルーマが次に見据えているのは、愛する極東の地、日本でもビッグな存在になること。実業家としての顔も持ち合わせているマルーマらしく、彼の日本戦略は抜かりなさそうだ。「日本市場のことを理解して、新しいことに挑戦するのが僕の大きな夢です」。マルーマは力強くそう宣言する。「いずれは日本のすべてのラジオ局やカラオケでマルーマの曲が流れるようにしたい。それが僕のゴールです」。マルーマの日本での快進撃はここからスタートする。

<リリース情報>

最新アルバム『The Love&Sex Tape』
配信中

画像1: <リリース情報>

1. Cositas de la USA
2. Sexo Sin Titulo ft. Jay Wheeler, Lenny Tavarez
3. Nos Comemos Vivos ft. Chencho Corleone
4. Tsunami ft Arcangel, De La Ghetto
5. Mojando Asientos ft. Feid
6. La Vida Es Bella
7. Mal de Amores
8. Happy Birthday

シングル「JUNIO」
配信中

画像2: <リリース情報>

最新シングル「OJALÁ」
配信中

画像3: <リリース情報>

Photo:ゲッティイメージズ

(フロントロウ編集部)

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