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映画『すずめの戸締まり』もうすぐ公開! これまでの新海誠が丸ごとわかる『新海誠論』

  • 2022.11.4

2022年10月31日、文芸評論家・藤田直哉さんの『新海誠論』(作品社)が発売された。2002年公開の『ほしのこえ』から、来月11日公開の『すずめの戸締まり』に至る、アニメーション監督・新海誠さんの軌跡が丸ごとわかる評論集となっている。

藤田さんは、日本映画大学准教授で、『東日本大震災後文学論』『シン・ゴジラ論』『攻殻機動隊論』などで知られる文芸評論家。

本書では、映像作品、関連書籍、本人インタビューなどを網羅し、『ほしのこえ』から『すずめの戸締まり』へ至る軌跡を分析。著者Twitterによると、第一期を『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』などの「セカイ期」、第二期を『星を追う子ども』『言の葉の庭』『君の名は。』の「古典期」、第三期を『天気の子』『すずめの戸締まり』の「世界期」と分類し、それぞれの時期が持つ連続性と変化を論じたという。

本書は既存の新海誠論と比較して「強い」と思います。その意味は、1:『ほしのこえ』から『すずめの戸締まり』まで、一貫した論になっている。2:新海発言を総ざらいしエビデンスを固めてある。3:既存の新海誠論・新海誠観を覆すような解釈がある。という辺りです。全体は200頁そこらの、割とコンパクトで読みやすい本になっているかと思います。ぜひとも若い世代の方に読んでほしいですね。(著者Twitterより)

10月17日に発売された、アニメーション評論家・土居伸彰さんの『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』(集英社新書)とあわせて読めば、『すずめの戸締まり』をより深く楽しめるはず。公開前にぜひ読んでおきたい1冊だ。

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