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【夏木マリ】人権問題を当たり前に考えられる世の中に《独占インタビュー》

  • 2022.11.29

渋谷の中心にある渋谷区立宮下公園(MIYASHITA PARK)にて、2022年11月12日(土)〜2022年12月25日(日)まで開催される「DECORTE Purple Lightup 2022」。

女性に対するあらゆる暴力の根絶を呼びかけるパープルリボン運動に賛同し、「#LOVE PURPLE」をテーマにしたクリスマスイベントの点灯式に参加してきました。

ご自身も積極的に社会活動をされている俳優・夏木マリさんがゲストとして登壇。女性に関する問題やご自身のプロジェクトについて、夏木さんの今の想いを、インタビューしてきました!

MIYASHITA CHRISTMAS PARK 2022

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「#LOVE PURPLE」をテーマに、12月25日まで開催されるクリスマスイベント。

赤と青が混ざってできるパープルのように、年代やジェンダー、国籍を問わず、さまざまな方が自由に思い思いに、自分の好きな時間を過ごせるイベントになっています。

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ゲストには夏木マリさんが登場!

俳優としての活動の傍ら、支援活動も積極的に行われ、One of Loveプロジェクトをはじめ、55歳以上のプレシニア世代とシニア世代に向けた社会活動の情報発信拠点として、「渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ」のアンバサダーにも就任されています。

今回は夏木さんご自身が運営されているOne of Loveプロジェクトについてや、イベントのテーマにもなっている女性の人権問題について、TRILLニュースが夏木さんの想いに迫りました。

One of Love プロジェクトって?

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2009年から始まった、途上国の子どもたちの教育環境とその母親たちをサポートする支援活動です。音楽ライブ・バラの販売、個人や企業からの寄付を元に運営されています。現在の支援先は、5つ。エチオピアのバラ園をはじめ、現地の小学校などに、1年ごとに現地の方のリアルな声を聞きながら、その年に必要なものを支援されているそう。

赤いバラをアイコンに、10年以上も続いているプロジェクトですが、このプロジェクトが動き始めることになったきっかけは、ご友人との会話からでした。

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はじめはエルサルバドル・エチオピア・バングラデシュと、他の支援している団体に参加され、送金という形でサポートをしていたそう。けれど、ご自身が支援している子どもたちに直接会いたくなり、音楽を届ける旅として、バングラデシュ・エチオピアへ。

「子どもたちに会うために各地に行ったときに、いろんな団体があることに気づいたんです。当たり前ですが、支援活動には人件費などの活動費に、支援のほとんどがいってしまいます。子どもたちにダイレクトに支援が届かないのを目の当たりにしたときに、大きいところではなく、少しでもいいから直にダイレクトに子どもたちに届けたいという気持ちが強くなりました。その日から試行錯誤して、私の考えに賛同してくれた友人と、今も細々と続けています。」

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また夏木さんは、こうも語ってくれました。

「大きい団体になればなるほど、会社と同じ。だから私たちは小さいながらもダイレクトに、私たちの肌感覚で選んで、支援し続けていきたいと思っています。例えば、エチオピアの現地で教科書を調達したり、日本からスクールセーターが送れないという事情もありますが、現地の雇用のために現地でスクールセーターを作ったり…。彼らのリクエストのもとに1年単位で進めているので、無駄がないんです。」

人権問題を当たり前に考えられる世の中に。

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One of Loveプロジェクトをスタートした当時と現在を比べて、女性を取り巻くさまざまな問題や課題が変わっている認識や意識を感じられているかについても伺ってみました。

「穏やかには変わってきていると思いますが、まだまだ働き方とか環境を整えるとか、考えないといけない段階にあると思います。女性が働く場合、結婚や出産、退職に至るまで、収入面はもちろんのこと、イベントごとに環境を整えないと同じような時間が流れてしまうと思います。」

日本にはジェンダーの問題がまだまだ浸透しきれていない現状も。女性の暴力の根絶を改めて訴える必要性を、どんな風に感じられているのでしょうか。

「世の中が成熟しないと、この問題はなかなか解決には遠いと思います。人権は皆それぞれ平等であるということを、一人一人が当たり前に考えられる世の中になればいいなと思っています。」

子どもたちの教育に、力を注いでいきたい

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最後に、いろいろな活動をされている夏木さんに、今、興味のある社会活動を伺ってみました。

「日本にも里親制度とか困っている子どもたちがたくさんいることを学んだので、日本の国内だけでも幸せに勉強できる環境を広げていきたいですね。One of loveプロジェクトは地球規模で考えているので、その中でも特に子どもたちの教育が大事だと思っています。大人になった時に支えてもらったことに気づき、さらにその下の世代へと繋いでいってくれたら、そういうことが社会を変えていくいい源泉になると思います。」

 

※記事内の情報は取材時および記事執筆時点の情報です。



筆者:北山礼奈/ライター
女性系メディアやプラットフォームを中心に活躍するフリーライター。女性ならではの切り口でジャンル問わず様々なコンテンツを編集および執筆している。趣味はSNSでの美容情報収集、スタバ通い、韓国ドラマ鑑賞。
撮影:fort