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Netflix配信中『シュルプ』の時代考証は間違っている!? 問題提起に業界は“懸念”

  • 2022.11.1
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tvN時代劇『シュルプ』は、子供たちを雨から守るシュルプ(傘を意味する昔の韓国語)となった王妃の奮闘を描いたドラマだ。

女優キム・ヘスをはじめ俳優たちの好演と感動的なストーリーが視聴者を魅了し、視聴率も10%(ニールセンコリア調べ)を突破した。 

しかし、『シュルプ』をめぐって時代考証など不必要な問題が提起されている。フュージョンとはいえ、朝鮮時代を舞台にしている以上、時代考証は避けられない。その点、『シュルプ』もほとんどの時代考証から大きく離れてはいない。

ただ、息子を5人も産んだ王妃がバカにされたり、嫡庶(嫡出子と庶子)を差別する身分制度があった朝鮮で王妃の息子たちが側室の息子たちと一緒に教育を受けるといった描写が、時代考証に合わないと指摘されている。

(画像=tvN)

『シュルプ』は実在の人物や事件をもとにしたドラマではない。歴史的事実と無関係で、創作による架空の物語であることは、ドラマにもはっきり明記されている。

もしも王妃が絶対的な権力を振るいかざし、嫡庶差別がしっかり守られていたら、そもそも『シュルプ』の物語は成立しない。

なお『シュルプ』のほか、フュージョン時代劇に対する厳しい物差しは、時代劇の制作を避ける結果を招きかねない。とあるテレビ関係者は言う。

「結局のところ、コンテンツは面白さを見据えて作られるべきだ。ドキュメンタリーではないからだ。ドキュメンタリーに近い時代考証を求め、それを守れなかったことがリスクになるとすれば、時代劇に対する投資と企画、制作が萎縮してしまう恐れもある」

『シュルプ』は、韓国の文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院の放送映像コンテンツ制作支援事業に選定され、政府から制作支援を受けた作品だ。Netflixを通じて世界中に配信されている。今は『シュルプ』に対する中立的な目線が必要な時だ。

(記事提供=OSEN)

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