女性ホルモン専門家が伝授！生理前・中をもっと快適にする方法3つ

毎月訪れる生理……イライラしたり、気分が落ち込んだり、体調が優れなかったりと、憂うつな期間でもありますよね。そこで今回は、生理前・中をもっと快適にする方法を、女性ホルモン専門家の西村留美先生に教えてもらいました。

生理前・中をもっと快適にする3つの方法

（1）基礎体温をつけて自分の状態を知ること

これまで、PMSは生理前に分泌されるプロゲステロンが原因とされてましたが、最近では、無排卵の方も多く、本来プロゲステロンが欠乏し、エストロゲンが優位になるというホルモンのアンバランスが不調の原因とも。生理前に不調になるという方は基礎体温を測ってみて。高温層と低温層の2層に分かれない場合は、無排卵の可能性が大。大豆や発酵食品に含まれる植物エストロゲンを摂る対策を。

（2）無理せず、不調の原因はホルモンのせいと受け入れる

不調なときに、飲み会や残業などを無理して引き受けてしまうと、うまくいかないことに自己嫌悪になり、ますます疲れてしまいます。そんなときは、「からだがツラいときは断ろう」と意識的に行動を変えてみて。また、不調の原因がホルモンのせいだとわかれば、「私、またホルモンのせいでクヨクヨしてる。可愛いやつ」と客観的に捉え自分を責めることもありません。できるなら、生理前にはあまり予定を詰めすぎず、自宅でゆっくり過ごせるよう調整しましょう。

（3）漢方の力も取り入れてみる

漢方には、血液循環をよくする他に、ホルモンバランスを整える作用があり、月経不順や不眠、めまいなどの体に対してだけではなく、イライラや不安感をやわらげる効果もあるといわれています。

・複合型サプリで月経前の1周間をケア（左）

女性特有の月経前の心身の変化をサポートするビタミンE（γ-トコフェロールとγ-トコトリエノール）とエクオール、カルシウムを配合する複合型サプリメント。

トコエル 3粒×7袋￥1,296／大塚製薬

・自律神経を調整し血行促進（右）

月経など女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだち、肩こりや冷え、生理不順に。

「クラシエ」漢方加味逍遙散料エキス錠 （96錠）￥2,598（編集部調べ）／クラシエ薬品

教えてくれたのは

女性ホルモン専門家 西村留美先生

個別のカウンセリングや継続プログラムの提供の他、女性ホルモンマネジメントアドバイザー養成講座を主宰し、女性ホルモンのプロフェッショナルの育成にも力を入れている。書籍『PSMがラクになる本 女子のうつ』(飛鳥新社)

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掲載：美人百花2022年7月号「最新フェムケアで私たちの〝あの日〟をもっと快適に」

再構成/美人百花.com編集部