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【丸の内】近現代鉄道絵画の傑作が勢ぞろい!鉄道と美術の150年@東京ステーションギャラリー

  • 2022.10.26
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丸の内にある東京ステーションギャラリーでは「鉄道と美術の150年」展が2023年1月9日(月・祝)まで開催されています。

出典:リビング東京Web
鉄道150年の歴史を、美術とともにたどる旅。

日本の鉄道は明治5(1872)年に新橋―横浜間が開業し、今年150周年を迎えます。 「美術」という語が初めて登場したのも明治5年のことです。(それまでは「書画」などと呼ばれていました。北澤憲昭『眼の神殿』(美術出版社、1989年))

出典:リビング東京Web

展示風景 ※特別に許可を得て撮影しています。

近現代鉄道絵画の傑作が勢ぞろい

鉄道と美術は日本の近代化の流れに沿って様々な世相の影響を受けながら150年の時を歩み続けてきました。東京ステーションギャラリーの企画展「鉄道と美術の150年」は、美術150年の様相を、鉄道史や美術史はもちろんのこと、政治、社会、戦争、風俗など、さまざまな視点から読み解き、両者の関係を明らかにしていきます。

出典:リビング東京Web

展示風景

日本全国約40カ所から集めた、「鉄道美術」の名作、話題作、問題作約150件が一堂にそろう、東京ステーションギャラリー渾身の展覧会です。

出典:リビング東京Web

河鍋暁斎『地獄極楽めぐり図』より「極楽行きの汽車」1872年、静嘉堂文庫美術館 画像提供:静嘉堂文庫美術館/DNPartcom *展示期間:10/8~11/6

会場入り口には鉄道が開業された頃の錦絵等の作品が展示されています。文明開化の華々しく活気のある雰囲気が目に浮かぶようです。

出典:リビング東京Web

展示風景

勝海舟が宮中で描いた蒸気機関車の作品も展示されています。貴重な作品ですね。

出典:リビング東京Web

上:勝海舟《蒸気車運転絵》1872年、鉄道博物館

海の上に作られた高輪築堤の上を走る蒸気機関車の姿が表現されています。海辺の光、煙突からの炎、光と陰の対比が美しく表現されている部分にも注目の作品です。

出典:リビング東京Web

小林清親《高輪牛町朧月景》1879年、町田市立国際版画美術館 *展示替えあり

1900年頃の当時の列車内の様子が伺える作品です。

出典:リビング東京Web

赤松麟作《夜汽車》1901年、東京藝術大学

鉄道と周辺の風景から当時の様子も伺える作品が多く展示されています。

出典:リビング東京Web
個性的な現代アートと写真家たちによる多彩な作品群

3Fの最後のエリアと2Fのフロアでは現代的なアートや写真家による多彩な作品が展示されています。3Fに展示されている手前のポスターは、大正から昭和戦前期にかけて活躍した、日本の元祖グラフィック・デザイナーとも呼ぶべき杉浦非水の作品です。1927年12月30日東京地下鉄道によって日本初、アジア初となる地下鉄が開業しました。浅草―上野間およそ2.2キロメールを結びました。(現在の銀座線の一部)近代文明昭和初頭の東京というモダン都市の様子を表現しています。開業当時の賑やかで活気のある雰囲気が感じられますね。

出典:リビング東京Web

手前:杉浦非水《東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通》1927年、一般社団法人日本交通協会

戦後の日本の世相を反映する作品も展示されています。右側の作品は戦後の上野駅の地下道で眠る人々を描き続けていた佐藤照雄の作品です。空襲等で家をなくした人々が焼け残った上野駅構内で生活をしていた終戦直後の風景です。写真とは違ったリアルな描写で印象に残る作品のひとつです。

出典:リビング東京Web

左:田中佐一郎《三人掛け(引揚列車)》1947年、板橋区立美術館 右:佐藤照雄《地下道の眠り》1947年⁻56年、東京都現代美術館

上空から都市を俯瞰した本城直季氏の東京駅丸の内駅付近を撮影した作品です。ミニチュアの様に見える作品です。左のロゴは日比野克彦氏デザインの山陽電車5000系のためのヘッドマークです。姫路市立美術館が実施するアートプロジェクト「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」の一環で制作されました。現在のアートと共に走る鉄道と美術の象徴の作品の一つです。

出典:リビング東京Web

右から 本城直季《small planet tokyo station》2004年(プリント2012年)、東京ステーションギャラリー 本城直樹《new tokyo station》2012年、東京ステーションギャラリー 日比野克彦(デザイン)、山陽電気鉄道株式会社(製作)《山陽電気鉄道「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト号」ロゴマーク》付ヘッドマーク(レプリカ)、デザイン:2021年、レプリカ:2022年、姫路市立美術館

出典:リビング東京Web

東京駅構内の美術館ですので東京駅駅舎の模型と資料の展示も併せて見学されると今回の展覧会との関連性もあり興味深いかと思います。

出典:リビング東京Web

本展覧会を鑑賞して日本における鉄道と美術の黎明期は同時代という意外な発見がありました。 今日までの150年の道のりを振り返りながら政治、社会、戦争、風俗など、さまざまな視点から鉄道の発展と美術との関係性をひもとく興味深い展覧会です。

鉄道と美術の150年 東京ステーションギャラリー https://www.ejrcf.or.jp/gallery 2023年1月9日(月・祝)まで 東京都千代田区丸の内1-9-1(JR東京駅 丸の内北口 改札前) TEL 03-3212-2485 時間 10:00~18:00(金曜日~20:00)*入館は閉館30分前まで 休館日 月曜日(10月10日、1月2日、1月9日は開館)、10月11日、12月29日~1月1日 入館料 一般1,400円、高校・大学生1,200円、中学生以下無料 *障がい者手帳等持参の方は100円引き(介添者1名は無料) *最新情報・チケット購入方法はウェブサイトでご確認ください *新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催内容が変更になる場合があります JR東京駅 丸の内北口 改札前 東京メトロ丸の内線「東京」駅(約3分) 東京メトロ東西線「大手町」駅(約5分) 東京メトロ千代田線「二重橋前」駅(約7分)

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