人と人とが繋がる・夢を実現する場所「Apero（アペロ）-時を紡ぐ-」

ランチを済ませ青葉台駅の方面へ歩いていると「野菜販売中」の文字を見かけました。気にはなりつつ、さらに歩みを進めてみるものの…次はパープルカラーのワンピースに目が留まり、お店へ入ってみることに。二度も引き止められたら、気になって仕方ない！！

「Apero（アペロ）-時を紡ぐ-」さんの入り口

入口は解放感があって、ウエルカムな入りやすい印象。中まで見えるオープンなお店はそんなに多くないような気がします。それはオーナーさんの想いが反映されているのですが、それは後程ゆっくりご紹介していきますね！

ウインドウからも雰囲気が伝わる個性溢れる作品（商品）達

右側のワンピースがとても気になったのですが、残念ながら売り物ではありませんでした（涙）ダイエットを決意されたお客様が、「このワンピースが着られるまで預かっていて！」ということで受け取りに来るまで飾られているそうです。左の服は販売されています。

隠れ家のような、自分だけの世界を

道路沿いの立地にもかかわらず騒がしくなく落ち着いた場所にあるのが、今回初めてお邪魔させていただいた「Apero（アペロ）」さんです。アペロとはフランス語で「カフェでお茶を飲むこと」の意味、語源はアペリティフ「食前酒を楽しむフランスの習慣」仕事モードからプライベートへ気持ちを切り替える、ちょっと頭を休めたりするということ。

このお店のオーナーであり刺繍家でもある石川れいこさんは、フランスへ行った際に「お店を持ったら絶対この名前にする！」と決めていたそうです。

店内に置かれているあらゆるものがオシャレ！見ているだけで楽しい！！

そしてアペロには「人生の食前酒」という意味も含まれているのだそう。起業前の若者達が来て手伝いをしている中で、様々な経験をして今後の仕事に活かしてもらいたいと言います。机での勉強では得ることの出来ない貴重な体験は一生の宝物になると思います。そんなAperoサポーター達もいるお店「アペロ」は一体何のお店なの？？

Apero（アペロ)サポーターの学生さん達：イベントの準備中風景

学園祭の準備をしているようなワクワク感が伝わってきます♪

写真左にある寝袋をなんと！この芝生マットの上に敷いて、（いつの間にか）寝泊りしながら作業を進めているそうです。自由に発想しながら、想像を形にしていく、若者達の将来がアペロの成長と共に楽しみの1つです。

Apero（アペロ）で日常をもっと豊かに

アペロを知ってもらうためのきっかけの1つとして野菜販売を始められたとのこと。現在は週2日ほどのペースですが、来年からは毎日販売されるようになるそうです。季節のお野菜を扱っているので、必ず常備される野菜がない代わりに、常に旬のものをいただける。健康にも良く、季節のものを口から味わえるなんて素敵な楽しみ方です。

季節のお野菜販売コーナー：初めて見る野菜もあり一期一会が楽しい！

ここ横浜市では兼業農家さんがほとんどでフードロスが多いこともあり、アペロに置くようになったそうです。さらに余った野菜でお惣菜を作ったり、一人でも気楽に寄れる（仕事帰りの気分転換にちょっと飲んでから帰りたい人などに向け）ワインバー、スープカフェなどをやったりしていくと楽しそうに語るオーナーの石川さん。

私も少しでも地域貢献、そしてフードロスを減らす力になれたらとお野菜を購入させていただきました。「ハヤトウリ」は初めて見ましたが、少し皮を向いてスープにしたり、塩もみをして漬物にしたりしても美味しいと教えてくれました。初見の野菜もこのように丁寧にアドバイスをしてくれるので安心して購入出来ます。

また、ご近所で定期的に購入されているお客さんで、80歳過ぎたご主人が野菜好きになったという報告も！新鮮で手間をかけて丁寧に作られたものは味が違います。このように農家さんとお客さんの架け橋となっているアペロの存在に拍手を送りたい！！

インド発祥のAari（アリ）刺繍の魅力

緻密な糸のステッチに加えて、石、ビーズ、スパンコールといった様々な素材を組み合わせるインドのAari（アリ）刺繍を知っていますか？私は初めて耳にしました。ちなみにAari（アリ）とは「刺す」という意味だそうです。

制作途中の作品を見せていただきました！

日本ではまだやっている人が少ないだけでなく、「Aari刺繍」という言葉自体も浸透していない現状。一人でも多くの人に知ってもらいたいと表現する場、そうして体験出来る場としてアペロが誕生したのです。

Aari刺繡は色鮮やかで見ているだけで幸せな気分になります。

使う生地や素材によって様々な表情の作品を作り上げることが出来る、自分の中にある世界を刺繍という形で表現がしてみるのもいいかもしれません。自分でも気が付かなかった、本当の自分の発見にも繋がりそうです！

カラフルな刺繍糸、組み合わせで様々な作品が出来そうです。

お店のオーナーで刺繍家の石川さんは、30代で刺繍の勉強を始めて二子玉川の高島屋で作品の販売、カルチャースクールなどを経験。常に新しい刺繍Styleに挑戦しているそうです。

現在はアペロでは「Aari刺繍を通じて多くの幸せを創る」という基本理念に基づいて、初級から上級までレベル別にコースがあり、ご自身のレベルに合わせて店内で学ぶことが出来ます！また遠方などでリアルレッスンが難しい方はオンラインレッスンも実施されています。

詳細はHPまたは、実際にお店で石川さんの作品を見ながらお話をされてみるのもオススメです！

人の力でどんどん広がっていく繋がりの場

お店の外から見た時には絵画だと思っていた作品達が、近くで見てみると細かい刺繍だったということにまずは驚きでした！通り過ぎていたら見えなかったもの、知らなかったこと、これまでの人生に沢山あると思います。Aari刺繍のように細かく、丁寧に生きていきたいな。

ふとそんな想いが心の中をよぎりました。芸術に詳しい方ではないですが、作品を通して伝わってくるものが確かにここにはあります。

アペロのコーポレートカラーがオレンジとグリーンで「平和」や「未来」を意味しています。これはたまたまなのだそうですが、インドの国旗と同じ色！また、インドは生地や刺繍の国。民族衣装であるサリーやハイブランドのオートクチュール刺繡は、インドの40～50代の男性が刺繍をされているのだそう！

家業で6歳からずっとやっているので、木枠なしで刺繍が出来てしまうというプロの技。石川さんはこんな楽しいお話を沢山してくださいます。

そして、上記の作品は生徒さんが作ったパーツもあり、それらを組み合わせたもの。このように色々な人の力で作品だけに留まらず、世界を広げていくことを大事にしています。

ワークショップコーナー：沢山のパーツは見ているだけでも楽しくなります！

こちらはパーツをボンドでつけるだけで素敵なアートが出来上がる、100円体験出来るワークショップコーナー。ワインのコルクやペットボトルの蓋など、廃材から生まれたもの。言われないとわからないほど、可愛く変身しています。

使ってもまたみんなが廃材を持ち寄ってくれるので、終わりなく、ずっと繋がっていく。みんなが作ったものをまとめて大きなアートを作る！というのも石川さんの夢の1つなのです。

ついに登場！オーナーで刺繍家の石川れいこさんです。

このようにお好みのパーツを乗せたものを首からかけられるようになっています！ハロウィンに向けて、子供から大人まで特別な体験をいかがでしょうか？

ハロウィン用に石川さんが用意したマスク（本格的でコワい！笑）に生徒さんがピッタリの衣装を手作りしてくれたそうです。売り物のようにしっかりとしていて、マスクにも合ってます！

「こんなのあったらいいな！」「こうしてみたいな！」と思っていることが自然に叶うという…摩訶不思議に嬉しいことがどんどん起きるのも、石川さんの想いと人との繋がりを大切にしているからだと思います。

作品に触れる・身に着けて楽しむ

石川さんの作品は販売もされているので、見るだけでなく、身に着けて作品と一体になって感じることが出来ます！あまり日本では見ない色使いやオシャレなデザインが沢山あって、シンプルなワンピースなどに着けたいと思いブローチを購入させていただきました。

作品が購入出来る販売コーナーもあります。

私が選んだのは大好きなピンクカラーがメインに使われていて、石やビーズ、刺繍があしらわれたブローチです。可愛さと美しさが光る作品。

ファッションの一部としてブローチをつけるのが最近流行っているそうなので（ファッショニスタの知人情報）、これなら人と被ることのない1点もので自分らしさを表現出来そう！

この約1.8㎝のAari刺繡パーツは石川さんで約30分、生徒さんだと2週間かかるそうです！！何とも手の込んでいる贅沢なブローチがセール価格で3,900円とお得すぎる！大切に使わせていただきます。

他にもアフリカの生地やミャンマーの生地なども販売されていて、手芸屋さんの役割も。小学生低学年の女の子が裁縫に目覚め、海外の生地を購入していったそうです。どんな作品になったのかとても気になります！日本に居ながらにして、海外の商品に触れる体験をぜひどうぞ！

コラボイベントも開催しています！

アペロはレンタルスペースとしても使えて、スポット、定期レンタルと用途に合わせて相談にのっていただけます。オシャレだけど、とっても落ち着く空間。特に最近は建築関係などモノづくりの人と繋がることが多いのだそうです。

これは大工さんが企画したDIYイベントで、外のスペースで作った椅子。座れるのはもちろん、インテリアとして植物などを置いても可愛い。また、木工作家さんはケーキ作りにハマり、今度クリスマスケーキの企画も開催予定とどんどん面白い展開に。

様々な人の得意なことが集まって、みんなで楽しめる企画が生まれていくのもアペロさんだからこそ！

お店向かって左側に本のコーナーがあります。ぐりとぐら懐かしい！！

また、お店の一角には自由に読むことが出来て、欲しい人は購入も出来るという本のコーナーがあります。実家が山口県の下関市でご両親が書店をやっていたという、本業はライターの中野幸子さんが本コーナーを運営されています。

単行本、絵本、雑誌など様々なテイストの本が集まっているので、普段では読むことがなかった本が新たな世界へ誘ってくれるかもしれません。読んだら、木のかごに入れておきます。このまま続きが読みたい！と思ったら購入が出来るのも嬉しいシステムです。

待ち合わせまでのちょっとした時間など気軽に自由に利用して欲しい！とのことなので、こんな素敵なインテリアに座ってゆったりと一人の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。 今後、本とのコラボイベントも企画しているそうなので乞うご期待！！

2022年10月30日（日）アペロにて、ハロウィンパーティーが開催されます！ワークショップやフランス人の歌手など多数のアーティストさんが出演されるコンサートも必見です！！

この機会にアペロで楽しい時間を体験してみて下さいね♪

まとめ

冒頭に「Apero（アペロ）-時を紡ぐ-」は何のお店なのか？と書きました。刺繍教室、野菜販売所、カフェ、DIY体験、イベントスペース、本屋さん、などオーナーの石川さんのお話を聞いただけでもこれだけ多くの顔を持っている。今後はさらに寺子屋をやったり、餅つきをしたりとそのアイディアが尽きることがない！

様々な人とのご縁が繋がることで広がり、さらに進化を続けていくのだろうと思います。そう感じる程に石川さんの持つ熱いパッションに触れ、私も何かやりたい！と火をつけられました。枠がないからこそ、面白いものが生まれていくのでしょう。

「やりたかったことが実現しそう！」とお客さんに言われることがあるというのも納得です。ワクワクする気持ちを思い出したり、自分の可能性を不思議と信じられたりする、そんなApero（アペロ）は夢を持つ多くの人にとって必要な場所となっていくと思います。

Apéro-時を紡ぐ- 住所：神奈川県横浜市青葉区桜台25-1 桜台ビレッジ1B-F-13 電話：045-507-4389 営業時間：10:00 〜 18:00 アクセス：東急田園都市線 青葉台駅より徒歩約15分（世田谷信用金庫の隣） HP:https://aari-lab.jp/ Instagram：https://www.instagram.com/raybeads/