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【生理前の肌トラブルを回避】睡眠と食事の豆知識。

  • 2015.10.31

【生理前の肌トラブルを回避】睡眠と食事の豆知識。

こんにちは、パーソナルトレーナーの小林麻利子です。この連載『美人の作り方』では、“美しさを自分で手作りする”ために、みなさんが抱えがちなカラダの不調を改善し、美しく仕上げるためのメソッドを、エクササイズやヨガを取り入れながら紹介していきます。

【小林麻利子の美人の作り方】vol.66

あるときは肌ツヤがよかったり、あるときは毛穴の開きや吹き出物に悩まされたり。原因は、皆さんもよくご存知、「月経周期による肌状態の変化」です。しかし、どのくらいの方が月経周期に合わせた対策をされているのでしょうか?

月経周期は大きく分けると、卵胞が成熟していく約2週間の卵胞期と、排卵後から生理が始まるまでの約2週間の黄体期に分けられます。今回は、卵胞期と黄体期それぞれの肌トラブル対策をご紹介します。

卵胞期

卵胞期には、脳下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌し、卵胞を刺激して成熟させ、排卵直前に分泌がピークになり、エストロゲンを卵胞から分泌させます。エストロゲンは、妊娠出産や月経周期を整えるだけでなく、乳腺の細胞分裂を活性化させ胸が大きくなったり、お肌の細胞分裂を活性化させターンオーバーを促したりする作用があります。

また、皮脂腺の働きは低下しているため、ニキビや毛穴づまりなどはできにくい時期です。そのため、新しい化粧水にチャレンジをしたり、スイーツを食べたり、飲み会などの予定を入れるのに適している時期です。

卵胞期のケア

月経周期は、高体温期と低体温期に分かれますが、この時期は低体温期です。体温は低い状態なので、より皮脂腺の働きが鈍り、お肌が乾燥することも考えられます。

そのため、毎日湯船につかり体を温めることが大切です。熱すぎるお湯は天然保湿因子が溶け出してしまいお肌を乾燥させてしまうため、40度前後のぬるめのお湯につかるようにしましょう。毛細血管の流れがアップし、肌細胞に栄養が行き届きやすくなるため有効です。

湯船につかりながら、温まった両手で顔全体を包み込んだり、温かなタオルでの温湿布も良いでしょう。入浴後の保湿は欠かさないように。

また、骨格筋を動かすことで熱の産生にも繋がるため、いつもより歩いたり、運動をするようにしましょう。

黄体期

卵胞期で、多量のエストロゲン分泌が起こると、その信号が間脳や下垂体に信号が送られ、黄体形成ホルモンが分泌されて排卵が起きます。そして黄体形成ホルモンにより黄体が形成され、プロゲステロンが分泌されます。この時期を黄体期と言います。

黄体期では、皮脂の分泌が活発化しているため毛穴の開きや吹き出物など肌トラブルが生じやすくなります。また、高体温期で夜間に深部体温があまり低下しないため、熟眠感が低下することもあります。

黄体期のケア

肌の修復は、睡眠中の有糸分裂によって行われます。そのためにまずは、睡眠のリズムを安定させることが大切です。休日だからと言って遅寝遅起きをしてしまうと体内時計の乱れにも繋がるため、毎日同じ時間帯の起床就寝を心がけることが大切です。

また、寝る1時間前からは携帯電話やTVをOFFし、体内時計のリズムを整えるメラトニンを分泌させることが大切です。メラトニンは、日中の活性酸素を分解する役割もあるため、美肌のためには不可欠な要素です。

食事の摂り方

食事は、脂っこいものや甘い物を控えることが大切です。皮脂の原料となるグルコースが増えるとコラーゲンなどのたんぱく質と結合してタンパク質の機能を劣化させるため、肌の弾力性の低下に繋がりかねません。

食べるならゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう。ゆっくり消化吸収をするために、繊維質を一緒にとると良いですね。

また、ターンオーバーを促すため、亜鉛やα-リノレン酸、葉酸やビタミンC,Aなどの栄養を摂取するようにしましょう。例えば、米やパンなどは精製されていないものにしたり、納豆や豆腐などの大豆製品、緑黄色野菜や果物などを欠かさず食べるなど、黄体期は特に気を付けましょう。

寝る前まで仕事や考え事をしていたり、携帯電話などの電子機器の利用などにより、自律神経の交感神経系が優位になり、自律神経バランスが崩れている方が多いように感じます。バランスの乱れは肌荒れにも繋がりますので、きちんと整えるためにオンオフのメリハリをつけ、普段から体を緩めたりリラックスすることがとても大切です。今回の対策と共に、是非皆さんも日頃から実践してみてくださいね!

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「小林麻利子の美人の作り方」まとめ PROFILE 小林麻利子 Flura代表。パーソナルトレーナー/AEAJ認定アロマテラピーインストラクター/食生活管理士。ボディメイク、食育、アロマ療法の個人レッスンを通し、ホルモン・自律神経バランスが整った女性らしい心身作りを指導。 また、講演・執筆活動など幅広く活動中。著書 こだわりのセンス(コレクションインターナショナル) HP: http://fluraf.com/ blog: http://ameblo.jp/mariko-kobayashi/

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