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「このままでは死んでしまう」「私、大丈夫ですかね」 コロナ禍を生き抜く女性たちの声

  • 2022.10.24

2022年10月22日、樋田敦子さんの『コロナと女性の貧困 2020-2022 サバイブする彼女たちの声を聞いた』(大和書房)が発売された。本書は、コロナ禍を必死に生きる女性たちの2年半を綴った渾身のルポ。

必死に生きる女性たちの記録

2020年から現在まで、新型コロナウイルスは全世界で猛威を振い、その影響は貧困や精神的な生きづらさを抱える女性たちにも多大な影響を与えた。

渋谷のホームレス女性の事件、生理の貧困、大学生にも生活保護、"親ガチャ"で失敗、炊き出しに並ぶ親子、非正規で働く女性のリアル、高学歴風俗嬢、「ホームレス=段ボールハウス」ではない、貧困専業主婦、飛べないCA、トー横キッズ、夫に「バカ、死ね」と言われて、タクシードライバーはウーバーイーツ配達員、ベトナム人留学生たちの苦悩、ヤングケアラー少年の事件――。

本書は、この2年半に起きた事件や事象などを織り込みながら、コロナ禍で翻弄され続けた女性の実情を映し出している。

■目次
序章 あの日から
第1章 2020年1~6月 街から人が消えた
第2章 2020年7~12月 働きたくても働けない
第3章 2021年1~6月 先が見えない
第4章 2021年7~12月 オリンピック
第5章 2022年1~6月 失われた2年間
終章 つながれる社会に向けて

■樋田敦子(ひだ あつこ)さんプロフィール
東京生まれ。明治大学法学部卒業後、新聞記者に。日航機墜落事故、阪神淡路大震災など、おもに事件事故報道の現場に立った。10年の記者生活を経てフリーランスに。「婦人公論」「ビジネスインサイダー」「弁護士ドッドコム」など多くの雑誌やネットメディアで女性や子どもたちの問題をテーマに取材執筆を行うほか、テレビやラジオの番組構成も担当。著書に『女性と子どもの貧困 社会から孤立した人たちを追った』(大和書房)など。

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