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【シロフクロウ】ハリーポッターで一躍人気者になったあの白いフクロウってどんな鳥?

  • 2022.10.22
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シロフクロウは名前の通り白い姿をした美しいフクロウです。 人気映画シリーズにも出てきたこのフクロウは、日本にも来る渡り鳥の一種です。

今ではすっかり世界中で人気のフクロウとなったシロフクロウの生態や特徴、そして意外なところで見かけるシロフクロウについてご紹介します。

シロフクロウの生息域と生態

 

シロフクロウの生息域

シロフクロウが生息しているのは北極圏の中でも北極海沿岸の、降水量の少ないツンドラと呼ばれる寒帯地帯です。 越冬をするためにイギリスなどのヨーロッパやユーラシア大陸、北アメリカ大陸の亜寒帯まで渡りますが、日本では北海道や東北でその姿を見ることができます。 鳥取県や広島県まで南下してきたという記録もあります。

樹上にはあまりおらず、岩場や切り株といった見晴らしのいい場所から獲物を探していることが多いです。 地面を歩行することも多いですが、発達した鉤爪が邪魔をしてそこまで早くは歩けません。

シロフクロウの生態

シロフクロウは体長は50~60cm。 翼を広げた姿は140~170cmにもなります。 体重も1.6~2kgあるのでフクロウの中では大型の種になります。

猛禽類のシロフクロウは主にレミングというネズミを主食とし、他にもウサギやカモ類を捕食します。 フクロウの狩りというと一般的には空から羽音を立てずに獲物にばれないように近付く、といった姿を想像すると思いますが、シロフクロウによるレミングの捕まえ方は全く違います。 レミングの巣穴の上で飛び跳ね、驚いて巣穴から顔を出したレミングを捕まえる、というのが狩りの方法です。

春先にツンドラの高台に巣を作り、初夏から晩夏にかけて繁殖を行います。 卵は3~10個ほど産みますが、卵の数と孵化できるかは主食のレミングの数で変わるといわれています。

白くないシロフクロウ

シロフクロウには羽が白いものと黒や濃褐色の斑点模様をした二種類がいます。 白くないものもシロフクロウであることには間違いなく、斑点模様があるのはメスと雛です。

実は、羽が白い名前通りの姿をしているのはオスだけなのです。

昼行性のフクロウ

 

日中に行動するシロフクロウ

一般的に野生のフクロウは夜行性の鳥です。 しかしシロフクロウは日の沈まない白夜のある北極圏に生息しているため、夜間ではなく日中に狩りなどを行っています。

これは越冬するために南下した土地でも一緒で、夜間に行動せず日中に行動をします。

寒さに強いが暑さに弱い

北極圏の厳しい寒さに適用して進化してきたシロフクロウですが、逆に暑さには弱いです。 また、ツンドラは乾燥地域のため湿気にも強くありません。

一躍有名になったシロフクロウ

 

ハリーポッターシリーズ

世界中でシロフクロウが有名になったのと同時に人気が博したのは、世界的ベストセラー小説で映画にもなったハリーポッターです。 主人公のハリーの相棒がシロフクロウだったことから一躍人気者となりました。

イギリスではその人気からペットとして飼う人も続出したのですが、翼を広げると成人女性並みに大きくなるシロフクロウに困惑して捨てる人も出て来てしまいました。 これが社会問題となり、シロフクロウを捨てるのは罰金の対象となりました。

まとめ

ハリーポッターに出たことで一躍人気のフクロウとなったシロフクロウですが、作品を抜きにしても白く美しい姿から人々を魅了をしています。 また偶然からか英語圏ではネットスラングの定番の一つとしてシロフクロウは定着しています。

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