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仲本工事さん「ビートルズ公演」で歌った日 音楽も体操も芸も一流だった

  • 2022.10.22
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1966年に来日公演を行ったビートルズ(写真:AP/アフロ)

ザ・ドリフターズの仲本工事さんが2022年10月18日、横浜市内で車にはねられ、19日に亡くなった。81歳だった。役柄そのままの誠実な人柄で多くの人に愛された。ファンや芸能関係者は突然の訃報に驚き、SNSなどで悼む声が広がった。

お笑い芸はもちろん、しばしば見せた体操の腕前、そして、ビートルズ来日公演の前座としてギターとボーカルを務める「芸達者」な人だった。

ギターを長年丁寧に

SNSなどインターネット上には、著名人から死を悼む声が相次いで寄せられた。

ミュージシャンで、このほどバンド「男闘呼組」を再結成した成田昭次さんは、仲本さんから譲り受けたというギターを弾く姿を、インスタグラムで2022年10月21日までに公開した。「vintageとは思えないほど状態が良く、いかに丁重に扱われていたかが分かりました」と書き、仲本さんを悼んだ。

ザ・ドリフターズはバンドとして1966年、ビートルズの来日公演の前座を務めた。仲本さんはギターを手に、メインボーカルとして「のっぽのサリー」(Long Tall Sally)を英語で歌い上げた。

1970~80年代の大ヒット番組「8時だヨ! 全員集合!!」では、中学・高校時代に打ち込んだ器械体操の経験を生かしたコントが人気を呼んだ。スポーツニッポン10月20日付記事によると、高校では東京都大会で優秀な成績を収めるレベルだったという。

「ダウンタウン」の松本人志さんは、ツイッターで「お笑いの人の哀しい終わりはキツイです。ご冥福をお祈りします」と投稿。「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんは、「いつもTwitterで優しく声をかけて頂いてありがとうございました。優しく包み込んでくれる先輩がいてとても心強かったです。御冥福をお祈りします」などと投稿した。

年末にドリフ特番出演予定だった

仲本さんは10月18日、横浜市西区浅間町の道路を歩いて横断中にワゴン車にはねられ、頭を強く打って入院していた。NHKによると、20日朝には、近所の人やファンだった人たちが現場を訪れ、花を手向けたり、手を合わせたりしていた。

21日午前5時配信のサンスポによると、仲本さんは年末放送のドリフのバラエティー特番に出演予定だった。すでに加藤茶さん、高木ブーさんを交えて打ち合わせを進めていた。突然の訃報に2人は大きなショックを受けており、まだ遺体と対面できていないという。

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