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楳図かずお作品の芸術性に注目した展覧会 あべのハルカス美術館で開催中

  • 2022.10.22
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「漂流教室」や「まことちゃん」で知られるマンガ家・楳図かずおさんの展覧会「楳図かずお大美術展」が、あべのハルカス美術館で11/20(日)まで開催中。少し前になりますが、内覧会に参加してきましたので、ご紹介します。

出典:シティリビングWeb

楳図かずおさんと言えば、ホラーマンガ界の巨匠ですが、本展覧会では楳図かずお作品の芸術性と先見性に注目。地球規模の気候変動や、AIやロボット技術の発展などが驚くほどリアルに描かれた代表作「わたしは真悟」「漂流教室」「14歳」の3作品にスポットを当てています。また、マンガの枠組みにおさまらない独自の世界観を、3組の現代アーティストがインスタレーションを通しても表現しています。さらに、27年ぶりの新作「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」も公開。全101点の連作絵画として鑑賞することができます。

こちらは入場してすぐの漂流教室の展示。学校ごと異世界に飛ばされた子どもたちが、必死に生き延びようとする作品なのですが、子どもたちを襲うさまざまなトラブルや天変地異の羅列を見ていると、50年近くも前に描かれた作品とは思えないほど、生々しい内容ばかり。まるで現代の状況余を予見していたかのようで、驚いてしまいます。

出典:シティリビングWeb
出典:シティリビングWeb
27年ぶりの新作を公開

展覧会最大の見どころは、なんといっても、楳図かずおさんが制作に4年を費やしたという新作「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」です。1980年代に描かれた「わたしは真悟」の続編であり、時空を超えたパラレルワールドを描いています。101点で構成される各作品は、マンガのように連続していながらも、コマ割りはなく、それぞれが独立して鑑賞できる作品になっています。

出典:シティリビングWeb
出典:シティリビングWeb
出典:シティリビングWeb

楳図かずおさんの作品は、モノクロのマンガしか見たことがなかったのですが、カラーになると、ガラリと違った印象。思わずひきつけられるような鮮やかな色づかいや、のびやかなタッチに驚きました。

楳図かずお作品を現代アートで表現

この展覧会では、富安由真さん、鴻池朋子さん、エキソニモさんといった3組の現代アーティストにより、作品をテーマにしたインスタレーションも見どころ。アートで表現した楳図かずおワールドにどっぷりはまれます。

こちらは「わたしは真悟」の世界観を表現したエキソニモさんの映像インスタレーション。

出典:シティリビングWeb

冨安由真さんの作品は、新作「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」の素描101点を展示し、中央の小部屋には、作品に関連したアイテムを配置しています。時間とともに照明が変化するのですが真っ暗な中で、チカチカともる電球がなんとも不気味でぞっとしました。

出典:シティリビングWeb
閉館後のイベントや平日限定プレゼントも

展覧会では、イベントも実施。10/29(土)、30(日)は「ハロウィンナイトミュージアム」として、貸し切り鑑賞会が開かれます(チケットは先着なので早めにチェックを)。夜の美術館での楳図かずおワールド、レアな体験ができそうですね!仮装しての参加もOKだそうです。また、「まことちゃん」のギャグで有名な「グワシ!」ポーズができる特製グワシカードも10/28(金)までの平日16:00~、各日先着30人がもらえるそうです。気になる人は、ぜひゲットしてみて。

出典:シティリビングWeb

©楳図かずお©エキソニモ©冨安由真©鴻池朋子

©楳図かずお/小学館

楳図かずお大美術展

開催期間:11/20(日)まで

開館時間:火曜~金曜 10:00~20:00、月・土・日曜、祝日 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)

会場:あべのハルカス美術館

住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階

観覧料:1,700円

URL:https://www.aham.jp/

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