夏の記憶を呼び起こす、空からビーチを捉えた写真シリーズ

夏の間にビーチで楽しいひとときを過ごしたという人も、多いのではないだろうか。あまりの人の多さや混雑ぶりに辟易することもあるが、それでも海水浴はこの季節に欠かせないものだ。そうしたビーチの光景を違った角度から写真に収めているのが、ベルギーの写真家、Antoine Roseさん。

"Up In The Air"と題したシリーズで、Roseさんは空中のヘリコプターからビーチの様子を捉えている。

ビーチでは目が回るほどの人波と混乱でも、空中から眺めると意外にも整然としていることが分かる。

パラソルやシートが、カラフルで目に鮮やかだ。まるで良く編成されたかのようなRoseさんの写真だが、もちろん撮影後の写真の加工は行っていないという。

冬になると雪山の撮影も行うが、どちらも撮影はヘリコプターから身を乗り出して行っている。この方法は危険と隣り合わせで、一度はエア・カナダの航空機とニアミスしたこともあったそうだ。

夏の記憶を思い起こさせてくれると同時に、私たちの空間認識を刺激する個性的な作品シリーズだ。

早くも来年の夏が待ち遠しくなってしまう。