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部下へのアドバイス「まず褒めてから」は50点。やる気をそがない伝え方とは?

  • 2022.10.20
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「まわりの人と壁がある気がする...」
「円満な人間関係が築けなくてストレス」
「自分には人望がない」

こんなふうに悩んでいる人は、「伝え方」のコツさえ掴めば悩みが一気に解決するかもしれない。

作家・ビジネスコンサルタントの星渉さんの著書『思わずためしてみたくなる マンガ 神トーーク1年生』(宝島社)は、心理学や脳科学に基づき、好意や信頼を得られる「科学的に人の心を動かす伝え方」について4コママンガと一緒に解説する1冊だ。

「神トーーク」とは、人間の欲求を知り、人の心を動かす伝え方を実践するためのテクニック。具体的にはどうすればよいのだろう。今日からすぐに使える神トーークのコツを本書から2つほど紹介しよう。

褒めるのと指摘するのはどちらが先?

1.「わかったよ」が伝わるように聞く

相手の話を否定せず最後まで聞くのが大切というのはわかっていても、いざ実践するのは難しいもの。相手が自分の考えと全く正反対の意見を言ってきたときなどは、つい口を挟みたくなってしまう。

そこで、本書で推奨しているのが、相手の意見を肯定しなくても返せる相づち。「なるほど。あなたは○○だと思っているのですね」と、相手の話を復唱するというやり方だ。こちらが意見を主張しなくても、相手の話を理解したということさえ伝われば、相手は「自分の話を否定せず受け止めてくれている」と感じられ、安心感を高められるという。

2.褒めて終わる「神アドバイス法」

2つ目は、職場で部下などにフィードバックするときに使えるテクニック。

相手に、できている部分とできていない部分のどちらを先に伝えるのが正解なのか迷ったことがあるかもしれない。正解は、褒める→アドバイスする→褒める、のサンドイッチだ。

最初に良い部分を褒めることでやる気になってもらう。すると、相手はこちらの話により興味を持ち、意見に耳を貸そうと思ってくれる。その後に、足りない部分を指摘しアドバイスするわけだが、それで話を終えてしまうのはいまいち。

人は「できごとの最後の印象に左右される」性質を持つため、もし否定的な内容で終わってしまうと、結局はやる気を失ってしまうのだという。

そこで、アドバイスをした後、最後にもう1度良い部分を褒めてみよう。

そうすれば相手は自己重要感(自分の存在価値を信じる気持ち)を損ねず、前向きに修正するなど次の行動に取りかかれるという。

本書では、これら以外にも「会話の『逃げ道』を用意する」「『期限』は相手に決めさせる」など、49もの「神トーーク」テクニックについて4コママンガを読みながら気楽に学ぶことができる。これ1冊あれば、人を思い通りに動かす「伝え方」の極意が最短で身につくはず。

【目次】

はじめに

Chapter 1
「人の心を動かす伝え方」の基本原則
人の心を動かす「3つの絶対条件」

Chapter 2
「人の心を動かす伝え方」(1)
もう人間関係で悩まない!「安心感」を与えるコミュニケーション

Chapter 3
「人の心を動かす伝え方」(2)
絆が深まり、味方が増える!「自己重要感」を与える方法

Chapter 4
「人の心を動かす伝え方」(3)
もう命令や指示はいらない!「人を思い通りに動かす伝え方」

Chapter 5
「人の心を動かす伝え方」(4)
相手の人生を変える「究極の神トーーク」

■星 渉さんプロフィール
ほし・わたる/作家・ビジネスコンサルタント。Rising Star代表取締役。1983年、宮城県仙台市生まれ。2011年に独立起業。心理療法やNLP、認知心理学、脳科学を学び、個人の起業家を対象に「心を科学的に鍛える」を中心に置いた独自のビジネス手法を構築。2作連続10万部を超えた、『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』、『神トーーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』(いずれもKADOKAWA)のほか、『神メンタル 365日ストレスフリーで生きる方法』(プレジデント社)、『神モチベーション「やる気」しだいで人生は思い通り』(SBクリエイティブ)など、著書多数。

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