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マックスマーラが支援する、若手女性アーティストの展覧会を見にイタリアへ!

  • 2015.10.30
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現代アートに対する支援を積極的に行っている「マックスマーラ」。2015年10月、イタリアのレッジョ・エミリアにあるマックスマーラが所有する美術館「コレツィオーネ・マラモッティ」にて第6回「Max Mara Art Prize for Women」の最終候補者の発表と第5回受賞者の展示会が開催された。この賞は、若手女性アーティストを支援・育成し、現代アートへの貢献を称えるもの。

「コレツィオーネ・マラモッティ」は、昔工場だった場所を改築した美術館で、モダンアートのコレクターとしても知られるマラモッティ家が集めた作品を展示している。一部ニューヨークのグッゲンハイムにも展示されているという貴重な作品もある素晴らしい美術館だ。

美術館では、2014年の第5回「Max Mara Art Prize for Women」の受賞者である、イギリスの女性アーティスト、コリン・スウォーン氏によるインスタレーション『Silent Sticks』が開催されており、その様子を現地からレポート!

『Silent Sticks』というタイトルのコリン・スウォーン氏の作品。彼女のインスタレーションは服、映像と幅広くユニークで、劇場のコメディをテーマにした作品が並ぶ。

インスタレーションは、ロンドンのホワイトチャペルギャラリーにて展示された後、コレツィオーネ・マラモッティでのお披露目となった。同展示会のオープニングでは、コリン・スウォーン氏と、ホワイトチャペル・ギャラリーのアイスラー・キュレーター、ダニエル・F・ハーマン氏による、彼女のアートワークについてのトークイベントも行われた。

夕方から始まったパーティには沢山のアートコレクターや、キュレーター、ジャーナリストが出席。華やかなイベントとなった。

コリン・スウォーン氏。30分ほどのトークイベントの後、作品のお披露目会が行われた。当日彼女は自分の子どもと参加し、アーティストとして、母として生きる姿がとても微笑ましかった。


また、同日、マックスマーラの会長ルイジ・マラモッティ氏から 、「Max Mara Art Prize for Women」の第6回受賞候補者も発表された。ホワイトチャペル・ギャラリーのディレクターであるイウォナ・ブラズウィック氏により、候補者名が挙げられた。候補者に選ばれたアーティストたちは2015年11月までに作品を提出。その後、審査委員会が作品を査定したうえで、2016年の年明け早々には第6回受賞者が選ばれる。会場内は、次回は誰が選ばれるのかと興味深々。作家の日常生活を捉えた映像も流れ、アットホームな雰囲気のなか、パーティは幕を閉じた。

第6回の最終候補者たち。右の女性から、ルース・イーワン、エマ・ハート、フィービー・アヌウィン、アナ・ヘノベス、タニア・コベーツ。

美術館では、コリン・スウォーン氏の展示のほか、『INDUSTRIALE IMMAGINARIO』という展覧会も開催されており、18人の作家が作ったオペラ(作品)はすべてインダストリアル(工場)に関わる物。

ジャケットがずらっと並べられた作品は、人の身体を表し、工場で働いた人の人生を表現している。

現代モダンアートの最前線、そして女性アーティストのパワフルな作品に出合える、美術館「コレツィオーネ・マラモッティ」。イタリアを訪れた際は、ぜひ足を運んでみて。

コレツィオーネ・マラモッティ/Collezione Maramotti
via Fratelli Cervi 66 42100 Reggio Emilia Italy
Tel. +39 0522 382484
www.collezionemaramotti.org
info@collezionemaramotti.org
開館時間:14:30~18:30(木、金) 10:30~18:30(土、日)※事前予約必要。申し込みはオンラインから。

photos:FRANKIE VAUGHAN, réalisation:KIYOE SAKAMOTO

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