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「高級食パンブーム」がついに終焉か?閉店相次ぐ…一過性のブームで終わるものと終わらないものの違いは?

  • 2022.10.10

あるときから人気が集中し、大ブームを巻き起こす食品は毎年のように出てきます。しかし、それらのブームは一過性のものであることが多いようです。今回はブームになった3つの食品をピックアップし、現在の様子を見ていきます。

■高級食パンブームは終わりを迎える?

高級食パンを提供するお店が最近、相次いで閉店に追い込まれています。理由はさまざまですが、最も大きな理由は「価格」と「価値」が一致しないことでしょう。

高級食パンは、普通の食パンの4倍程度の値段がします。もちろん、モチモチしていて甘くておいしいのですが、決して、普通の食パンのように日持ちするものでもありません。

普通の食パンは、数日経ってもおいしさをキープしていますが、高級食パンの場合は当日が味のピークです。

また、生で食べるのが一番おいしく、多くの家庭の朝の食卓に並ぶような「トースト」にも向いていません。

このように日常遣いとしての「価格」と「価値」が一致しないのが、ブーム終焉の大きな理由と思われます。

■マリトッツォブームは終焉するか

ふわふわのパンにたっぷりの生クリームを挟んだイタリア・ローマ発祥のお菓子「マリトッツォ」。2021年を象徴するスイーツといってもよいでしょう。ところが、2022年に入ると、マリトッツォのブームは落ち着きつつあります。「日経クロストレンド」の「マリトッツオ」の検索者数調査によれば、2021年6月には推計40万人を超えていましたが、2022年2月には5万5,000人にまで減少しています。

この調査によると、「マリトッツォ」と掛け合わせて検索されている言葉として「カロリー」が登場しており、生クリームたっぷりの見た目に「カロリーが高そうだけど大丈夫なのか?」と不安を感じる人が相当数いることがわかります。SNSなどでも、マリトッツォブームの終焉がささやかれるようになりました。

しかし、2022年6月にはローソンからメロンパンにソフトクリーム味のホイップを挟んだ「メロトッツォ」が発売されるなど、新たなバリエーションが生まれています。

■一過性のブームで終わらなかった「食べるラー油」

かつて一世を風靡した「食べるラー油」は今でも根強い人気を誇っています。2008年より「食べるラー油」ブームをけん引した一社は「ごはんですよ」などでおなじみの桃屋。

その桃屋がコロナ禍の2021年9月期に8期連続増収増益を達成。それに大きく寄与したのが「食べるラー油」の売上高増加(前期比10.3%増)でした。

また、12年前から「食べるラー油」を製造・販売している三共食品では、今も「食べるラー油」が売上ナンバーワンです。2022年4月には累計販売数180万袋を突破したと同社が発表しています。

「食べるラー油」人気が今も続いていることがわかりますね。

■激しい流行の移り変わりを生き残れるか

大流行した食品の多くが一時期のブームだけで終わってしまうなか、「食べるラー油」のように、世の中に定着しつつあるものもあります。ブームで終わらないものは、アレンジがしやすいものや、多用途で使えるもの、習慣的に摂取できるものなどが多い印象です。今後、どのようなブームが起こり、どのような商品が生き残るのか、各メーカーの動きに注目です。

文・fuelle編集部

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