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「必要なのは仲間たちと遊び道具だけ」。モデル・UTAが過ごす、代々木公園での夜

  • 2022.10.10
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代々木公園でバスケをするモデルのUTA

「夜になるとバラバラだった仲間が集まってくるんです」

バスケをちゃんと始めたのは11歳の頃。通っていた学校がインター(ナショナルスクール)で校庭がすごく小さく、バスケくらいしかできなくて。代々木公園でやるようになったのは15歳くらい。当時は軍人とかアメリカ人ばかり。もう亡くなりましたが、そこにリーダーみたいな元軍人のボビーという人がいて。その界隈の人ならみな知っている、本当にイカつい人で、彼に聞かないとコートにも入れない。“入っていい?”と聞いたら“帰れ!”って(笑)。

モデル・UTA
代々木公園でバスケをするモデルのUTA
代々木公園でバスケをするモデルのUTA
身長190cmを生かし、ダンクシュートも得意。バスケ奨学で米国の大学に進学したその腕前と情熱はかなりのもの。
代々木公園でバスケをするモデルのUTA
ここで出会い、一緒にチームを作ったりした仲間たちと。昼間の職業はバラバラでも集まり、バスケをすれば一瞬で和める一番の親友。ストリートバスケのコートが少ない東京でどう増やしていくか、また古くなった施設の補修をどうするかの活動も始めようとしている。

とにかくうまくならないとここじゃできないと知って、最初は手前にある初心者の多いコートで練習してました。僕は高校、大学とアメリカだったんで、帰国のたびに代々木に通って、入れてもらえるまでは結構大変だったんです。ボビーは最初“ガキを入れんな”と怒ってましたが、ある日のプレーで“Wow”と驚かせることができて、リスペクトまでいかないものの、努力の成果を認めてもらい、やっと仲間に入れてもらえました。めちゃくちゃ嬉しかったですよ。礼儀一つにしても、代々木には代々木独自のルールがあるんです。

僕はどこの国に行ってもストリートバスケをします。言葉が通じなくても、ボールを見せて、やろうと合図をすれば、一緒に始められる。バスケは最高です。代々木で一緒にやってる仲間はここで友達になったやつばかり。普段バラバラですが、夜になると集まってきたり。僕にとって代々木は聖地で、ここに来ると本当に落ち着きます。

代々木公園でバスケをするモデルのUTA
小さい頃から一緒に代々木に通いだし、出会った同い年の親友との1on1。

Information

UTA(モデル)

うた/1997年東京都生まれ。本木雅弘、内田也哉子夫妻の長男。バスケットボールの選手としてフロリダの高校、IMGアカデミーを経て、カリフォルニアのドミニカン大学で活躍。2018年パリコレクション・デビュー。

Instagram:@utauuu

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